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「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「バナナ繊維」

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バナナ繊維

バナナは年間5800万トン収穫され、10億tトンの茎が捨てられています。

この茎を再利用して、紙や繊維を作り出すプロジェクトが実施されています。バナナ繊維は吸水性が非常によく、軽く、しなやかで艶があり、独自の粗さがあります。

「バナナの木は一度収穫を終えたらもう実はならないから、ただの木」

他の植物はそこまで捨てる部分がないですが、バナナは圧倒的に廃棄する部分が多い植物なのです。

バナナの茎の廃棄が長年問題になっている理由は、その処理方法にある。「廃棄する部分のほとんどがバナナ農園内で燃やされています。そうすると発生するのがCO2(二酸化炭素)。年間10億トンもそのように廃棄されているとなると、CO2の発生量は相当なものになり、大気中のCO2の濃度も増加して地球温暖化も加速させてしまいます。かといって、バナナの茎を燃やさずそのまま放置すると、それが腐って土壌が汚染されることも問題になっているんですよ。廃棄されるバナナの茎を繊維として再活用することは、あらゆる地球環境保護にもつながるんです」

現在、オーガニックコットンがファッション業界を席巻しているが、衣料に使われているコットンの大多数は多くの農薬を使っているという現実もある。バナナも農薬を一切使わないわけではないものの、その量はコットンに比べると圧倒的に少ない。さらに茎の再活用はバナナ農園にとってもさまざまなメリットがあるという。

「バナナ繊維の原料になるのは廃棄されるゴミ。それを買い取らせていただいているので、ゴミがお金に変わるということになります。私たちが手がけているバナナ繊維は、環境に配慮できるだけでなく、価値のないものから新たな価値を生み出しているのです。繊維を採る目的で新たに畑を設けて育てる必要もないので、循環型社会の実現にも大きく貢献できるのも利点です」

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