思い出の時が甦るウォータークリーニング

「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「色々な繊維の形状」

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天然繊維

植物や動物が生み出す繊維を利用したものです。それぞれに特有の複雑な形状をもっています。

  • 綿
  • 羊毛

再生繊維・半合成繊維

植物のセルロースなどの天然由来成分を化学処理で取り出し、溶解して紡糸したものが再生繊維(レーヨン、キュプラ)や半合成繊維(アセテート・トリアセテート)といわれる繊維です。天然繊維と比べると均一な形状です。

  • レーヨン
  • キュプラ
  • アセテート
  • トリアセテート

合成繊維(通常断面)

化学的に合成して作り出された糸です。通常は口金に開けられた丸い穴から押し出され、均一な円形断面の糸となります(湿式紡糸法を使うアクリル繊維は若干の変形がみられます)。

  • ポリエステル
  • ナイロン
  • アクリル

合成繊維(異型断面)

口金の形状や製法を工夫することで、合成繊維はさまざまな断面の形を持つ糸を自由に作ることができます。このような断面にすることで、吸湿速乾、軽量、保温、高通気、透け防止、静電気防止などの多彩な機能が生まれます。

  • 中空8フィン断面(帝人提供)
  • 中空8フィン断面ポリエステル長繊維「オクタ」。嵩高軽量性や優れた吸水拡散性を持つ。
  • 花形断面(クラレ提供)
  • 5枚の花びらからなる桜の花のような断面で、吸水性が高くさらっとした肌触りのナイロン。
  • 糸側面にシャープな溝があることで、水分が溝を伝わる毛細管現象により吸水拡散性がさらに向上。
  • 通常のナイロンと比較して肌への接触面が少ないことで、さらっとした風合いを実現。
  • 扁平多葉型断面(東レ提供)
  • 扁平な断面形状の繊維の表面に微細な凹凸を施した扁平多葉型断面の原綿。原綿表面に付与した凹凸により生地や不織布にした際に繊維間に微細な空隙を形成するため、毛細管現象による高い吸水拡散性を発現。また、多葉型断面形状により、撥水加工などの後加工時に使用する薬剤が凹凸の隙間に入り込むことによる高い機能性と耐久性の発現と、表面の凹凸で光が乱反射することによる透け防止効果とUVカット効果が期待できます。加えて、風合い面では扁平な形状であることから、曲がり方がしなやかでソフトな肌触りを備えています。
  • 芯鞘構造(三菱ケミカル提供)
  • 芯鞘構造とは、1本の繊維が芯部と鞘部の二層からなるもので、異なる性質の素材との組み合わせによりさまざまな機能が発揮できます。
    • たとえば…
  • 芯部に大量に機能材(粒子)を入れる

    芯部に別のポリマーを入れる

    芯と鞘にそれぞれ別の機能材を練り込む

  • W型断面(旭化成提供)
  • 吸汗性に優れ、吸った汗を肌面に戻さずベタつきを抑えます。 さらに優れた速乾性により、ウェア内を快適ドライに保ちます。
  • その独特の構造により 従来の丸型、三角型の繊維や星型、十字型異型断面繊維などに 比べて驚くほどソフトな繊維です。
  • 肌や重ね着された他素材との摩擦 を最小限に抑え、なめらかな肌触りを実現します。 肌に対して心地良く、肌の角質を痛めにくいやさしい繊維です。

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