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「クリーニングのチェーン店」

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クリーニングのチェーン店

クリーニング店を大きく大別すると、個人で運営している「個人クリーニング会社」とチェーン展開している「クリーニングチェーン店」とがあります。細かい事を言っていくと、何店舗からがチェーン店になるのか分かりませんが、ここでは複数の店舗があるクリーニング会社を対象として、つまり大きな集中工場に各店舗の衣類が集まり、そこで洗っているクリーニング会社をチェーン店と考えています。
ですので正しくは5~6店舗くらいから、このチェーン店に該当するの妥当なのかもしれませんが、工場ベースで考えた場合は商品の集まる量から考えるので、やはり10店舗以上の店をチェーン店と表現するのが適切なように感じます。


クリーニングチェーン店の長所工場の規模が大きくなることで、長所もあれば当然ですが問題点も出てきます。ここではクリーニングのチェーン店の良さもお伝えした上で問題点も紹介してみます。

チェーン店と言うだけで、少し品質が悪そうなイメージを持たれる方もありますが、ハッキリ言いますがそれは会社によって全く違います。しっかり品質にこだわって、人材教育にも力を入れているチェーン店は数多く存在しています。
ただ、平均的な割合でみた場合は細かい部分に目が届く点に関しては、個人店に比べてチェーン店の方が劣る場合がありますので、「チェーン店だから…」と言う変なイメージを持たれてしまってる部分はあるのかもしれませんね。

まずチェーン店の長所としては、多くの衣類を集めれるので比較的低価格でクリーニングができると言う事。
またお店の立地なども便利な場所にあったり、消費者への説明が分かりやすく適切な場合、また従業員のマナーなど教育がしっかり出来ている場合も多くあり、きめ細かいサービスを提供している店もあります。

その他に短納期、つまりクリーニングを出してから仕上がるまでのスピードが速いと言う事も長所の一つです!また最新機材の導入、お店がキレイな所が多いのも特徴です。

当日仕上げは適当に洗ってる?
チェーン店でよく目にするのは当日仕上げの看板ですね!「あのクリーニング店は午前11時までに出したら、当日の午後5時仕上げって看板が出てるけど、そんな早くに出来るって、適当に洗ってるんじゃないの!」そんな事を口にする方があります。また仕上げの遅いクリーニング店のおばちゃんが「あそこはねぇ~」など、いい加減な事を言ってる事もあるようですが、ハッキリ言いますと、当日仕上げは効率の良さであって、決して手を抜いてるわけではありません。
よくよく考えてみて下さい!家の洗濯でもどれくらいの時間をかけてますか?1日以上かかるのですか?もちろん干して乾くまで時間がかかるかもしれませんが、クリーニング工場には大きな乾燥機があります。仕上げの遅いクリーニング店は、ゆっくり丁寧に洗ってるのでなく、その店のリズム的にそうなってるだけで、実際は仕上がりの早い店、遅い店、それぞれ洗ってる時間そのものは変わらないのです。(もちろん!特殊な素材の衣類であったり、シミ抜きなどがある場合は当てはまりません)
早いのが良い、遅いのが悪いと言う意味ではなく、この当日仕上げはチェーン店だから出来る長所の一つと言えるでしょう。ただ、流れ作業的になってしまってるような仕上げが出てしまう場合もあるので、仕上がり後はしっかりチェックするのがおすすめです。

クリーニングチェーン店の短所(問題点)

さて長所もあれば問題点もあります。クリーニングのチェーン店の問題点の一つは、チェーン店のクリーニング工場のスタッフは、パートスタッフの方が多いので、適切な指導が出来ていない場合、パートさんに専門知識がなく、単なる流れ作業的な動作になってしまってるケースがあると言うこと。
専門の機材を使い仕上げをしていくので、最低限度の品質は保たれていますが、細かい部分での品質にもムラができてしまう事があります。また、ちょっと変わった衣類や高級ブランド、インポートの衣類、特殊なシミがついている場合などは、たちまち対応できなくなってしまうことも…

一般的なクリーニングチェーン店で対応しにくい衣類

●特殊なデザイン、特殊な素材の衣類
●シルエット重視の高級ブランド
●特殊なシミのある衣類

上記のような一般的に取り扱いが難しいとされてるような衣類は一般的に目にするチェーン店ではなく、「こだわりのあるクリーニング店」に依頼する方が良いでしょう。その理由は、ほとんどのクリーニングチェーン店では生産性を優先し、専門の職人さんでなくパートさんが洗い、仕上げをしているので、一般的な衣類の場合は特に問題はありませんが、特殊なものの場合は対応できない事があるからです。
ただ、中には目を見張るような優れた技術とサービス力を持つチェーン店もあり、特殊なシミや衣類には専門の方が専属で対応するなどしている場合もあります。だから一概に「チェーン店だから」と判断は出来ません。やはり一番は地域の評判などに耳を傾け判断していくのが大切と思います。

ただ、チェーン店と私たちは目指すものがまったく違いますし、客層も違いますので、チェーン店とはまったくバッテングしません。

 

 

クリーニング業界の現状

全国を廻っている、クリーニング資材や機械の業者さんに聞くと、コロナ禍の影響で、クリーニング店の売り上げも落ち込んでおり、特に、チェーン店では、5月までが4割減で、6月も昨年並みには戻らなかったということです。

特に、ワイシャツの落ち込みが激しく、昨年の半分以下で、これは、もう元に戻ることはないだろうという話でした。比較的売り上げを保っているのは、富裕層を相手に自宅を廻って外交で品物を預かっているところで、こちらは1~2割減だそうです。

それと、コインランドリーは、今でも新規オープンが続いているそうで、人々の生活のパターンが変わってきていると感じるということでした。尚、その業者さんが言われたことは「ナチュラルクリーンさんは、日本橋三越本店と伊勢丹新宿メンズ館にお店を持たれています。今、コロナ禍でデパート業界も厳しい状態ですが、この二店舗のデパートは他のデパートとは比べられないほど別格中の別格です。日本橋三越本店には年間に300万円以上買われるご帳場と言われる富裕層が全国で10.000人いらっしゃいますし、伊勢丹新宿店メンズ館は一店舗で全国デパートのメンズの35~40%を売り上げるぐらいの販売力を持たれてます。今は少し低迷しているといってもやはりメンズの販売力の力は絶大です。つまりこの二店舗に入られている、それも相手の方から招来されて入られているというのとても強いです。ですからナチュラルクリーンさんは別格なんです」でした。

皆さん期待を裏切らないような感じたら即動くスピードあるサービスを目指しましょう。

 

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