思い出の時が甦るウォータークリーニング

「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「色々なシミ」

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衣類には様々なシミが付きます。

食べ物のシミ、

ファンデーション、

口紅などの化粧品のシミ、

インクジミや

機械油のシミ、

墨汁のシミに、

汗や血液、

よだれ、

おしっこなど体から出る

シミ等多種多様です。

 

これらのシミに共通して言えることは、

付いてすぐなら取れる確率がぐんと

高くなるという事です。

 

ワインのシミや醤油のシミ等時間が経つと取れにくいシミも、

付いてすぐ洗剤を付けて洗い流せばほぼ取れます。

 

ですから、

家庭で洗える普段着にシミが付いた時は、

液体洗剤をシミの部分に少し付けてからすぐに洗うと、

取れるものがかなりあります。

 

ただ、インクや墨汁や、機械油などは、取れにくいシミですし、

水に入れると繊維が膨らみ、シミが繊維の奥に入り込んで取れなくなるため、

何もせずに、クリーニングでシミ抜きを依頼した方が

絶対にいいに決まってます。

 

というのも、

家庭でシミ抜きを失敗して

「なんとかしてほしい」といった持ち込みが

けっこう多いからです。

 

工房でシミ抜きする時は、

シミの成分を考え、シミ抜き剤を選択します。

・油系のシミは、油性溶剤を使ってシミを濯ぎ出していきます。

 

・ファンデーションや口紅なども油性の溶剤に溶けるシミです。

 

ただ、マニキュアはアセトンという溶剤で溶かしますが、

これはアセテートなどの繊維を

溶かしてしまうため、使用するには素材の確認が必要です。

 

・食べ物のシミの多くは、最初に油性の溶剤でシミの表面を覆っている油性の成分を除き、

次に、残っている水溶性の成分を取る事で取り除くことができます。

これも、時間が経ってシミの成分が酸化し、茶色く変色してくると、漂白して取ることになります。

 

・ワインやコーヒーなど色素を含んだシミは、時間が経つと色素が定着するため取れにくくなり、

漂白を使って分解して取ります。

・インクのシミは、最初は油性の溶剤で濯ぎ出し、次に色素を取る溶剤で取ります。

 

・汗ジミも新しいものは中性洗剤を付けて水ですすげば取れますが、時間が経って酸化すると

漂白して取るようになります。

 

・血液は、時間んが経つと固まって取れにくくなります。普通のシミは熱を加えると分解して

取れやすくなるのですが、血液は、熱をかけると、成分中のタンパク質が硬化して取れなく

なります。取れにくい場合は酵素を使って分解して取ります。

 

・よだれのシミや牛乳のシミなどタンパク質を含んだものは時間が経つと意外に取れにくく、

酵素を使って時間をかけて取ることになります。

 

・墨汁など煤のような不溶性の成分を含んだものは、溶剤で溶かして取ることができ

ないため、粘着性のある樹脂にくっつけて取っていきます

 

と言っても、

こんなことを決して覚えることじゃないんで、

聞いてもへぇぇ~~~でいいんです。

 

で、

最後に何が言いたいかというと、

シミ抜きはプロに任せるというのがオチです。

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