ボスの今よりも もっとよく
「もてなす」という動詞は、本来「以って、成す」ということ。相手の気持ちや立場を思いはかって、自分のできることをしてあげること。
茶道の言葉では、それを「一座建立」と言い、「一期一会」とも言います。今日の茶会はただ一度限りの茶会であるから、亭主も客も共に思いやりをもって、お客様にできる最大限のことを事前準備してあげようと工夫します。
三越のお客様に対する姿勢はこの「一座建立」であり、「一期一会」の「もてなし」の文化があります。人を「もてなす」ためには総力を上げて細部にわたるまでの詳細で思いやりある準備と段取りと行動が必要だという考え方です。
また、そういった「もてなしの文化」は先輩から後輩へとしっかりと継承されています。
日本橋三越本店と縁ある私たちウォータークリーニングも、三越日本橋本店より仕事を通して日本の「もてなし」を微力ながら学んでいます。
~ボスの「日々是笑日」より抜粋転載~
4月14日(土)三越日本橋本店の「歴史ツアー」に行ってまいりました。毎月、第二土曜日になると、朝とお昼の二回開催される「歴史ツアー」ですが、私が行った朝の部には老若男女10名ぐらいの方が楽しそうにお見えになっていました。
ツアーの案内役は、通称「女将」である近藤紀代子さんです。雅な着物姿に満面の笑みで私たちを案内して下さいます。こういった見学ツアーを催す百貨店は珍しいし、「女将」と呼ばれる人がいるのは、三越日本橋本店ならではです。
ここで少しばかり三越日本橋本店の歴史をお話ししておきましょう。現在日本では、たくさんの百貨店がありますが、その先駆けとなったのが、この日本橋の三越本店です。三越の歴史は古く、江戸時代の「越後屋」という呉服屋がもとになっています。
昔の日本では、商品はお店に並べず、お客様が来る度に、店員が商品を運んできて見せるという販売方法が当たり前でした。しかし三越は西洋化が進む明治時代に、日本で初めて「デパートメントストア宣言」を発表して、西洋のようなお店を目指すという考えを示しました。
この宣言によって、三越は今までの販売方法とはまったく違う、幅広い種類の商品をお店に並べて、お客様に手を取って見てもらうという販売方法を始めたのです。また、よりよい「おもてなし」を目指して、エスカレーターをはじめ、暖房設備、食堂等々、日本に「百貨店」という概念を定着させました。日本の百貨店の歴史がここから始まったわけです。
現在では、三越は日本だけでなく海外にも店舗が数多くあります。なかでも東京・日本橋にある三越日本橋本店は、日本の中でも老舗中の老舗、百貨店の中の別格百貨店として、多くの人に親しまれています。ちなみに、全国で「おもてなし」の一流百貨店N01がこの三越日本橋本店です。そして売上N01の百貨店が伊勢丹新宿店です
実は、11年前に三越日本橋本店の本店長から直々に君津市まで足を運んでいただいてのお誘いがあり、それ以来、弊社は本館二階で「三越日本橋本店ウォータークリーニング」を開設しました。
また同じく、伊勢丹新宿店メンズ館の方からも強いお誘いがあり、メンズ館8階に「伊勢丹新宿店メンズ館ウォータークリーニング」を開設ました。この2店舗には、通常のクリーニングショップには入ってこないような世界のトップブランド品やオートクチュール品が数多く入荷してきます。
そのお陰で、弊社のクリーニング技術は飛躍的に進歩していきました。いや、進化せずにおれなかったというのが実際のところです
そういったご縁もあって、あらためて三越日本橋本店「歴史ツアー」で三越の歴史と文化を探求することをとっても楽しみにしていました。
それで、実際に「歴史ツアー」を体験しましたところ期待通りというか、見どころ満載で一度には語りつくせないので、次号から連載で一つひとつ「へえ~~」という内容をご紹介していきながら、あらためて三越日本橋本店から日本の「もてなし」文化を学んでこうと思っています。
普段は案内しないところも見せてくれるので、とっても楽しかったですよ。是非、お楽しみに。(つづく)
いつもの散歩道 ~共鳴する念い~ 記:山田法子
繁栄の象徴マーキュリー(ヘルメス)像、ライオン像2頭に玄関で出迎えられる。三越日本橋本店の本館の中に入り、吹き抜けの中央ホールに進むと天女(まごころ)像に圧倒され、パイプオルガンの音に歴史の重さを感じ、言葉を失う。
75分の「歴史ツアー」の道筋は創業者の日比翁助氏の柔和かつ壮大な念が刻み込まれていた。
お客様に日々感動と悦びを」という念いは80年以上たっても躍動していた。その念いに包まれて私は何とも言えぬ満足感と一体感を覚えていた。
「歴史ツアー」を終え、一歩、三越日本橋本店の外に足を踏み出した。前の通りは今も越後屋時代の淡いセピア色のエネルギーが漂い再び安堵感を覚えた。
また近い内にこの道を歩こうと思った。
「総合受付の松山で~す」 総合受付 松山 治美
総合受付チーフの松山治美です。
3年前から、総合受付に菅さんが入り、早川さん、本間ちゃん、そして河野さん、桶田さんと総勢私を含めて6名のチームで頑張っています。
やっとみんなとの連携も取れ、この繁忙期の大波をどうサーフィンしていくかみんなでワクワクしています。
うちには法子さんという可愛くて強お~いマネージャーがいます。法子さんの指示を私自身しっかり受け止め実践し、皆に伝え行動し、反省、改善する。そして、今よりももっとシンプルで、誰にでも分かりやすく出来るように考えながら仕事をしています。
まだ今のメンバーが入る前に、今の流れを作り、この流れの手順を体に覚えさせようと、法子さんと二人で早朝から頑張ったことをよく思い出します。
また、私の悪い癖で、いつも一人で問題を握りしめて、それを注意される意固地になっていた私を思い出します。
あれはあれで私にとって、自分の本当の姿を明らかに見る事のできた大切な経験の一つです。
今思えば、どんな場面もナチュラルクリーンに来てからの時間は、とても自分がイキイキしています。
君津本店店長の佐生さんには多方向からフォローをしていただいています。洗い担当の田中さん(幸ちゃん)には早々のカルテ作成を手伝ってもらっています。
本当に周りのみんなに助けられて光り輝く今があると実感しています。
総合受付チームは、一人ひとりの良い所を一杯引き出し、6人ではなく10人分、20人分の力にパワーアップしてやっていきたいと思います。
「元気にお仕事頑張ります!」 総合受付 桶田 智子
総合受付の桶田智子です。
NCで働かせていただいて2月でちょうど半年になります。
まだまだ上司の松山さんや総合受付の先輩たちにご指導を受けながら、勉強中の毎日です。
NCに入社してまず思ったことは、ウォータークリーニングの素晴らしさを目の当たりにして、クラスタルウォーターというお水の力を実感しました。
お客さまと一緒に働いているスーツなどをお預かりして、カルテ作成をしている時は、とてもスーツも疲れてしまってテレッとしていますが、そのスーツが仕上がってくると、ピシッとしていて、まるで息を吹き返したように元気です。ですから、きっとお客さまも喜ばれるだろうなぁと思っています。
NCでは朝の勉強会で、いろいろなシミ抜きや漂白の体験ができます。私には、大学2年生と高校年生になる男の子がいます。
まだ子どもが小さかったころは、洋服のシミなど全く気になどなりませんでしたが、最近では、気に入っている洋服のシミや、制服のブラウスの袖をまくり上げた時に、袖口のシミが気になるようで、「ここにシミがまたついてる・・・・」と言われ困っていました。
でも最近では朝の勉強会があります。勉強会では業務用洗剤ではなく、家庭用洗剤で行って下さるので、とても勉強になります。
手もみ洗いの大切さや。漬け込み時間によって、シミの取れ具合や、水の温度での違いなど、たくさん勉強になりました。勉強した分、家庭でのシミ抜きを頑張りたいと思います。
また、朝礼で代表がして下さる心温まるお話に、忙しい毎日に忘れていたことを思い出すことも多々あり、とても有難く思っています。
これからも感謝の気持ちを忘れずに、元気にお仕事頑張ります。
「汗の成分は生地を傷めたり変退色の原因になる」
日本の風土は高温多湿。高温多湿といえば汗です。この春は寒さと暑さが交互に来ていますが、暑さは夏並で温度と同時に湿度も上がるので、汗だくになってしまいます。汗はファッションの大敵でもあります。
◎衣服を重たく、硬く、臭くする汗成分
汗には99%の水分の他に、塩分やタンパク質、脂肪酸などが含まれています。
水分は蒸発しますが、その他の成分は汗をかくたびに繊維の間に蓄積されていきます。塩分は、湿気を吸収する性質があるため、衣服は重たく肌にべたつくようになります。
タンパク質や脂肪酸は、酸素や細菌によって分解され異臭を放つようになります。また、これらの成分によって生地は、硬くなってしまいます。
◎染料や素材の変質に強く影響する脇の下の汗
汗成分は、臭いなどの不快感だけでなく、素材や染色も傷めてしまいます。
特に腋の下などの汗は、他の部分の汗よりもタンパク質などの成分が濃厚なため、天然繊維などの素材や染料に影響を与え、破れやすくなったり、変退色や黄変の原因になります。
ナチュラルクリーンの黄変のシミ抜き(ドライクリーニングでは汗は落ちません)