「38年前の七五三の晴れ着を復元」9/7(土)夕方
着物も被布もかなりシミ汚れはキツイです。破れもありますね。
今日も東京からご夫婦が「38年前の晴れ着を復元修復して
孫に着せたいんです」と車でお持ちになりました。
七五三の晴れ着も化繊であれば安くつくのですが、やはり小さな
時ご自身が両親に作ってもらった晴れ着を孫に着せたい。
見積もりは高額になっても次の代、次の代まで継承して受け継
がせていきたい。本当にこういった依頼は最近とても多いいです。
今回のご希望は「なんとか11月の七五三に間に合わせたい。
無理なら、見えるところだけキレイにしてもらって、七五三で孫が
宮参りを済ませた後に、残ったシミ等はキレイにしてもらいたい。
とにかくこの晴着は代々受け継いでいってもらいたいのです。」
真剣におっしゃるご夫婦の子孫に対する思いがとても伝わって
きました。
いいですね。体感によって先祖の「幸せに生きてほしい」という
思いを継承していくって。さて、しっかり検品して修復復元のお
見積もりです。
● 七五三(しちごさん)とは、7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う
日本の年中行事です。
天和元年(1681年)11月15日、館林城主、徳川徳松の健康を祈っ
て始まったとされる説が有力です。
旧暦の15日はかつては二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日)
に当たり、何事をするにも吉であるとされました。
また、旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月で
あり、その月の満月の日である15日に、 氏神への収穫の感謝を
兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈るようになりました。
明治改暦以降は新暦の11月15日に行われるようになりました。
現在では11月15日にこだわらずに、11月中のいずれかの土日・
祝日に行なうことも多くなっています。
北海道等、寒冷地では11月15日前後の時期は寒くなっているこ
とから、1か月早めて10月15日に行なう場合が多いようです。
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