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5/31「香を聞く・香を纒う」
 紹介が遅くなってしまいましたが、
昨日から6月2日までの4日間、
ソウルで開催されている「韓国国際観光展」に、
横尾組頭(主任)が出張しています。

 忍者に扮して、
ブースを出展している栃木県と日光市と共に、
観光客の誘致活動を行っているんです。

 横尾さんの現地での活躍と、
無事の帰りを願っています。

 ところで昨日、
創業430年の香りの老舗「香十」の社長
稲坂良弘氏の公演を聞く機会に恵まれました。

 講演のテーマは、
「香を聞く・香を纒うという日本の香り文化」です。

 飛鳥時代に、
仏教の伝来ともに日本に伝わった「お香」が、
平安貴族によって香の文化として花開き、
武家社会になって「香道」になり、
江戸時代になって庶民に広まったんだそうです。

 「香道」では、
香りを「聞く」というそうです。

 気持ちを静かに落ち着かせ、
この香りが自分にどんなイメージを伝えてくれるかを、
心でしっかり受け止める。

 だから「嗅ぐ」ものではなく、
「聞く」ものなんだそうです。

 それから、
香から色を導き出して、
絹糸一本一本を染め上げる
「香染め」の着物を身に纒うと、
肌の温もりで再び匂い立つので、
「香を纒う」と言うのだそうです。

 講演を伺って、
特に目から鱗が落ちた思いがしたのが、
「『源氏物語』は、
香の文化が分からなければ、
読み解けない」との言葉でした。

 実際に、
「源氏物語」の一節を、
香文化に基づいて読み解いて下さったんですが、
「なるほどそういう意味だったのか」と、
目が開かれた思いがいたしました。

 昨日伺った講演のほんの一端を
紹介させていただきましたが、
日本の香り文化についてご感心のある方は、
稲垣良弘氏の著書「香と日本人」(角川文庫)を
お読みいただけたらと思います。

kaori25530
 私も昨日一冊買ってきましたので、
さっそく読むことにいたしますね。

09:18, Friday, May 31, 2013 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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