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5/30「知らないことばかりの“きもの文化”」
 昨日、
きもの文化研究家の
中谷比佐子先生のご講演を
聞く機会に恵まれました。

 「江戸ワンダーランド日光江戸村」の
制服でもある着物のことなのに、
知らないことばかりだと、
改めて己の不勉強に気づかされた
ご講演でした。

 きもの文化研究家の方なので、
きっとお小さい頃から着物に親しんでおられたのだろう、
と思っていたら、
さにあらず。

 中谷先生が初めてきものに手を通したのは、
30歳になってからと伺い、
まず驚きました。

 しかも、
きもの文化を研究するようになったきっかけが、
30歳のときに、
「きものの衿合わせは洋服と違って男女同じ右前で、
どうして左前はいけないのだろう」
という疑問がわいて調べ始めたことだというのです。

 確かに、
日本のきものは、
右の衿を前(先)に着ますよね。

 それにしても、
疑問に感じた「きものの衿合わせ」をきっかけに、
きものに関することを徹底的に研究され、
著名なきもの文化研究家になれたとは、
その研究熱心さに頭が下がります。

 ところで、
きものの衿合わせの決まりですが、
中谷先生がご苦労されて調べられたところ、
そのルーツは、
養老2年(西暦718年)にできた養老律令の条文、
「天下ノ百姓皆右衿ノコト」
にさかのぼるんだそうです。

 当時の支配階級の人たちが、
中央集権国家の早い確立を目指して、
支配する側は左前に、
支配される側は右前にと、
「衿合わせ」を決めていたとのことでした。

 「そうだったんだ!」
と驚きの衿合わせのルーツでした。

 この他にも、
きものの素材のことや文様などについて、
楽しく教えて頂きました。

 これから先は、
昨日頂戴した貴重なご著書
(絶版になっているそうです)
「きものを着たらおとな思草(しぐさ)」

hon240529
をはじめ、
中谷先生が書かれたご著書で、
しっかり学んでいこうと思っています。

 

08:54, Wednesday, May 30, 2012 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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