繊維と染料の結合
繊維と染料の種類は、ファンデルワールス結合、水素結合、イオン結合、共有結合はあり、これらが組み合わさって繊維と染料が結合していると考えられています。
■ ファンデルワールス力
結合には原子どうしを結びつける結合以外に、分子どうしを結びつける結合があります。これを、分子間力といいます。
ファンデルワールス力は、ごく近くに位置する分子間にだけ働く力で穏やかや結合です。結合の強さが一番弱い結合。
■ 水素結合
水分子の酸素(O)と水素(H)の結合も部分電荷をもち、酸素がδ-、水素がδ+に荷電しています。
水分子の酸素と水素の間には、部分電荷にもとずく静電気力がはたらいています。このような力を水素結合といいます。
■ イオン結合
食塩の結晶には、ナトリウムイオン、と塩素イオンが整然と積み上げられています。ナトリウムの*陽イオンと塩素の*陰イオンの間には、静電気力がはたらいています。
このように、陽イオンと陰イオンを結びつける結合をイオン結合といいます
イオンとは、電荷を帯びている原子や原子団のことをいい、プラスの電荷を帯びたものを陽イオン。マイナスの電荷を帯びたものを陰イオンといいます。
■ 共有結合
互いに電子対を出し合い、共有することで非常に安定した状態をつくっています。一番強い結合。
結合の強さは、ファンデルワースル<水素結合<イオン結合<共有結合の順に高くなります。