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「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「繊維の加工」①

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繊維の加工(風合い改善の加工)

シルケット加工(マーセライズ加工)

シルケット加工は、1844年にJ.マーセルが水酸化ナトリウム溶液中で処理方法を発見しました。(別名マーセライズ加工)

シルケット加工は、綿製品の光沢、寸法安定性、吸湿性、染色性向上のために行われる加工法でシルクのような光沢と染色も鮮明に染まるようになります。

ほとんどの高級な綿織り編み製品にはシルケット加工が施されています。

シルケット加工方法

綿素材に最も多く使用されます。綿の他にも、同じセルロース系の繊維(麻・レーヨンなど)ならシルケット加工が使えます。
バンブー(竹)シルケットなどがそうですが、品質の安定性からして綿が圧倒的に多いです。
加工方法は、綿の繊維を”苛性ソーダ溶液”という名前の溶液につけます。
すると、綿の繊維は、膨潤します。
膨張したところで、思いっきり綿糸を引っ張ります。繊維を引っ張ります。
引っ張りながら苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)という薬剤で処理すると、綿の繊維の断面の”楕円形”が、シルクの断面のような ”三角形”に変化させます。
上の写真のように、綿の断面は楕円形、光沢の強いシルクの断面は三角形をしています。綿の断面を三角形にすることで、シルクのような豊かな光沢を生み出すための加工です。
断面が直線になり、光が反射するわけです。
シルクの繊維の特徴は、光沢や艶、ハリなどが思い浮かびます。シルケット加工された 綿の糸は、光沢と艶、ハリが出てきます。

シルケット加工をした綿の特徴

光沢がでることは、高級感が増します。コットン100%だとカジュアルな印象が強いですが、コットン100%でも脱カジュアルな、高級感のある製品が作ることができます。

また、綿素材の毛羽立ちも抑えることが出来るので、つるっとした見た目になります。

毛羽があるとふわっとした見た目ですが、毛羽がないとつるっと、すっきりした印象になります。着心地も毛羽がない分、するっと着られるのも夏にはいいですよね。

見た目が変わっても、品質は綿(コットン)なので、給水性や吸湿性があるので着心地がいいですね。

シルケット加工のTシャツだと、カジュアルな見た目にならないのでおすすめです。

また、染料の吸収がよくなり染色しやすくなることで、発色が良くなったり、形状が安定し、ストレッチ性が出たりする場合もあります。

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