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「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「繊維の種類と分類」⑫

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合成繊維

ポリエステル

ポリエステルは、1941年に誕生し、その後順調に成長し続けていきます。

日本では、1958年に登場したポリエステルは現在、国内の合成繊維生産量の約半分を占めており、世界的に見ても大変多く生産されている繊維です。

【ポリエステルの特徴】

ポリエステルは、最も強い繊維の1つでコシ、ハリ、耐熱性がナイロンやアクリルよりもすぐれています。熱セット性がよくプリーツ加工などの熱処理がしやすく、耐光性はナイロンよりも強い。

しかし、染色性はナイロンやアクリルよりも劣り、ピリング(毛玉)がでやすく、汚れを吸着しやすい欠点もあります。

ポリエステル65%綿35%の混紡織物はブラウス、ワイシャツ、ユニフォームなどウォッシュ・アンド・ウェア性(繰り返しの洗濯)が求められる分野で大量に使われています。

また、ポリエステルは、異形断面糸などの高機能の繊維が開発されて、衣料品の用途を広げています。

異形断面糸

異型断面糸にすることで得られる性能

異型の断面とすることで、糸に様々な性能を生み出すことができます。

光沢

ポリエステルをそのまま利用していると光沢がでてしまいますが、異型断面糸とすることで絹のような風合いを出すことができます。絹が擦れることで出る音のことを絹鳴りと呼ぶのですが、その音を再現することが可能になります。

東レの繊維「Kinari」は一言でいうと、シルク(絹)を超える合成繊維。シルクのような手触りと光沢、軽やかさがあり、しかも、シルクに比べて生地に伸度(自由度)があるので、大変縫いやすく美しいシルエットを作りだすことができる。また、ポリエステル100%なので、洗濯してもスポーツウェアの素材と同等の耐久性があるのが特長。

吸水速乾

断面を異型にできるということは、例えば中を空洞にして別の素材を詰め込むということもできるようになります。そこに吸水素材を注入することにより、給水速乾素材にすることができます。

接触冷感

ひつじ雲型と呼ばれる形にすることで、肌触りをひんやりさせることのできる接触冷感機能を持たせることもできます。まるでシルクのようなイメージというわけです。

<“ボディクール®”の断面図>

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