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「洗濯表示の基礎知識」

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 洗濯表示の基礎知識
衣類の裏地等についている表示は、「品質表示」といって一般消費者を保護することを目的として家庭用品品質表示法で義務付けられています。
洗濯絵表示(洗濯表示)は日本工業規格の繊維製品の取扱いに関する表示記号で規定され、この洗濯絵表示(洗濯表示)により製品による洗い方や干し方、アイロンのあて方などの適切な取り扱い方法が記入されています。洗濯表示は、下記のように記入が定められています。
 ①取り扱い絵表示(洗濯表示/洗濯マーク)
②繊維の組成
(使用している繊維名)
③付記用語
(取り扱い注意事項)
 ④表示者名(住所・電話番号)を表示しています。

洗濯表示(国内の洗濯表示)の意味はこっちを見てね
海外の洗濯表示についてはこちら

①取り扱い絵表示(洗濯表示/洗濯マーク)
基本的にこの「洗濯表示」通りの洗い方をすれば、
その衣類は問題なく洗えるという意味で表示されています。
洗濯機マーク
手洗いマーク
のマークは、家庭で洗えるという洗濯表示です。
ご家庭で洗えません
の場合は、基本的にご家庭では洗えないという洗濯表示です。
 この表示は、家庭で洗えないって意味ね!
でも、実際は、洗っても問題ない衣類もたくさんあるわよ!

洗濯表示を記載する基準は、JIS(日本工業規格)によりテスト方法が定められています。つまり、定められた各洗浄テスト実地し、洗浄テストで適合によって、洗濯マークを記載するように決まっています。当然ですが安易に「洗濯表示」を付ける事は事は出来ません。
取り扱い絵表示をつける基準(テスト方法)はこちら
必ずしも正しいとは言えない洗濯表示
洗濯表示は必ずしも正しいかと言えば、実際には必ずしも正しいとは言い切れません。それは衣類を製造するアパレルメーカーが、無難に「水洗い×」としている場合があるからです。
なぜ、このような事になるのかと言えば、洗濯表示通りの洗い方をして、仮に衣類に問題が発生した場合、消費者やクリーニング会社は、アパレルメーカーに過失を求めることがあり、そのトラブルの事前防止の予防策となっているのです。
洗濯表示
実際には、着用状態や洗い方に左右されるケースもあり、洗濯に関するトラブルは長くこじれてしまう事も少なくありません。このような事から、アパレルメーカーは無難に洗濯表示を付ける傾向があるのです。実際に水洗い×になっていても洗い方によっては洗える衣類もたくさんあります。
洗濯表示が全て×の衣類もあります
また、洗濯表示が全て×の衣類もあります。この表示は「基本的にこの衣類は洗うことができない」という意味です。このような衣類を販売するのはどうかと思いますが、現実家庭で洗えず、クリーニング店でも取り扱ってくれないこともあり、困っている方も結構いらっしゃいますね。
ですから、購入前には必ず洗濯表示を確認してから購入するのが大切です。このような衣類は、技術力のあるプロのクリーニング店にお願いするか、アパレルメーカーに取り扱い方法をお聞き下さい。
(意外と簡単に家庭で洗える場合も多々あります)
購入前に洗濯表示を確認

洗濯表示が全て×の持ち込みは、クリーニング店の技量が分かる
洗濯表示が全て×になってる衣類をクリーニング店が「洗えません」と安易に断る場合は、一概には判断できませんが、技術力が高くないクリーニング店である可能性があります。
例えば衣類そのものを見ずに、洗濯表示だけを見て判断しているような場合は、残念ながら技術力や知識を備えたのあるクリーニング店ではありません。
このようにクリーニング店の技量を見る場合、洗濯表示で全て×になってる衣類をどう取り扱ってくれるか、その様子を見てみるのも良い参考基準と言えるでしょう。
クリーニング事故を嫌って洗濯表示の洗い方しかしない一般のクリーニング店と違って、技術力のあるクリーニング店は、洗濯表示ではなく、衣類そのものの特徴をみて適切な洗浄方法を選ぶ力を持っているからです。それがプロの仕事とも言えるでしょう。
洗濯の基準は、取り扱い絵表示(洗濯絵表示)よりも
使用している素材や縫製、付属品、染色状態を見極めるのが大切!!!
【主なチェックポイント】
○ 素材は何?(縮みや風合い変化を知る、レーヨン・キュプラは縮みやすい)
○ 染色状態は?(水で色が出ないか?)
○ 縫製状態は?(縮みなど)
○ 付属品(ボタン、スパンコールなど)


② 繊維の組成表示
繊維名や混用率が表示されています。この繊維の組成表示を確認することは、とても需要です。その理由は、衣類に使用している素材から、適切な洗濯方法を読み取れるからです。
どちらかと言うと、洗濯絵表示はあまりあてにならない場合が多いので、衣類の素材を確認するようにするのが洗濯上手の近道です。
洗濯表示
繊維について詳しくはこちら
しかし、繊維の種類や混用率だけでボタン等の付属品に関しての表示はなく、染色方法や色々な加工方法の表示していないので注意が必用です。
(平成19年8月以降は、上着類の中わたやボンディング加工などの表記も加わります)
③ 付記用語

付記用語は決められた表示で伝えきれない情報を伝えるものです。
衣類のデメリットが記入されています。(変退色、収縮、スレ、毛玉、風合い変化等)

しかし、実際は適切に付記用語を記載しているアパレルメーカーは非常に少ないです。アパレルメーカーの気持ちは分かりますが、洗濯絵表示と同じでクレーム対策で記載しているカースが多そうです。また、アパレルメーカーに電話で洗濯についてお話を聞くと・・・ほとんどの方は洗濯のことはあまり気にしていないように感じられる場合があります。
(もちろんキチンとしたメーカーもありますが、比較的少ない印象を受けます)
主な付記用語についてはこちら
④ 製造メーカー名と連絡先(住所又は電話番号)

この欄には、主に製造メーカー名と連絡先が記載されています。何らかの諸問題が起きた場合や、メーカーに直接問い合わせたい時など、ここを見て連絡を取るのが一般的となります。
 洗濯絵表示は参考程度で考えるのが良い!
洗濯表示
洗濯絵表示によると、基本的にご家庭で普通に洗える素材は、綿、ポリエステル、ナイロン、アクリルくらいになってしまうケースが大半です。(その他に混紡、染色、加工方法、により洗えないケースもあります)
しかし、実際には洗い方を工夫したり、専用の洗剤を使う事で一般的に水洗いが×とされるウールやレーヨンも洗う事が可能です。
洗濯表示では、最低限の素材の特徴を知り、それに適した洗い方の判断基準とし、参考程度に見るくらいが丁度良いです。そうすることで洗濯の判断の基準が広がり、洗濯表示に頼り切らず、より的確に洗濯ができるようになります。これらは購入時や後の衣類のケアーに役に立ちますので、最初は何となくでも良いので把握していくことは重要で便利です。
●基本的にナチュラルクリーンに入荷する多くのクリーニング品が全✖のものばかりです。
 尚、平成28年10月1日に新しい洗濯表示は改訂されました。

家庭用品の品質表示法、家庭選択等の取扱絵表示の記号と意味について掲載しています。

洗濯処理

190 液温は、95℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
170 液温は、70℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
160 液温は、60℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
161 液温は、60℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
150 液温は、50℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
151 液温は、50℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
140 液温は、40℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
141 液温は、40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
142 液温は、40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる。
130 液温は、30℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
131 液温は、30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
132 液温は、30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる。
110 液温は、40℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。
100 洗濯処理はできない。

漂白処理

220 塩素系及び酸素系漂白剤による漂白処理ができる。
210 酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない。
200 漂白処理はできない。

タンブル乾燥処理

320 洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる。高温乾燥:排気温度の上限は最高80℃
310 洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる。低温乾燥:排気温度の上限は最高60℃
300 洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない。

自然乾燥処理

440 つり干し乾燥がよい
445 日陰でのつり干し乾燥がよい
430 ぬれつり干し乾燥がよい
435 日陰でのぬれつり干し乾燥がよい
420 平干し乾燥がよい
425 日陰での平干し乾燥がよい
410 ぬれ平干し乾燥がよい
415 日陰でのぬれ平干し乾燥がよい

アイロン仕上げ処理

530 底面温度 200℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができる。
520 底面温度 150℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができる。
510 底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げ処理ができる。
500 アイロン仕上げ処理はできない。

ドライクリーニング処理

620 パークロロエチレン及び記号Ⓕの欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理a)ができる。通常の処理
621 パークロロエチレン及び記号Ⓕの欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理a)ができる。弱い処理
610 石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~)でのドライクリーニング処理a)ができる。通常の処理
611 石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~)でのドライクリーニング処理a)ができる。弱い処理
600 ドライクリーニング処理ができない。

ウエットクリーニング処理

710 ウエットクリーニング処理ができる。通常の処理
711 ウエットクリーニング処理ができる。弱い処理
712 ウエットクリーニング処理ができる。非常に弱い処理
700 ウエットクリーニング処理はできない。

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