【質問】
衣替えの季節、着用しようと収納していた衣類を見ると黄ばみが発生していました。
どうして黄ばみが発生したのでしょうか?
森のクリーニング屋のクマです。私が疑問にお答えいたします!
この黄ばみが起きる原因は、空気中の酸素が衣類に付着した皮脂汚れなどと化学反応して、汚れが酸化されて黄ばみ(*変色)が発生する原因となります。
分かりやすく例えると、リンゴを半分に切っておいて置くと、だんだん黄ばんできますね。それと、同じことなんですよ。
*変色・・・地色の色素が化学変化を起こして色が変わること。
(変色のシミのほとんどは、漂白処理で除去できます。)
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皮脂汚れの他に、食べこぼしのシミや汗などの汚れ、日光での紫外線の影響も黄ばみへの原因が考えられます。特に、冬物衣料は「汚れていないから」と思われがちで、ついつい洗濯を怠ってしまいますよね。見た目には汚れていなくても、しっかりと皮脂汚れが付着してるんです。
また、気を付けないといけないのは、冬物衣料の保管は、クローゼットの中など、夏の暑い時期の保管している事になりますので、この保管期間に高温多湿などが原因の一つのなって黄ばみが発生しやすい事も忘れてはいけません。
もちろん、夏物衣料も汗や汚れが付着したまま保管すると、黄ばみの原因になりますし、最悪は、衣類の地色が壊れて*脱色や生地の*脆化が起こります。
*脱色・・・衣類の地色(染料)が完全に破壊されること。(色修正技術で復元できます)
*脆化・・・生地が弱く痩せてしまうこと。ちょっとした摩擦などで生地がバラバラになることがあります。
(こうなると、どうしょうもありません。シミ抜きすると生地に穴があく場合があるので、シミ抜きもできません)
その他に、石鹸を使用した場合(石鹸カスの問題)や*蛍光増白剤が付着していた衣類を洗濯または、クリーニングを繰り返す内に蛍光剤が脱落して、黄ばんで見えることがあります。
*蛍光増白剤は、衣類を製造した段階で付着しています。
衣類が黄ばむ原因は、衣類に付着した皮脂汚れが空気中の酸素と結合して、黄ばむのが原因です。
衣類を収納する場合は、必ず洗濯してきれいにしてからしまうことが大切です。
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