ひと言で「ドレスシャツ」といっても、たくさんの形やデザインがありますよね。その中から、どうやって自分にぴったりの1枚を探せばいいのか悩んでいる方はいませんか?

しかし、たった3つのポイントを押さえるだけで、人前に出ても恥ずかしくない、着用シーンにぴったりのドレスシャツを見つけることができます。

今回は、そんなドレスシャツ選びのポイントと、おすすめのブランドを紹介したいと思います。ぜひ、今後のドレスシャツ選びの参考にしてくださいね。

先に編集部おすすめのブランドを知りたい方は、「3. タイプ別|編集部おすすめのワイシャツ店15選」をチェックしてください。

(※この記事は、2020年1月時点での情報を参考にしています。)

 

1. 知っておきたいドレスシャツの基本

「ドレスシャツ」とはそもそも何のことなのでしょうか?
ドレスシャツとワイシャツの違いは?

そんなことは意識したことがないという方も多いのではないでしょうか。しかし、基本を知ることでドレスシャツ選びはずっとわかりやすく、悩みのないものになります。

まずは、そんなドレスシャツの基本から始めていきたいと思います。

1-1. ドレスシャツの基本

  • ドレスシャツ

ドレスシャツとは、ずばり、「礼服用のシャツ、およびスーツに合わせて着用するシャツの総称」で、

  • フォーマルな場で
  • 礼服やスーツの下にネクタイとともに着用する
  • 白い無地のシャツ

を指す言葉です。

そのため、ネクタイなしで着用するボタンダウンシャツやスタンドカラーシャツ、色や柄の入ったシャツは厳密にはドレスシャツとは呼びません。

また、ドレスシャツの対義語は、「スポーツシャツ」といいます。日本では、カジュアルシャツと呼ばれることもあります。

ドレスシャツ

ワイシャツとカッターシャツの違い

ワイシャツは、スーツの下に着用するシャツを指す和製英語。ホワイトシャツに由来するが、現在では、色つきも含めたシャツの総称となっている。

カッターシャツは、スポーツ用品メーカー「ミズノ」が、1918年に売り出したスポーツ用シャツの商品名。第一次世界大戦に「勝った」ことにかけて名づけられた。主に、西日本で使われている。

1-2. ドレスシャツ各部の名称

これから、ドレスシャツを構成する様々なパーツの話をしていきます。

ドレスシャツは、110cm×230cmくらいの布から、それぞれのパーツを切り出し、約70もの工程を経てでき上がると言われています。

しかし、私たちがドレスシャツを購入する際に、気をつけて見ておきたい箇所は決して多くはありません。

ここでは、その中でも知っているとドレスシャツの知識がぐっと深まる5つのパーツを取り上げたいと思います。

・襟(えり)

ドレスシャツの中でも、もっともデザインが豊富で、スタイリングに大きな影響を与えるパーツです。 襟先の開きの角度や形状によって様々なデザインがあります。

襟を選ぶ際のポイントは、「2-2. Vゾーンを演出する襟の形を決めよう」をご覧ください。

・カフス

袖口を留めるバンド状のパーツです。 襟と並んで、ドレスシャツの印象を決める部分です。

袖口を折り返し、カフリンクスで留める「ダブルカフス」がもっともフォーマルだと言われています。

・前立て

ドレスシャツの前開きの上前につける細長い布のことです。

  • 表前立て(プラケットフロント)|日本で最も一般的
  • 裏前立て(フレンチフロント)|イタリアやフランスのシャツに多いクラッシックスタイル
  • 比翼前立て(フライフロント)|表からボタンが見えないフォーマル向け

の3種類があります。

・胸ポケット

機能面から、日本のビジネス用につけられていることが多いですが、シャツは下着から派生したものだという考えから、欧米では胸ポケットはついていないのが基本です。

・ヨーク

肩から背中にかけて施される切り替えのことです。ヨークの面積が小さくなるほどフォーマルだと言われています。

中央に切り替えがあるものを、特に「スプリットヨーク」と呼びます。

2. ドレスシャツ選びのポイント3つ

  • ドレスシャツ

ドレスシャツを購入する際に、なんとなく良さそうなものを選んでしまっていませんか?
そして、なんとなくそれをビジネスや冠婚葬祭などフォーマルな場で着用していませんか?

いろいろと考えなくてはならないことが多そうなドレスシャツ選びですが、押さえておきたいポイントは3つだけです。

結論から言うと、その3つとは、「生地」「襟の形」「サイズ」のこと。
そこをしっかりと確認するだけで、きっと着用シーンにぴったりの1枚を手に入れることができるはずです。

それでは、3つのポイントをひとつずつ紹介していきたいと思います。

2-1. 着用シーンに合った生地を見つけよう

  • ドレスシャツ

ドレスシャツは、生地の違いひとつで着たときの印象や着心地が大きく変わります。

ここでは、ドレスシャツに使われる代表的な生地5つの特徴を、想定される着用シーンとともに紹介したいと思います。

・ブロード(ポプリン)

ドレスシャツを代表する生地で、冠婚葬祭からビジネスまで、広く使われる定番の素材

美しい光沢がその特徴で、もっともフォーマルな生地と言われています。糸の太さが細くなるほど、より光沢が増します。

ドレスシャツ

糸の番手とは
糸の太さの目安となる単位のことで、一定の重さに対して、長さがいくらあるかを表したもの。数字が大きいほど細く、光沢のある生地を得られる。 ブロードには、50番手のものが多く使われ、80~120番手のものになると、光沢の増した上質なシャツになる。

・ロイヤルオックスフォード

縦横に綿糸を2本ずつ引きそろえた、通気性に優れた夏向きの生地

ロイヤルオックスフォードは、ボタンダウンシャツでよく使われるオックスフォードよりも大きい番手の細い糸を使っていて、艶やかな光沢が魅力です。上品な着こなしができるので、広くビジネスシーンで活躍します。

ドレスシャツ

オックスフォードの種類
  • オックスフォード(20~40番手)|ややカジュアルな印象
  • ピンポイントオックスフォード (80~100番手)|ドレッシーでフォーマルな印象
  • ロイヤルオックスフォード(100番手~)|高級感があるフォーマルな印象

・ツイル

綾織りとも呼ばれる、斜めの畝状に見える模様が特徴の生地。

光沢があり、なめらかな手触りを持つのが魅力で、フォーマルな洋服やドレスによく使われます。

・ヘリンボーン

英語でニシンの骨を意味。ニシンの骨を思わせる、向きの違う縞模様が交互にジグザグに並んだ生地。

高級感がある、柔らかな風合いが特徴で、ビジネスでもおしゃれを楽しみたい人におすすめです。

・ドビー

平織りや綾織りの生地に、小柄な幾何模様を織り込んだ生地。

高級感のある光沢が特徴で、ストライプや花柄、幾何学模様など、多様な模様があることが魅力です。

関連記事:ドレスシャツの生地をもっと知りたい方はこちら
シーン別に着こなせるワイシャツの生地15選

2-2. Vゾーンを演出する襟の形を決めよう

  • ドレスシャツ

襟は、ネクタイとともに、スーツスタイルでもっとも大切なVゾーンを演出します。 そのため、襟のデザインは、ネクタイも結び方やスーツのジャケットとの相性を考慮して決めましょう。

・レギュラーカラー

もっとも基本的で、定番の襟型

襟先の開きは75°~90°程度で、どんなジャケットやネクタイの結び方にも合わせやすい使い勝手のいい襟型です。

・ワイドスプレッドカラー(ワイドカラー)

襟先の開きは100°~140°程度。

別名ウィンザーカラーとも呼ばれる、フォーマル性の高い襟型。 ウィンザーノットなど結び目の太いネクタイとの相性がいいのが特徴です。

・ホリゾンタルカラー

ワイドスプレッドカラーよりも襟先の開きの大きい襟型。

襟先が水平に見えることからそう呼ばれる。 結び目の大きいネクタイの結び方と相性がよく、胸元がすっきり見えることが魅力です。

関連記事:ホリゾンタルカラーの着こなしを見たい方はこちら
オフィスにも着回せるホリゾンタルシャツの基本と着こなし9選

・ショートポイントカラー

レギュラーカラーと襟先の開きはほぼ同じで、襟先の長さが短い襟型

スモールカラーとも呼ばれる。 細いネクタイやラペルと合わせるのが基本で、モダンな着こなしを楽しむことができるのが魅力です。

・ウイングカラー

もっともフォーマルな襟型。襟の折り返しが、鳥の翼のように開いていることが名前の由来。

蝶ネクタイやアスコットタイとの相性がよく、テイルコートやタキシードなどと共に、フォーマルなシーンで着用されます。

関連記事:様々な襟型を詳しく知りたい方はこちら
ワイシャツの襟の種類|シーンや体型に合わせた選び方のコツ

2-3. 身体に合ったサイズを選ぼう

生地、襟型が決まったら、最後にサイズを確認しましょう。身体に合ったドレスシャツを着用することで、フォーマルな着こなしははじめて完成します。

確認するポイントは2つ。「首回り」「裄丈(ゆき丈)」です。ドレスシャツのサイズは、ほとんどがこの2つの数値で決まります。

だらしのない着こなしで、せっかくのドレスシャツを台無しにしないように、購入の前にご自身の首回りと裄丈の数値を測っておきましょう。

・首回り

首回りとは、その名の通り、首をぐるっと回った時の長さのことです。

  • ドレスシャツ

喉ぼとけの下にメジャーを当て、指を2本入れて測ったくらいがジャストサイズと言われています。

手持ちのドレスシャツで測るときは、ボタンの中心から、ボタンホールの中心までの長さを測ります。

・裄丈

裄丈とは、首の付け根の中心から、くるぶしまでの長さのことです。 洗濯して縮むことを想定して、実寸より2cm~3cm長めのものを選ぶと後で困りません。

  • ドレスシャツ
  • ドレスシャツ
  • ドレスシャツ

「首の付け根の中心から肩の付け根まで」、「肩の付け根から肘まで」、「肘から手首のくるぶしまで」の3段階に分けるとうまく測ることができます。

手持ちのドレスシャツで測るときは、ドレスシャツを裏返して、「背中の中心から肩先まで」、「肩先からカフスの端まで」を測りましょう。

関連記事:自分に合ったドレスシャツのサイズの選び方はこちら
ワイシャツのサイズ|自分の身体にあったサイズの選び方

3. タイプ別|編集部おすすめのワイシャツ店15選

この章では、

・リーズナブルな価格帯
・生地や縫製の質が良い
・アンケート調査で評価が高い

上記3つを基準に厳選した、編集部おすすめのワイシャツを取り扱うお店をご紹介します。

オーダー、既製服、ワイシャツ専門店とさまざまなタイプのお店をご紹介しているので、ぜひワイシャツ選びの参考にしてくださいね。・

ワイシャツに関して、各100人ずつに2020年6月にアンケート調査を実施

・生地の豊富さ :さまざまな生地が揃っているか
ワイシャツの着心地 :ワイシャツの着心地は良いか
・店員の接客態度 :ヒアリングはしっかりしているか

上記項目で、総合的に評価が高かったお店を厳選


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