思い出の時が甦るウォータークリーニング

「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「クリーニング前になかったシミが・・」7/12(日)早朝

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クリーニング店に対する苦情の一つとして比較的よく耳にするのが、クリーニングに出した衣類を着用しようとクローゼットから出して見ると・・・

クリーニングに出す前はなかったシミが、
付いて戻ってきた!
そんなケースが時々あるようです。クリーニングに出した後、1度も着用してないのだから「クリーニング屋さんが、原因だ!」と思いますよね?消費者の皆さんがそう思うのも当然です。
クリーニングに出したらシミが!

しかし、このようなケースの場合、もちろんクリーニング店による過失が原因の場合もありますが、実はクリーニングが原因ではなく目に見えないシミと空気中の酸素が原因であることが大半です。例えば、無色の飲み物(水溶性)を衣類につけたとします。無色透明ですからシミにはなりません。その衣類を店頭で何も言わずにクリーニング店に出した場合、ほとんどのクリーニング店では、一般的に水に対して弊害(ウールなどの手洗い×の表示)がある衣類は、ドライクリーニングを行います。でもドライクリーニングでは、水溶性のシミや汚れを完全に落とすのは、難しいのです。
ドライ洗浄後、クリーニング店さんでは、シミなどのチェックを行いますが、この時点では、シミが見えないので、キレイになった!とお客様にお返します(当然ですよね)。
そしてお客様のの手元に戻ったその衣類は来シーズンに着用するまでご家庭のクローゼットなどで保管されます。そして温度や湿度など様々な条件が重なり、時間の経過と共に先ほどの無色透明のシミは目に見えるシミに変化ていくのです。

クリーニングに出したら付いていなかったシミが付いている つまり…
時間の経過と共に無色透明なシミは酸素と化学反応して、
目に見えるシミとなって浮き出て来るのです!!

その結果、「付いていないシミが付いている!」となる訳です。

果たして、コレは・・・
クリーニング店が悪いといえるのでしょうか?

このようなシミは、ほとんどの場合シミ抜きすればキレイになりますが、衣類により染料が破壊されて脱色が発生したり、生地が破れやすくなっている状態のものは、完全に復元するのは難しい場合もあります。だた、変色や脱色の場合、対応するクリーニング店の技術力によって出来る出来ないが分かれます。
いずれにせよ、このようなケースの場合はクリーニング店が原因ではないので、シミ抜きや色修正になった時は追加料金が発生する場合も考えられます。この点はトラブルになりやすい部分ですが原因はお客さん自身にある場合が実は多いのです。

=予防策=

このような事を防止するには、やはりシミや汗、汚れなどが付着している場合は、受付でクリーニング店に着用状態などをお知らせし、適切な洗浄をお願いするのが的確です。
特に、汗などをよくかく季節に着用した衣類は、ウェットクリーニングをするのをおすすめします。もちろんプラス料金はかかると思いますが、衣類の事を考えるなら、その金額は決してもったいないとかではなく適切と言えるのではないでしょうか。

シミや汚れは目に見えるものばかりではありません!
そして、そのようなシミは時間の経過と共に
浮き出てきます。そうなってしまうと・・・
落としにくくなるので、注意しましょう。

 「再洗い」はクリーニング店の過失ばかりではなく、好意でやってる場合も!!

もし、このようなケースになってしまった場合、クリーニング店に対し苦情を言う方もあると思います。そして、クリーニング店さんが「再洗い」として受け付けてくれ、そのシミがキレイになって戻って来たとしても、「あのクリーニング店に出すと・・・」など言う人がありますね。そして、このような方に限って、店頭でウエットなど水洗いをおススメしても「高いから・・・」と断ったりされてたりするのではないでしょうか。
クリーニング店は全国的にサービス面では優しい店が多いです。例えば明らかにクリーニング店の過失でなくても、お客様が困ってると、引き受け「再洗い」を受け付けたりする場合がありますが、やっぱりお客様自身がある程度の常識と知識を持つことも必要だと思います。クリーニング店の過失で「再洗い」になってるのではなく、好意で再洗いをしている場合があるのです。それを分かって欲しいと思います。


ただ・・・可能性としてはこんなケースも!
シミがスレ汚れや黒ずみ、青や赤系の色が付いていた場合は、クリーニング店での洗浄で付着した可能性があります。また、シミ抜きをした場合、アルカリ性、酸性などの中和がきちんと出来ておらず後から変色が起きるなんて場合もあります。いわば失敗です。クリーニング店もお店によって全然違いますから、クリーニング店選びは、とっても大切です。

 

「各店舗カウンタースタッフ」も「事務所」も「総合受付」も、お客様から「ウォータークリーニング後クローゼットに仕舞っていたらなかったシミが出てきた。どうして?」という戸惑いの質問を受けたこともあるでしょう。これは上記の内容にあるように、目に見えないシミが空気中の酸素に反応して時間経過と共に目に見えるシミに変化したということです。
こういう場合のお客様への対応は以上の内容をお話しし、すぐに「ご足労をお掛け致しますが、技術種がすぐにシミ抜きを行いますので着払いで本社の方へお送りください。どうぞよろしくお願い致します。」と丁寧に対応して下さい。また、その時、弊社のクリーニングバックをお持ちか?どうか?を、お伺いしてお持ちでない場合は、シミ抜き後のお品物をお返しする時に「クリーニングバック」をご一緒に配送させていただき、次回のご利用の時には「クリーニングバック」をお使いくださいとお伝えしましょう。

●ちなみに2020年9月11日(金)より宅配の配送料金はすべて弊社が負担することに致しました。これスゴクお客様にはお得ですから新人の皆さんも覚えておいてね。

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