≪ 「三戦型」2/27(土)  ¦ トップページ ¦ 「目指せ!筋肉痛で若返り」2/29( .. ≫


「三戦の腹式呼吸」2/28(日)
「まりちゃん顔色よくなったなぁぁ・。表情もよくなったし」


「ほんとですねえ、依然と全然違いますよ。
私もそうですが、全身の血液が回り出した感じがして
とっても体調がいいですよ。

今まで運動らしきことをやったことがないので
体は全身筋肉痛ですが、代表に休息による超回復のことを聞いて、
ああ、筋肉がついて来てるんだって安心したし、実際、
今まで持てなかった脚立を二階まで運べるようになって
元気になったし、気持ちの部分でも気が晴れたって感じがします。

これからも頑張りますから、よろしくお願いします(笑)。」


「ああ、そう。そりゃあよかった。教える方は大変だけど(笑)。」


今日の朝、洗い場で67歳の幸ちゃんとの会話です。


現在、
空手の稽古に参加している会社の部員たちの中で、
過去武道をやった人は一人もいません。


男性たちは
高校や大学でスポーツをやってきていますが、
糖尿や骨租しょう症持ちの幸ちゃんや
少林寺三段ですが右手右足が不自由な障害者の社長、
冷え性肩凝りで体がメチャクチャ固い運動音痴の松山くんや
真理ちゃんなど、いろんな人たちが集まっての稽古ですから
個々人の指導にはとても工夫がいるので、
稽古前にはいろんなやり方を考えます。


ただ、空手部が発足して一か月余りですが、
稽古に参加している部員たちの表情や精気を見ていると
明らかに個々人に良い変化が表れています。


「宮城長順の沖縄空手に空手を学ぶ」
      著:玉野十四雄より抜粋転載

●三戦の呼吸法

三戦は、闘争術技稽古法、健康増進法、瞑想法の三つの
要素を持つ。
そして、それら総ては、正しい呼吸ができなければ意味を
持たない。
この型は呼吸法を核としてできているのである。このような
型を持つ武道に、私は今まで出会ったことがない。宮城先
生は「唐手道概説」の中で、三戦の目的を次のように書か
れている。
「気息の呑吐と力の入れ抜きを調和させる堅固なる体格と
武道的気概とを養成す。

先生がここで言われていることは二つある。
一つは、三戦によって呼吸と術技動作の正しい調和の取り
方を体得させる、ということである。
普段でも呼吸と動作のリズムが合わないと、ぎごちない不
自然な動きとなる。
それがひどい時は、ぎっくり腰とか関節脱臼のような怪我を
することもある。
空手などの闘争術では、呼吸と動作が完全に一致していな
ければ、負けること必定である。
もう一つは、この呼吸法で身体に精気をみなぎらせる。
そして、頑健な身体を作り、武道精神を涵養する、ということ
である。
だから、心身共に健康でありたい人ならば、この型は、空手を
するしないに関わらず役に立つはずである。


●呼吸と感情と体

呼吸と感情は相関関係にある。
呼吸か感情を支配すると同時に、感情は呼吸を左右する。
そして、感情や呼吸が変わることによって、私たちの身体は違
った反応をする。
臍を境にして身体を上下に分けると、感情によって下体と上体
は反対の反応を示す。
嬉しいことがあったり、心が静かな時は下半身に力が入っており
、上半身がリラックスしている。これを下体が実で上体が虚であ
るという。この時、私たちは腹式呼吸をしている。

逆も同様で、呼吸が感情がを左右する。
そして、それによって体の状態も変わる。腹式呼吸をすると感情
はポジティブになり、身体は下体が実で上体が虚となる。嬉しい
時、物事に気を入れて熱中している時、自信を持って物事に当た
っている時など、常に吐く息に力のこもった腹式呼吸をしている
はずである。
笑う時は吐く息に力がこもり、胸部の力が抜けて下腹に力が入る。
だから、意識的に腹式で吐く息に力がこもる呼吸をすれば、心身
がくつろいで血行が促進され。腹式呼吸は健康な呼吸法である。

その反対に、感情が高ぶると下半身の力が抜け、足腰がガタガ
タし、上半身が緊張してくる。これを下体が虚で上体は実であると
いう。
この時、私たちは胸式呼吸をしている。非常に怒っている時、人
前であがってしまった時、ガタガタ恐怖で震える時など、胸式呼吸
をしている自分に気が付くであろう。
緊張している時は、胸式呼吸で吸う息に力がこもっている。
深呼吸などで胸を膨らませて酸素を一時的に大量に取り入れる
と、気分が清々して身体にいいが、この呼吸法を長く続けると下
体虚、上体実が常態なり、情緒不安定とか病気になりやすい。
弱者の呼吸法である。
戦いの場に臨むと、誰しも恐怖心に満たされる。技の巧者が実践
で不覚を取るのは、恐れのために下体虚、上体虚となり、身体が
すくんでしまって普段のように動けなるからである。
この反対に、腹式で吐く息に力を込もった呼吸が出来れば、腹に
力が入り、落ち着いて状況を読め、戦いに有利な立場に自分を
置くことであろう。
この本の冒頭で紹介した、アメリカ兵と一触即発の場面で、渡口
先生が満面の笑み浮かべて戦いを未然に防いだエピソードは、
これの好例である。                転載終了



空手の稽古時には上手い下手に関わらず、「吸ってぇ~、吐いて
ぇ~はい、締めるぅ。大きく吸ってぇ~~、吐いてぇ~~、はい、締めるぅ」
全員でこの三戦型の運足と締めを行いながら、腹式呼吸を行って
いるわけです。


この三戦型は毎日の稽古では必ず行っていますから、他の稽古
の腹式呼吸や気合いも手伝って、みんな血行がよくなり健康が増
進されてきたのだと思います。


大学の空手部時代には、この三戦型をビシバシ師範に締められま
した。ただ、良い指導者に叩かれ締められると痛さは見た目よりそ
れほど感じません。そして、型を終えた後、丹田にギュと力が入って
気が充実し、全身に力がみなぎっているので非常に気持ちが良い
のです。
ただ、下手な先輩たちに叩かれ締められると、締める瞬間のタイミ
ングとコツを知らないので、痛いどころじゃあありません。まさに健康
を害します。


三戦の締めは、女性、子ども、老人を含めて成人男子でもそれを嫌
がる人たちには行ってはいけないとされています。彼らには姿勢と
呼吸、そして、技の点検をするだけで充分です。

真に体力気力を充実させて強くなりたい人たちだけに、三戦の締め
はなされます。

また、指導者がいないときは上半身裸ではなく服を着たままでいい
ですし、呼吸音はなるべく出さないで、力まず心静かにやるべきです。
よく、「はぁぁぁぁぁ~~~」と、スゴイ呼吸音を出して、力一杯力んでる人
がいますが、ただ単に三戦を誇張しているだけで、血圧が上がって
健康を害するだけですから、絶対に無理はいけません。

gds
ということで、広島の龍城拳友会の一般部も、千葉のNC空手部も、
必ず一日のうち朝・昼・夜と一回ずつ「三戦型」を鏡を見ながら行うよ
うに伝えてますので、しっかりやってみて下さい。

gdh
さて、今日はお昼から三階のプレハブを片づけて「空手道場」にする
予定です。
25畳でそんなに広くはありませんが、現在の仏間が12畳。その12畳
に10名余りの部員が入って稽古をしてるわけで、想像できます?
物凄く狭くて息苦しいのが・・・・。前屈の移動なんて一回運足行った
ら、即「回って下段払い」の回転ですから、スゴイでしょ。

vgn
そんな環境で、本当にみんなよく頑張ってると思いますよ。
うちの保育園のホールで稽古している拳友会の少年部や一般部は
とっても環境に恵まれていると感謝しなくてはなりません。
ただ、どんな場所でも稽古をしようとすれば出来るものです。
やはりヤル気次第ですから。


三  戦


※野口さん、久場先生のDVD見ながら一人稽古頑張って下さい。
こちらに来られた時、しっかり指導しますから。これはポッキーたちもね。

極限まで鍛えれば鍛えるほど、心は強くなる。

09:45, Sunday, Feb 28, 2016 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

■トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
/blog6/blog.cgi/20160228094519

■コメント


■コメントを書く

名前:

メールアドレス(任意):
    

URL(任意):

この情報を登録する

内容:

パスワード(任意):

ヒューマンチェック(選択した計算結果を入力):