「結びの働き」10/22(月)
今日は廣瀬智子さん、通称さとこっちの○○歳の誕生日を、晨朝
勤行の後、みんなでワイワイお祝いをしました。ということで、
智子さんが今日は主役なんですが、山田家の初孫のみさきちゃんが
可愛いので、どうしても主役になってしまいます。
彼女、今日は寝起きで登場。まだまだぼ~~・・・・・としてました。
さて、昔の日本人は、日常生活の中の至るところに「お陰様」を感じて
いました。山、川、海、台所、座敷、仏間、便所、お風呂・・・。つまり、
人間が生きるために使用しているところや、利用させてもらって
いるものに対して、見えない存在を感じ、感謝の気持ちがあった
ということです。また、そういう「お陰様」の世界を、先祖たちは、子や
孫に代々受け継いぐように伝えてきたんです。何が大切で、何が尊い
のかということを。だから「感謝せんといかんよ」って。
目に見えないものに感謝の心が育った人は、自然と他人の気持
ちも察することができるようになります。人間が思っている気持ち
も、目には見えないものだから。その見えない気持ちを、思いやっ
て、大切にしていけるようになっていくのです。
毎朝こうやって、山田家の初孫のみさきちゃんが朝の晨朝勤行に
ばあちゃん(jマネージヤー)である法子さんとともに参加します。法
子さんがご自宅の二階から工房に降りようとすると、その気を感じ
て「のの、のの・・」と下を指さして、お参りに連れてくれと催促する
りだそうです。
赤ちゃんなりに人が沢山集まる場所が楽しいということも当然ある
でしょうが、それ以上に、ばあちゃんの法子さんが、いつも孫のみさ
きちゃんに目に見えない「お陰様」の世界の尊さを伝えています。
先祖から子孫へ。自然と孫の心の中に尊い仏さまに手を合わせる
姿や、何が善で何が悪なのかという道徳心がなんとなく育っていって
ます。
そういう先祖と子孫の姿を目の当たりに見ながら、生きている人間
の大きな役割とは、縁の力、つまり「結びの働」だとつくづく思います。
この「結びの働」とは、二つのものを一つに結ぶこと、縁をつけて連
結することで、心の中に新たな「創造」が起こってくるということなの
です。そして、心の中に「思いやり」や「感謝」の心が自然と大きくな
っていくということなのです。
いくら立派なお仏壇があっても、立派な家に住んでいても、「お陰
様」の世界の大切さを教えてくれたり、目に見えないものの尊さを
知らせてくれる人や縁がなかったら、決して、新たな「創造心」、
「愛情心」や「感謝」の気持ちは育っていかないでしょう。
だから「結びの働き」って、仏さんの代行をしているようなものだと
思うのです。そして「先祖」や「親」「上司」が縁ある子孫や人たちに
やらなくてはならないことが、この「結びの働き」としての役割です。
気づいた人から、「結びの働き」をしっかり担っていかないとね。
生かしていただいて ありがとうございます。
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