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「楽を選ぶと、苦が来る」9/18(水)
黄変のジャケット、パンツ、ドレスシャツ、ブラウス、
ワンピース、値の張るTシャツ・・・ずらり。
その中にアイロンでこがしたパンツも。


それらを一時間に一度、仕事の合間を見ながら、
アンモニア濃度濃い目の加水で責めます。


これがどれぐらい加水を噴霧して黄変が分解する
のかいつも博打みたいてなものですかすら、とにか
く生地を傷めない程度にマメにかけていきます。


今日で五日目もあれば、三日目、二日目もあります。


後は根気です。しみ抜きも、汚れ落としも、色補正も、
あきらめたらおしまい。いかに粘り強く、根気よく、
繰り返し繰り返しチャレンジしていくか。


朝夕寒くなり、そろそろ入荷も増え始めましたので、
しみ抜き、汚れ落とし、色補正、衣類やレザーに限ら
ずいろんな要望のアイテムが入ってきて、それぞれ
の目的に合わせた細かい作業に入っていきますので、
とても手間と時間がかかります。


今も、「ああ、このまま続けてたら10時は軽く回るな」
と思い、一息入れに自分の机に戻ってきました。
今日は入荷も多いいし、細かいところを検品して、明日
早々カルテ作成にしてもちょっと時間がかかるかもし
れません。


だいたい・・・九月の中盤を過ぎると秋の繁忙期の雰囲
気がやってきます。


仕事をしていると「楽な道」と「めんどくさそうな道」という
二つの選択肢が常に目の前に現われてきます。


本当にパーファクトにシミを落とす、汚れを落とす、色修正
を完成させようとすると、ものすごく「めんどくさい道」を選択
しなければなりません。


内心、「これ以上シミは落ちません。汚れは落ちません。
衣類の生地を傷めないためにも・・」という見解書を書けば
一件落着なのですが、そういう気持ちが出てきても「いや、
まだまだ」と、失敗して生地を傷めないように物凄く時間をか
けた道を選択してしまいます。


ただ、実感として言えるのは、楽な方の道を選んだ人は、
必ず後でしんどくなるということです。


めんどくさいのを選ぶというのは、結局それが好きだからです。
ところが、肉体的にも疲れてくると、好きなことはなかなか選び
たくなくなります。
好きなことはめんどくさいからです。


ただ、めんどくさくてもできるのが、好きなことです。
本当に好きかどうかは、結果としてめんどくさいことを選べるか
どうかにかかっています。


とにかく。めんどくさいことから逃げない。
めんどくさいことをやっているほうが、その仕事を好きになる
し、実力がつくからです。


さて、続いてやりましょうか。


生かして頂いて ありがとうございます。


20:37, Wednesday, Sep 18, 2013 ¦ 固定リンク ¦ 携帯

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