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「新人さんいらっしゃい」技術研修ブログ

「繊維の加工」②

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ワッシャー加工

ワッシャー加工は、洗濯機の回転によるもみ作用でジーンズなどを着古し感を与えるための加工法です。

ワッシャー加工方法には、ワンウオッシュ、ブリーチアウト、ケミカルウオッシュ、ストーンウオッシュ、サンドウオッシュなどがあります。

ワッシャー加工とは、ひと言でいえば「生地に洗いざらしのような自然な風合いを持たせる加工」を呼びます。

シワが似合う生地と言えば、誰しもが思い浮かべるのが麻ではないでしょうか。

アイロン仕立てのパリッとしたワイシャツも素敵ですが、麻のようなナチュラルな風合いはカジュアルな日常のシーンではとても活躍します。

アイロンがけしなくて済むのもメリットと言えるでしょう。

ワッシャー加工された生地は、普通地だけでなく、ダブルガーゼやナイロンオックス、カットソーなど、いろいろなバリエーションがありますので、それぞれのシーンでおしゃれなアイテムが製作できます。

よく似たもので、シワ加工があります。シワ加工の場合は凸凹のあるローラーで無理やり立体感を持たせています。その為お洗濯やアイロンを繰り返すと徐々にシワは無くなってきます。

ちなみにワッシャー(washer)は洗濯機の事です。

具体的には、工業染色用洗浄機で回転させながら洗われるためこのような名称になっています。

車の場合はウォッシャー液などと表記されますが、生地の場合はなぜかワッシャーが一般的です。

ここで少々ややこしいのが、「ウォッシュ加工」との違いです。

本来同じ発音なのですが、表記により意味が異なってきます。

ウォッシュ加工とは

ウォッシュ加工と言う表記を見かけるのは主にデニムなどでしょう。

こちらはシワとは関係なく、風合いを持たせるために色落ちさせたものと考えれば良いでしょう。

デニムは色落ちを楽しむものであり、元々は濃い藍色のものも経年により色あせてきます。

最初から古着のように見せかけるものも人気ですね。

デニムに関して言えば、市販されているものの殆どはウォッシュ加工がされており、逆に「ノンウォッシュ」の方が珍しくなります。

ウォッシュ加工を施したデニム生地

また最近は、ワンウォッシュ加工という表現も見かけるようになりました。

ワンウォッシュ加工とは、文字通り一度だけ水通しをするものですが、帆布や麻などでは、先に説明したワッシャー加工と同じようにシワを持たせる意味合いで使われている場合もあります。(この辺りがややこしいところです)

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