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そもそもドライクリーニングとは、どのようなモノなのでしょうか?
少し、ドライクリーニングについて調べてみましょう! |
洗濯表示について詳しくはこちら
家庭洗濯(水を使用した洗濯)では、手洗い×表示の背広やコートを洗濯すると型崩れや縮みが発生します。
ドライクリーニングは、このように衣類を傷めない洗濯方法として、1830年頃にフランスで開発され、水で洗うと型崩れや縮み、色落ちなどが発生する衣類を水の変わりに有機溶剤を使うことによって衣類への影響を抑えた洗濯方法です。
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ドライ洗濯機 |
【ドライクリーニングの型崩れ実験】
折り紙で折った鶴の折り紙をドライ溶剤(*石油系溶剤)と
水に浸けて型崩れの度合いを比べてみました。
*石油系溶剤は、クリーニング店で一番多く使用されている最もやさしいドライクリーニング溶剤です |
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【水に鶴の折り紙を入れると…】
ビーカー中の水を撹乱しながら、鶴の折り紙を入れ、やく10分間回転させると、鶴の折り紙はボロボロになってしまいました。同じ実験をドライクリーニング溶剤(石油系溶剤)でおこなうと…
【ドライ溶剤に鶴の折り紙を入れると…】
なんと、ドライ溶剤では、鶴の折り紙はほとんど変化していないのが分かります。
これを衣類に例えると…いかにドライクリーニングが衣類にやさしいかが分かりますね!
*写真の左 ドライ溶剤を使用 右は水を使用 |
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しかし、ドライクリーニングも弱点があるのです。
その弱点とは、油で洗っているので油の汚れには強いのですが、しょう油などの水溶性の汚れやシミにはほとんど効果がありません。
【ドライクリーニングの水溶性汚れの実験】
この実験では、綿の布にしょうゆ(水溶性の汚れ)をつけた布を、ドライクリーニング溶剤(石油系)と水でどちらかよく落ちるかを実験してみました。
*写真は、しょうゆのつけて1日放置した布です |
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しょうゆを付けた布をドライ溶剤と水で洗って比べてみると・・・
ドライクリーニングではしょうゆのシミはほとんど落ちていないのが分かります。
それとが逆に、水で洗った布は、すっきりきれいに落ちています。
よく、クリーニングに出して落ちなかったシミが、家で洗えばキレイになったという話を聞きますが
その理由は、ドライクリーニングでは、水溶性のシミが落ちないのが理由です。
ちなみに、ドライクリーニングが水溶性の汚れが全く落ちない訳ではありません。
ドライ洗剤というドライクリーニング用洗剤を入れることである程度の水溶性汚れを取り除くことができます。
ドライ洗剤は、さまざまなモノがありますが、使用するドライ洗剤によっても大きく性能が違います。
また、ドライクリーニングの欠点をなくす為に、クリーニング店でもさまざまな処理で対応しています。
このように、ドライクリーニングの欠点を克服し、衣類を傷めずにキレイになるように工夫しています。
しかし、このような対応をしていないクリーニング店も多く存在していることも事実。
ですから、信頼あるクリーニング店を選ぶことが必要なのです。
ドライマーク衣類の洗濯で大切なことは、家庭で洗えるモノ、洗えないモノをキッチリ見極めることが大切です。 |