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「こんな時に、仮縫い」3/26(木)
新型コロナウイルスの「感染爆発」を防ぐため、住民へ外出自粛を求める小池都知事の動きが26日、首都圏に広がりました。


  そして、東京都による今週末の外出自粛要請に続き、埼玉、千葉、神奈川各県も不要不急の外出を控えるよう県民に呼び掛けており、関係自治体が感染防止への取り組みを強めています。


  そんな時、以前から決まっていた南青山のピスポークテーラー ディトーズでの仮縫いに行ってきました。複雑な心境で・・・・・。


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  仮縫いされたジャケットです。これから、実際に着用して細かなフィット感の修正が入ります。


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  まず、全体のバランス。上着の裾のラインは前後が平行にになるのが基準です。私は胸囲が108センチと胸の厚みがあるため、既製品だと前が持ち上がり、前裾の長さを体に合わせると、後ろは下がって長くなります。私の背丈は70センチ。既製服のMサイズでは74センチ。ですから、バランスがまったく取れません。

 体に合わせて作ると、この通り、前後が平行です。パンツは、裾幅が細めですっきりしたラインです。

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 前から見たところです。肩の傾斜も丁度体に合っています。
 第二ボタンのところの横方向の仕付け糸も平行になっています。
 他人の体は左右のバランスが同じではないので、補正しないと、左右の身頃が上下になってボタンの位置もズレてきます。
 左右平行になっているのは、きれいに補正されている証ですね。


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 肩の傾斜は合っているのですが、肩の前辺りがちょっと当たる気がするので、少し余裕を持たせます。
仮縫いの段階では、縫い代を多めにとってあるため、そのダブツキできつめに感じることもあるそうです。
 袖を外して肩回りの具合を確認します。


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 仮縫いの時には、裏地も付いていない為生地の滑りも悪く、何度か仮縫いをして慣れないと、着心地の判断はなかなか難しいということです。ただ、きついとか緩いとかのサイズ感はよくわかります。


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 上着を脱いで、ウエストコートの具合を見ます。ウエストコートは体にピッタリ添っているのが理想なので、少し余裕があるところを摘まんで修正します。


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 ウエストコートをここまでピッタリできるのはオーダーならではです。既製服だとベルトでウエストを絞って合わせても、胸囲は合ってないなど、体に合うものは見つかりません。

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 ベストの丈を今の長さにしてウエストがすっきり見えるのも、パンツをサスペンダーで吊っているからです。
 ベルトで締めるパンツだと、ベルトが見えないようにするために、ベストの丈をもう少し長くしなければならず、胴長に見えてしまいます。
 一度こういったサスペンダーに慣れると、もう普通のベルトは出来なくなってしまうそうです。


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 サスペンダーで吊っている分、後ろもすっきりです。
 お尻から腿にかけては、もう少しゆとりを除いてすっきりさせます。


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 裾は、現在はスクエアですが、前を0.7センチ上げ、後ろを0.7センチ下げてダブルのモーニングカットになります。
 前のダブツキ具合と、後ろのかかとへのかぶさり具合も調整します。


 出来上がりは4月末。仕上がりがとっても楽しみです。


 納品前はもう一度着用して細部にわたっていせ込みを行っていきます。この時はうちのプレスの連中のトレーニングも兼ねます。
 それにしても水落さんのフィッテングは的確でとても勉強になります。いつも学べるので楽しく2時間があっという間に過ぎていきます。


●大田君へ
そうですか。広島市中区からコロナの感染者が発表されましたか・・。

19:07, Thursday, Mar 26, 2020 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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