「礼服のカビ」1/22(水)
結婚式や葬式に着用する礼服のカビ取り依頼が多いいです。
ということで今日は久々にクリーニングのお話し。礼服のカビ
取りについて少しお伝えしておこうと思いました。
礼服は、ほかのスーツと違い、着る機会も単発で、着用時間も
短いため、着た後はそのままにしがちです。
ところが、次の機会に礼服を着ようとクローゼットから出してみる
と、白いカビが生えていたということでお店へ持ち込まれています。
礼服を着る場面では、食事を摂ることも多く、知らないうちに衣服
の「前立て」「袖口」やパンツの「もも」あたりに食べ物のシミがつ
いていることもあります。
そして、短時間でも着用すれば、皮脂や汗などの汚れは衣服の主
に「首回り」「両脇」「袖口」に付着します。
これらがカビの栄養となり、温度や湿度の高い保管条件と重なって
カビが繁殖していきます。
ですから、本当は、たまにしか着ないからこそ、礼服は着るたびに
ウォータークリーニングをしておいたほうが絶対よいのです。
ただ、カビが生えてしまった場合には、表面に薄く生えかけた
程度の初期の状態ならば、ブラッシングで取ることができます。
カビが進んでいくと生地に根を張ってきて取れなくなってきますから、
初期の状態で対処するのがベストです。
そのためには、礼服をできるだけきれいな状態を保つことと、置き
っぱなしにせず、着用しなくても、時々取り出してみてカビが生えか
けていないかを確認することです。
これは、カビの生えやすいレザーウェアやバッグなどにも同様の
ことが言えます。
カビがしっかり生えてしまったらクリーニングに出すしかありま
せんが、ウォータークリーニングでは、カビが生えた衣類は、まず
、ドライクリーニングで、カビを取ります。
カビは、生地に根を張っているため、ある程度機械力をかけて
生地を動かさないと取れませんが、水の中で激しく動かすと、ウ
ールやキュプラなどの礼服の素材は縮みや型崩れが起こります。
そのため、まず、ドライ溶剤の中で激しく動かしてカビを取り、次
に抗菌剤や消臭剤を入れた粒子の細かく衣類を縮まさない特殊水、
クラスタルウオーターの中に漬け込んで、カビの臭いを取り、カビ
を生えにくくします。
これでかなりのカビは取れますが、あまり臭いがきつい場合など
は取り切れないこともありますし、カビによって生地の染色が侵
されて、カビは取れても、その跡が、点々と色抜けしていることも
ありますから(こういう場合は染色補正を行います)、とにかく、カビ
が酷くならないうちのお手入れが肝心です。
礼服といえば、今年の秋はモーニングコートを着るんだたっけ。
ということで今日は久々にクリーニングのお話し。礼服のカビ
取りについて少しお伝えしておこうと思いました。
礼服は、ほかのスーツと違い、着る機会も単発で、着用時間も
短いため、着た後はそのままにしがちです。
ところが、次の機会に礼服を着ようとクローゼットから出してみる
と、白いカビが生えていたということでお店へ持ち込まれています。
礼服を着る場面では、食事を摂ることも多く、知らないうちに衣服
の「前立て」「袖口」やパンツの「もも」あたりに食べ物のシミがつ
いていることもあります。
そして、短時間でも着用すれば、皮脂や汗などの汚れは衣服の主
に「首回り」「両脇」「袖口」に付着します。
これらがカビの栄養となり、温度や湿度の高い保管条件と重なって
カビが繁殖していきます。
ですから、本当は、たまにしか着ないからこそ、礼服は着るたびに
ウォータークリーニングをしておいたほうが絶対よいのです。
ただ、カビが生えてしまった場合には、表面に薄く生えかけた
程度の初期の状態ならば、ブラッシングで取ることができます。
カビが進んでいくと生地に根を張ってきて取れなくなってきますから、
初期の状態で対処するのがベストです。
そのためには、礼服をできるだけきれいな状態を保つことと、置き
っぱなしにせず、着用しなくても、時々取り出してみてカビが生えか
けていないかを確認することです。
これは、カビの生えやすいレザーウェアやバッグなどにも同様の
ことが言えます。
カビがしっかり生えてしまったらクリーニングに出すしかありま
せんが、ウォータークリーニングでは、カビが生えた衣類は、まず
、ドライクリーニングで、カビを取ります。
カビは、生地に根を張っているため、ある程度機械力をかけて
生地を動かさないと取れませんが、水の中で激しく動かすと、ウ
ールやキュプラなどの礼服の素材は縮みや型崩れが起こります。
そのため、まず、ドライ溶剤の中で激しく動かしてカビを取り、次
に抗菌剤や消臭剤を入れた粒子の細かく衣類を縮まさない特殊水、
クラスタルウオーターの中に漬け込んで、カビの臭いを取り、カビ
を生えにくくします。
これでかなりのカビは取れますが、あまり臭いがきつい場合など
は取り切れないこともありますし、カビによって生地の染色が侵
されて、カビは取れても、その跡が、点々と色抜けしていることも
ありますから(こういう場合は染色補正を行います)、とにかく、カビ
が酷くならないうちのお手入れが肝心です。
礼服といえば、今年の秋はモーニングコートを着るんだたっけ。
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