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「ウォータークリー二ング体験談」11/23(土)
御客様より嬉しいメールが届いたのでご紹介します。


「ウォータークリーニング体験談」

~シャキッとしたスーツを着ていると自信にもなるし、
何より気持ちがアガるところが嬉しい~


私の体質はとても汗っかき、できることなら家で洗濯を
してすっきりしたいところだがウールのスーツはドライ
指定のためそうもいかない。

何度か水洗いのクリーニングに出してみたが、だんだ
ん布地の光沢がなくなっていくようで残念だった。

水洗いを何回か出しているうちにとうとうクリーニング
事故に会ってしまった。

送料を節約するため4着まとめて出したものが、すべて
ヨレヨレの状態で戻ってきたのだ。

スーツの製造元に修復できないか相談したところ、返事
は修復不可。弁護士を立てて業者と交渉を重ね、一定
の損害賠償を得ることができた。

ただこの事故品はもう着ることはないだろうと思っていた。


そんな経験からクリーニング特に水洗いには慎重になっ
ていた。だからと言ってドライでは汗を落とすことができ
ない。

クリーニング事故の際、着るものがなくなった私はスーツ
を新調したが、怖くて2年間クリーニングに出せず、ブラッ
シングと毎日のスチームがけでしのいできた。

そんな悩みを洋服のあつかいにセンスが良さそうな会
社の女性に話したところ、ナチュラルクリーンを勧められ
た。


クリーニング事故の際に相談したスーツ製造元が言って
いたのは、スーツは水洗いすれば当然ヨレヨレになるそれ
をどこまで復元できるのかはスーツの仕立てと同じレベル
のプレス技術が欠かせないということだった。

そのアドバイスに適うのか、そんな思いでナチュラルクリー
ンの動画を見てみると、プレスの設備と技術も充実してそう
だ。ドライブがてら実際にお店に行ってみることにした。


新調したスーツと件のクリーニング事故品1着を持ち込むこ
とにした。捨てるのは忍びなかった事故品を復元できるか
尋ねてみると、朝飯前といった感じで拍子抜け。
その日はスーツを預けて、後日宅配便で送ってもらうことに
した。

それから2週間弱、そろそろできるかなと思っていたころお店
から電話があり、送るのも構わないがどうせなら一度仕上が
りを確かめに来てはどうかとのお誘いがあった。

仕事が終わった後、アクアラインを使って君津までドライブし
てみることにした。


期待半分、不安半分で事故品の復元具合が気になっていた
が、現物を手に取るとぶっちゃけ “鳥肌”ものだった。これなら
会社に来て行けるかもしれない。

鳥肌の理由は次の5つ。

外観

1. プレスがきれい シャキッとしている

2. 布地のしっとり感、つや感が復活、手で触れると気持ちいい。
  ロロピアーナの布地のいいところがよみがえった。

3. キュプラ裏地のプレスが購入時よりもきれい

着心地

1. ジャケットが軽い、袖通しが楽、腕を回しても肩に吊り感
  がない。

2. スラックスは脚を通すのがスムーズ、履いて歩いてみても
  あたりが強いところがない。


翌日、あきらめていた事故品の復元品を実際に会社に着て
いった。

特に感じたのは歩いた時のスラックスの自然さ、最近新調し
た同布地メーカー、同サイズ、同縫製工場と比べても明らか
にラクだ。

小雨に少々ぬれたりしたものの、乾いた布地を見ても乱れ
たりしていない。プレスで復元しても着ているうちに、ぬれた
りするとそこからもとの事故品然になってしまうのではないか
と半信半疑だったが、それも実着用テスト?もクリアできた。

そうなると欲がでてきて事故品の残り3着についても復元を
お願いしたくなってきた。


お店にいったときに復元の出来のすばらしさからお店の方
とお話をしているときに、ご厚意で実際の作業工程を見せて
いただくことができた。

スーツの部位ごとに細分化されたプレス工程、プレスの馬は
すべてバキュームがあり、馬に布地を丁寧に合わせたあとア
イロンがけをしていく、これで折り目がピシっとする。

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そのあと大型のプレス機でスチームをかけながらプレスする。
プレス機だとジャケットの芯まで均一にプレスできることが利点。
スチームはプレスを満遍なくいきわたらせるために有効。

ただしキュプラの裏地のアイロンがけはスチームなしでやらな
いとみみず腫れのようになるといったノウハウが随所に詰まっ
ている。
料金はブランドコースというフルコースなのでスーツ一着1万円
弱と決して安くはないが、これだけの手数を見ると必要な高さな
のも分かる。

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スラックスのプレスでも”S字がけ”(まだ詳細を理解できていな
いが。。)の効果で、歩くときにあたりがなかったのだと理解できた。

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ここまでクリーニングの出来とそれを支える設備、技術の点から
考察してみたがもっとお店について知りたいと好奇心がわいてきた。

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武道では”心技体”という。技だけではうまくいかない、心と体が備
わってこそという意味だと思う。作業工程を見せていただいたとき
にバックヤードで働いている老若男女みなさんの表情がいい。

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きっと元気な会社なんだと思い、同社のHPでリンクがある、融資元
からの企業診断結果を見てみた。従業員のアンケート結果が載って
いたが、世の中の平均に対し、約30項目どの項目をとっても平均よ
り明らかに高い数値となっている。

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つまり職人さんが充実して仕事ができているということ。心や体の面
でも充実しているのだろうと想像がついた。具体的にはスーツ仕立
てのトップレベルの人を定期的に招き、職人さんの研修を行い技術
の向上に努めていることで職人さんが日々成長を実感できることに
つながっているようだ。

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技術が向上すればカスタマーも職人さんもうれしい、こんな好循環が
回せているようだ。ビジネス指南書では、古くからPDCAサイクルを
回すと書かれていることが多く大切なこと、でもPDCAのような横文
字をうすっぺらな にわか言葉で幹部が社員に指示している風景に
は辟易としている。

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しかしこの会社では地に足がついたPDCAを実地でやっているよう
な気がしている。

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最後に料金について、正直スーツ1着1万円は決して安くない。でも
たまには自分のごほうびチックにクリーニングに出してすがすがしい
気分を味わいたいものだ。

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私は自動車関係の仕事をしていてクルマは滑らかな加速、しっかり
とした制動、カーブでの安定した挙動、ぬらぬらした鏡のようなボデ
ィーでいつまでも楽しみたいと思っている。

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そのためには点検、整備、予防修理は必要だ。「所有による満足」
「使用による満足」「いつまでもクルマが若々しく初期の期待をうらぎ
らない満足」をクルマだけでなくスーツについても実現できればうれ
しい。

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今回のクリーニングを縁にそれがリーズナブルな負担でかなえられ
ることを期待してやまない。いや、もはや私のような希望を持った
ユーザーの期待に応えるような、新たなシステムを考案中であるこ
ともうかがったので、その日が来るのを心待ちにしている。

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(あとがき)
長文だし、企業診断にも触れているしほとんど やらせ ステマじゃない
の?と疑われてもおかしくない感想になってしまったが、自分の立場を
明らかにすると、大手自動車メーカーに勤める管理職6年目の社員で
ある。

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何故、企業診断にも触れているかというと元気な会社の実例を 実際
に体験してみて、今資格取得勉強中の中小企業診断士にも活かせられ
たらなという動機もあったからだ。

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B型で凝り性で好奇心モリモリでついついちょっと深堀りしてみたというの
が実のところである。
ここに書いている内容はもちろんすべて自腹である。

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尚、メーカーが水洗いしてフニャフニャになったスーツを修復できないと
言うのは、水洗いしたスーツをプレスで復元したことがないということだ。
つまり、新品をプレスすることよりも水洗いしたスーツをプレスすることは
何倍も大変なのである。だから実際にやったことがないことは受けれない
ということなのだそうだ。

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技術者の方がおっしゃっていたが、有名なテーラーさんやクリーニング屋
さんがうちで水洗いしたスーツを目の前でプレスして一度も完成させたこ
とがないとのこと。こればっかりは数をこなして慣れるしかないのですと。

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水洗いされてきたジャケットやパンツを簡単そうにプレスされていたが、
その裏には私たちに分からないほどの積み重ねてきた技術の年輪の深さ
があるのだろう。


※事故品3着送ってきたらいいです。
今回嬉しいメールだったので代金はいいです。そういうものは早目に復元
していた方がいいし、事故品でも今回のように難なく復元していく技術が
うちにはあるので、勿体ないし、かわいそうだよねよ、着てやらないとスーツ
たちが。ということですから、早々事故品スーツ送って下さい。なんとかしま
しょう。

それだからというわけではないですが、来社されたときにお話ししたスーツ
の年間のケアシステム(コスト)を含む企画(案)を提案してくれたら嬉しいです。
ユーザーもメーカーもスーツもお互いがバランスよく喜べるというものを、是
非提案して下さい。あなたの後ろには、あなたと同じようにスーツを愛する
人たちがたくさんいらっしゃいますからね。よろしくお願いします。
では、では。

17:06, Saturday, Nov 23, 2019 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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