「コートのカビ除去」10/27(土)
現在、
私は総合受付に入って各品物の「写真撮り」や「見積」や
作業工程指示書」を書いておりますが、こういう作業に入る
と本当にあっという間に一日が過ぎていきます。
というのも、「終わったぁ・・・」とほっとしたらサリー松山くんが
次から次へとカルテ作成されたクリーニング品を持ってきます。
今日はその中に、カビのバーバリーや山陽商会の綿のコート
が数多く多くありました。
それで、こういったカビの品物はすぐに作業に試し洗いに入り
ます。その結果を少しばかり報告します。
今回のベージユの綿コートは、着用による襟の皮脂汚れや、
袖口や裾周りの汚れの他に、全体に黄変があり、所々濃い
茶色jのシミがありました。そして、かなり強烈なカビの臭い
もありました。
試し洗いを行っているはあの「崖っぷち」でブレイクしたガリ
レオ松村です。以下はガリレオ松村の見解です。
この綿のコートを復元するためには、先ず、石油系のドライクリ
ーニングで皮脂を始めとする全体の油性の汚れと、カビの胞子
を落とし、次に、中性の漂白剤に漬け込んで黄変を取ると共に、
残ったカビを除菌していきます。
更に、
茶色のシミが残った場合は、部分シミ抜きを行っていきます。
そこで、まず、
首回りなど汚れのきつい部分を前処理してからドライクリーニ
ングを行い、乾燥後、45度のお湯に溶かした中性漂白剤に漬
け込みます。
ここで、お湯の中に入ったコートを見ると、濃い茶色の点々が
現われています。お湯から出してみると、全体に点々があり
ます。
乾いている時には目立たなかったのですが、全体にカビが繁殖し、
カビによって生地が浸食されて、点々と色抜けしていたのです。
それが、濡れることで、色抜けの部分が濃くなって目立つよう
になったのです。ちょっと気持ち悪い。
衣類にカビが生えるときに、まず最初に生えるのは白カビが
ほとんどです。生えはじめは表面に薄く付いているだけです
から、ブラッシングでも取れますし、洗うことでも取ることがで
きます。
しかし、
カビがどんどん繁殖して、深く根を張ってくると取れにくくな
ります。こうなると、除菌作用のある漂白などで取っていき
ますが、カビ自体は除菌できても、カビ跡が点々と色抜けし
て残ることが多く、深く入り込んだカビの臭いは非常に取れ
にくいものです。
また、
茶色や緑、赤などカビに色が付いてくると取れにくくなり、除
菌してカビの菌を取っても、カビの色素が残り、これは非常
に取れにくいシミとなります。
そして、
黒カビになると、通常に衣類に使用する酸素系漂白剤やしみ
抜き剤では取ることができず、塩素系漂白剤を使ってやっと取
れる状態です。
塩素系漂白剤は生地の色を落としてしまいますし、劣化する生
地もありますから、使用範囲が限られ、黒カビが生えると取れな
いケースが多いです。
今回のコートは、
漂泊を終わって濯ぎ、乾燥してみると点々は目立たなくなりました。
良く見ると薄い点々は見えて、元々あった濃い茶色のシミもある
のですが、濡れている時に比べると、ほとんど目立たなくなって
います。
生地の色抜けだけですと、乾いてもはっきり見えるはずです
から、濡れた時だけはっきり見えるということは、カビによって、
生地に元々施されている、張り感を持たせたり、はっ水性を持
たせるための樹脂加工が、カビに浸食され、その部分だけ水の
浸透性が良くなって、濡らすと点々と濃く見えているようです。
今回のコートは
、カビを取って消臭抗菌加工を行ってお返しするのですが、
普通カビの胞子は空気中に、どこにでも存在します。
これが繁殖して、目に見えたり、臭いがする状態になると、カビ
が生えたということになります。
ですから、
このコートをこれまでと同じように保管された場合は、カビの繁殖
する条件が整っているため、再発する可能性が高いです。
今回は「消臭・抗菌加工」を施していますので次回洗うまではよ
ほどのことがない限りカビはディフェンスできます。
ただ一般的にカビを防ぐには、
温度や湿気の低い場所で保管されたり、まめに保管場所から取
りだし、ブラッシングしたり着用して、コートについたカビの胞子を
払ってやると、繁殖を防げます。
といったことを事務所や総合受付に伝えてお客様対応していき
ます。マメに伝えないとね。なんとなくじゃあ復元していく意味が
ありませんからね。
さてさて、今日もいっぱい黄変や皮脂汚れ等の衣類を洗ったり、
漂白したり、染み抜きし、染色したり・・。
試し洗いの品物でいっぱいです。
私は総合受付に入って各品物の「写真撮り」や「見積」や
作業工程指示書」を書いておりますが、こういう作業に入る
と本当にあっという間に一日が過ぎていきます。
というのも、「終わったぁ・・・」とほっとしたらサリー松山くんが
次から次へとカルテ作成されたクリーニング品を持ってきます。
今日はその中に、カビのバーバリーや山陽商会の綿のコート
が数多く多くありました。
それで、こういったカビの品物はすぐに作業に試し洗いに入り
ます。その結果を少しばかり報告します。
今回のベージユの綿コートは、着用による襟の皮脂汚れや、
袖口や裾周りの汚れの他に、全体に黄変があり、所々濃い
茶色jのシミがありました。そして、かなり強烈なカビの臭い
もありました。
試し洗いを行っているはあの「崖っぷち」でブレイクしたガリ
レオ松村です。以下はガリレオ松村の見解です。
この綿のコートを復元するためには、先ず、石油系のドライクリ
ーニングで皮脂を始めとする全体の油性の汚れと、カビの胞子
を落とし、次に、中性の漂白剤に漬け込んで黄変を取ると共に、
残ったカビを除菌していきます。
更に、
茶色のシミが残った場合は、部分シミ抜きを行っていきます。
そこで、まず、
首回りなど汚れのきつい部分を前処理してからドライクリーニ
ングを行い、乾燥後、45度のお湯に溶かした中性漂白剤に漬
け込みます。
ここで、お湯の中に入ったコートを見ると、濃い茶色の点々が
現われています。お湯から出してみると、全体に点々があり
ます。
乾いている時には目立たなかったのですが、全体にカビが繁殖し、
カビによって生地が浸食されて、点々と色抜けしていたのです。
それが、濡れることで、色抜けの部分が濃くなって目立つよう
になったのです。ちょっと気持ち悪い。
衣類にカビが生えるときに、まず最初に生えるのは白カビが
ほとんどです。生えはじめは表面に薄く付いているだけです
から、ブラッシングでも取れますし、洗うことでも取ることがで
きます。
しかし、
カビがどんどん繁殖して、深く根を張ってくると取れにくくな
ります。こうなると、除菌作用のある漂白などで取っていき
ますが、カビ自体は除菌できても、カビ跡が点々と色抜けし
て残ることが多く、深く入り込んだカビの臭いは非常に取れ
にくいものです。
また、
茶色や緑、赤などカビに色が付いてくると取れにくくなり、除
菌してカビの菌を取っても、カビの色素が残り、これは非常
に取れにくいシミとなります。
そして、
黒カビになると、通常に衣類に使用する酸素系漂白剤やしみ
抜き剤では取ることができず、塩素系漂白剤を使ってやっと取
れる状態です。
塩素系漂白剤は生地の色を落としてしまいますし、劣化する生
地もありますから、使用範囲が限られ、黒カビが生えると取れな
いケースが多いです。
今回のコートは、
漂泊を終わって濯ぎ、乾燥してみると点々は目立たなくなりました。
良く見ると薄い点々は見えて、元々あった濃い茶色のシミもある
のですが、濡れている時に比べると、ほとんど目立たなくなって
います。
生地の色抜けだけですと、乾いてもはっきり見えるはずです
から、濡れた時だけはっきり見えるということは、カビによって、
生地に元々施されている、張り感を持たせたり、はっ水性を持
たせるための樹脂加工が、カビに浸食され、その部分だけ水の
浸透性が良くなって、濡らすと点々と濃く見えているようです。
今回のコートは
、カビを取って消臭抗菌加工を行ってお返しするのですが、
普通カビの胞子は空気中に、どこにでも存在します。
これが繁殖して、目に見えたり、臭いがする状態になると、カビ
が生えたということになります。
ですから、
このコートをこれまでと同じように保管された場合は、カビの繁殖
する条件が整っているため、再発する可能性が高いです。
今回は「消臭・抗菌加工」を施していますので次回洗うまではよ
ほどのことがない限りカビはディフェンスできます。
ただ一般的にカビを防ぐには、
温度や湿気の低い場所で保管されたり、まめに保管場所から取
りだし、ブラッシングしたり着用して、コートについたカビの胞子を
払ってやると、繁殖を防げます。
といったことを事務所や総合受付に伝えてお客様対応していき
ます。マメに伝えないとね。なんとなくじゃあ復元していく意味が
ありませんからね。
さてさて、今日もいっぱい黄変や皮脂汚れ等の衣類を洗ったり、
漂白したり、染み抜きし、染色したり・・。
試し洗いの品物でいっぱいです。
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