「転掌の狐受けと狐拳」11/5(木)
早朝稽古で今特に毎日やっているのが
剛の「三戦(サンチン)」と柔の「転掌(テンショウ)」です。
剛柔流の基本形である「三戦」という形は、
禅宗の立って行う瞑想法「立禅」を母体として生まれ
たそうです。
だから、ガチガチに力むのではなく、
無音、かつ、リラックスして臍の下の丹田に意識を
集めて行うのが本来の方法なのです。
拳を胸脇に引きながら息を吸い込む。そして、拳をゆっくりと突き出す
スピードに合わせて口から息を吐き出す。その間、呼吸音は全然聞こえず、
拳を止めた時に短く八ッと腹から絞り出すような音が出る。
呼吸の呑吐と突きと受け技のコンビネーションを正しく行なうと、
身体の内より気力がみなぎってくる、これを宮城先生は「心気と体力を
調和させる」と言われた。特に三戦立ちに立って腹式呼吸の息を
吐ききらず、瞬間的に止めて下腹に力をこめると、
身体全体の筋肉が非常に硬くなる。
特に、下半身に力が入る。
三戦を締めるのはこの一瞬だけである。
この瞬間にタイミングよくバンと叩かれると、丹田にギュと力が入り
気が充実し、全身に力がみなぎる。
そして、「転掌」。
剛柔流には、手を開いて受ける技が数多くある。
それらのほとんどは中国拳法の手法に由来する。開手での受けは、
握拳した受けよりスピードもパワーも大きく、効果的である。
この開手受け技は、刃物での攻撃に対して有効である。
攻撃を受けてから、
関節技や投げ技をかけるのに都合が良い。
また、開いた手でそのまま目を突いたり、掌底で顎を突き上げたり
することも出来る。
そして、「転掌」でよく出てくるのが「狐受」と「狐拳」である。
突いてくる腕を鞭のようにスナップを効かせて手首で受けると、
敵の手首の骨を折るほどの威力を出す。
この受け技で受けてからの指先で敵の眼を突く技は、
鶴がくちばしで突く格好を真似たものと言われる。
また、狐拳は狐受けと同じ形で
手首の頂点で敵を叩く強力な打撃法である。
これは至近距離からの攻撃に適す、剛柔流独自の手法
である。
親指、人差し指、中指を真っ直ぐ伸ばして手首を
強く曲げる。手首を曲げた格好が鶴の頭の形に似ていることから
鶴頭拳ともよばれる。
「宮城長順の沖縄空手に空手を学ぶ」
著:玉野十四雄より抜粋
大学時代、
必ず師範に「三戦」を締められたものです。
両肩や腹を叩いたり、お尻を蹴り上げられたり。
まず三戦立ちの足、脚、腰の順に手で触れ、膝を足で押したりして
点検矯正し、それから心身全体の姿勢を正して、
前に回って中段突きや外受けのもろ手をチェックする。
それから、両肩、脇、お尻と
バシン、バシン、三戦立が正しくなされているか
下半身に力が入っているか、肛門を締めているのか
確かめるために師範が全身を締めながら
確認されていくわけです。
そして「転掌」ですが、
この形は大学最後の演武会で主将が行う形と
決まっていまして、舞台の演武者にスポットが当たるので
オリーブオイルを塗ってこの「転掌」の形を行ったことを
思い出します。
そして、
今この「三戦」と「転掌」を練習しながら
大学時代のいろんなことを思い出します。
そんなことを思っていたら、
中京大で少林寺拳法部だった親友のTから
「母親が亡くなった。」という連絡がありました。
「そうかあ・・・。」。
で、思うのは人生にまったく無駄なことはない、ということ。
すべては必要、必然、ベストのタイミングで目の前に起こってきたということ。
とにかく今までいろんな物語があったなあ・・・。そしてこれからも
いろいろとあるんだろうなあ・・・。
人生って阿弥陀くじみたいで面白いなあ・・と。
そしてTくんのお母さんに心からお念仏申し上げます。
お疲れさまでした。
※一般部有段者は「サイファ」「セイユンチン(剛柔流の)」「セーバイ」
「三戦」「転掌」「サンセール」「シソウチン」「セイサン」まで自宅で練習してくること。
潤聖は「サイファ」「三戦」「転掌」「セイヱンチン」まで。
剛の「三戦(サンチン)」と柔の「転掌(テンショウ)」です。
剛柔流の基本形である「三戦」という形は、
禅宗の立って行う瞑想法「立禅」を母体として生まれ
たそうです。
だから、ガチガチに力むのではなく、
無音、かつ、リラックスして臍の下の丹田に意識を
集めて行うのが本来の方法なのです。
拳を胸脇に引きながら息を吸い込む。そして、拳をゆっくりと突き出す
スピードに合わせて口から息を吐き出す。その間、呼吸音は全然聞こえず、
拳を止めた時に短く八ッと腹から絞り出すような音が出る。
呼吸の呑吐と突きと受け技のコンビネーションを正しく行なうと、
身体の内より気力がみなぎってくる、これを宮城先生は「心気と体力を
調和させる」と言われた。特に三戦立ちに立って腹式呼吸の息を
吐ききらず、瞬間的に止めて下腹に力をこめると、
身体全体の筋肉が非常に硬くなる。
特に、下半身に力が入る。
三戦を締めるのはこの一瞬だけである。
この瞬間にタイミングよくバンと叩かれると、丹田にギュと力が入り
気が充実し、全身に力がみなぎる。
そして、「転掌」。
剛柔流には、手を開いて受ける技が数多くある。
それらのほとんどは中国拳法の手法に由来する。開手での受けは、
握拳した受けよりスピードもパワーも大きく、効果的である。
この開手受け技は、刃物での攻撃に対して有効である。
攻撃を受けてから、
関節技や投げ技をかけるのに都合が良い。
また、開いた手でそのまま目を突いたり、掌底で顎を突き上げたり
することも出来る。
そして、「転掌」でよく出てくるのが「狐受」と「狐拳」である。
突いてくる腕を鞭のようにスナップを効かせて手首で受けると、
敵の手首の骨を折るほどの威力を出す。
この受け技で受けてからの指先で敵の眼を突く技は、
鶴がくちばしで突く格好を真似たものと言われる。
また、狐拳は狐受けと同じ形で
手首の頂点で敵を叩く強力な打撃法である。
これは至近距離からの攻撃に適す、剛柔流独自の手法
である。
親指、人差し指、中指を真っ直ぐ伸ばして手首を
強く曲げる。手首を曲げた格好が鶴の頭の形に似ていることから
鶴頭拳ともよばれる。
「宮城長順の沖縄空手に空手を学ぶ」
著:玉野十四雄より抜粋
大学時代、
必ず師範に「三戦」を締められたものです。
両肩や腹を叩いたり、お尻を蹴り上げられたり。
まず三戦立ちの足、脚、腰の順に手で触れ、膝を足で押したりして
点検矯正し、それから心身全体の姿勢を正して、
前に回って中段突きや外受けのもろ手をチェックする。
それから、両肩、脇、お尻と
バシン、バシン、三戦立が正しくなされているか
下半身に力が入っているか、肛門を締めているのか
確かめるために師範が全身を締めながら
確認されていくわけです。
そして「転掌」ですが、
この形は大学最後の演武会で主将が行う形と
決まっていまして、舞台の演武者にスポットが当たるので
オリーブオイルを塗ってこの「転掌」の形を行ったことを
思い出します。
そして、
今この「三戦」と「転掌」を練習しながら
大学時代のいろんなことを思い出します。
そんなことを思っていたら、
中京大で少林寺拳法部だった親友のTから
「母親が亡くなった。」という連絡がありました。
「そうかあ・・・。」。
で、思うのは人生にまったく無駄なことはない、ということ。
すべては必要、必然、ベストのタイミングで目の前に起こってきたということ。
とにかく今までいろんな物語があったなあ・・・。そしてこれからも
いろいろとあるんだろうなあ・・・。
人生って阿弥陀くじみたいで面白いなあ・・と。
そしてTくんのお母さんに心からお念仏申し上げます。
お疲れさまでした。
※一般部有段者は「サイファ」「セイユンチン(剛柔流の)」「セーバイ」
「三戦」「転掌」「サンセール」「シソウチン」「セイサン」まで自宅で練習してくること。
潤聖は「サイファ」「三戦」「転掌」「セイヱンチン」まで。
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■コメント
心がこもっててほんとうに美味しいですよ。
その間、呼吸音は全然聞こえず、拳を止めた時に短く八ッと腹から絞り出すような音が出る。
今日は何とか天気が持ってくれて、
久しぶりに屋外で「花魁道中」を開催することができました。
久しぶりに屋外で「花魁道中」を開催することができました。