「朝の洗い」4/10(金)
今日の朝の洗いのスーツが42着。
スーツ以外にもダウン・コート・ワンピース・セーター等と合わせれば
日にブランド物が150着弱。スーツでも30~70万、特にアットリーニや
ベルベストやゼニアス・ミズーラやブリオーニクラスが多く、一点、一
点、縫製、素材、ディテールとてもデリケートなので、とっても気を使っ
て水洗いします。
人体成型乾燥機で裏には消臭抗菌を行い、表にはスーツの特性に合
わせたそれぞれの加工剤を噴霧して形を作った後は、袖浦や背裏の
キュプラをブロープレスでどんどん伸ばしていきます。
これはまだ序の口。
そして静止乾燥ボックスに入れてしっかり乾燥した後、今日の夕方便
で福井のポッキーへ配送。ポッキーは本格的にバキュームプレスで
袖裏、背裏等の表生地と裏地を一体化させるようにアイロンで整えて
いきます。
福井ではまず、ハンガーにかけた時の袖の形がきれいに出るように、
インシームの上側のくせ取りを行い、次に、前立てや胸回りなどの身
頃は、芯地を据えるために、しっかり蒸気を出して、圧をかけてプレス
します。これで、少々のことでは崩れないシルエットの基本ができます。
彼はこの仕込みの仕事をやり始めてもう6年になります。6年間やり続
けてきたお蔭で、随分上手くなったし、スピードもついてきた。彼が裏を
プレスしてきたジャケットは本当に崩れないですから、たいしたもんです。
継続は力だよな。
そして福井からまた君津へスーツは戻って来て本格的な成形プレスに
入っていくわけで、日々の出荷目標がスーツは40着。本当に手間がか
かっているでしょ。
5月の連休明けには前身頃の左右のオーダープレス機と肩部分の乾燥
が早いバージョンアップされた人体整形乾燥機が2台搬入設置される予
定です。とにかく入荷の多さに対応していくためには、マシーンの力を借
りていくしかありません。ただし、それを使いこなすのはやはりすべて人。
最終的にはなんでも最後は人の人間力、技術力、情熱力で勝負と
いうことになりますよね。
明日は広島に帰って法事をつとめ、ルーツを知るために亡祖父をよ
く知っている91歳のおばあさんを訪ねます。
そして明後日、日曜日は「花祭り・春の永代経説教」で講師を僕が勤
め、その後、お寺の境内で門信徒世話人会の「お花見会」です。
そちらに顔をちょっと出し、病気がちな西条の叔父の顔を見て広島
空港に向かいます。早く帰って仕事をしないと、とにかく毎日毎日入
荷の山、山、山・・・それも新規のお客様がメチャクチャ多いです。
今日は風邪で洗い場の幸ちゃんがお休み。これから長丁場なので、
今日はしっかり静養して、明日は僕がいないので、さしょうの姉さん
にお手伝いしてもらいながら洗い場頼みますよ。もともとパワーある
んだから!
※ボッキーへ。諸々のジャケット、ランドネスのほのかな香りするけん、
プレスしながら気持ちええやろうなぁ・・・。
生かしていただいて ありがとうございます。
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