「打ち合わせ終了」3/21(土)
今日、最終的な原稿打ち合わせがテレビ局と終わりました。
それにしても一つの番組の一つのコーナーを作るって、大変
なんですね。
何度も何度もメールで打ち合わせや言葉のすり合わせを繰り
返しながら、いやぁぁ・・・仕事とはいえ大変だなぁぁ。
うちの紹介は「ウォータクリーニング」ですから、当たり前ですが
スーツ、ファー付きダウン、レザーコート、バッグの水洗いの場面
がガンガン映し出されるんですが・・、10年前ならそうなんですが、
当時は「ウォーターウォッシュ」。
つまり、クラスタルウォーターとマイクロバブルを使ったウエットク
リーニングですね。それが社長が倒れて僕が入ってきて「ウォー
タークリーニング」になって随分洗いも仕上げも変わってきました。
やはり洗浄や染み抜きや色修正に関しては松井化学の松井さん
との出会いは大きかったし、アイロンプレスにしては今は亡きテー
ラーの久保田さん。この方は親身になってプレスを教えて下さった。
他にもたくさんの人とのご縁の中で育てられてきて、すべてにおい
て随分変化して自由度を増してきました。
一番最初は社長がドライオンリーで一店舗(本店)7年連続売上日
本一を達成し、その後次の理想を求めて「ウォーターウォッシュ」
水洗いバカ一代にこたわって社長が脳梗塞で倒れた後、僕が、
各分野の専門家から学んだことを実践して「ウォータークリーニン
グ」を創造してきように思います。
で、結局、いろんな専門書やクリーニング業界の進化状況を見れ
ば、やはり結局行きつくところ、目指す理想は一緒というか、洋服
のデザインやディテール、縫製や素材の短所を是正し、長所を生
かそうとすれば考えることは一緒だということが最近とくによくわか
ります。
つまり、今は水洗いの範囲に止まらず、洋服やレザーアイテム等
の最適な洗浄方法、ケア方法、プレス方法で復元していくトータル
ケアスタイル、結局、それが「ウォータークリーニング」という概念
に行く付いてくるわけです。
たから、そういう意味からいうと、今回のテレビでの紹介内容とい
うのは、どうしても社長が「ウォーターウォッシュ」でテレビで取り
上げられ当初のものに近いものになってしまう。これは当初、「水
でなんでジャブジャブ洗っちゃう!」という強烈なイメージの延長線
としては、しょうがないのかもしれない。
エルメスのバーキンを水で洗えば「おおっ~~」とびっくりするわけ
で、考えてみればマスコミ向きよねえ・・と、ある意味思いました。
ただ、実際のところ、バーキンが汚れていれば水洗いしたらいい
し、汚れやシミがなければムースやクリームによるケアだけで十
分。これは洋服でもそう。
スーツでも汚れてないブリオーニのジャケットをあえて水洗い(パ
ンツは直接肌に触れてるので洗った方がいい)する必要はないわ
けで、中性洗剤とシルクガンで襟・袖口・脇の汗抜きをしたら、人
体整形乾燥機の強烈な蒸気でさらに汗を飛ばし、全体的に消臭
抗菌剤をベトベトになるぐらい噴霧して汗等の水溶性の汚れを除
去して乾燥。
その後、シリコーンドライに入れて光沢感や潤いを出せば、とても
美しいシルエットがプレスできるわけです。
イタリアのサルトリア、コスタンチーノ・プンッオ自身が工房訪問
した時、この事実を目の当たりにして、「これなら私が作ったスー
ツをここに出したらいいと紹介できる」と安心してくれました。
彼らの概念の中には、手縫いのスーツを水に入れるなんて考えた
こともないわけで、実際に入れたらシームが縮んで子ども服みたい
になってしまうって、よくよく知っているのです。
つまり、水溶性の汚れを除去する水洗いは重要なファクターで
あるけども、今では、高級衣類のディテールやデザインを崩さず
に、水洗いの目的を完結させ、尚且つ最適な復元を目指すため
には、いろんな手法や技術を使うようになったわけで、ほんとうに
随分枠が広がっているってことなのです。
ただ、汚れてるものもや、洗わないといけないものはそうじゃああ
りません。きっちりしつけして、、しっかり水洗いしていきます。
ですからカシミア、アンゴラ、ビキューナーのコートなんかは逆に
絶対に水洗いしないと、本来の弾力のある質感は取り戻すことは
できないので、どんな状態でも絶対に水洗いします。
ただし、芯地を崩さず洗うっていのうが原則ですが。とにかく短時
間で動かさずさっとマイクロバブルで洗います。動かして洗うと接
着剤や糊剤が取れてパブリングして型崩れしたりしますからね。
そして洗ったら栄養分をしっかり補充し、マメに何度も何度も馬の
10万もする尾脇毛のブラシででブラッシングします。そうすると、
ドライで固くなってた毛並みが本当にツヤツヤふかふかに蘇りま
す。今日も5枚、カシミアのコートの水洗いしましたが、ほんとうに
毛並みがいい感じです。
洗うものは絶対に洗うし、洗わなくてもいいものは洗わない。
ただどんなモノも中性洗剤とシルクガンと蒸気と消臭抗菌剤のベト
ベト噴霧で汗等の水溶性の汚れの除去は絶対に行う。だからなん
でもかんでも水で洗ってしまわなくてはならない・・・ということは、今
はまずない。
だから・・・、本音を言えば今までのうちの水洗いのイメージが強す
ぎるので、正直「しょうがないかあ・・」という感じもしています。今は
もっと自由にいろんな洗浄、復元技術を使ってるんだけどなあって。
とにかく、僕らの仕事は結果がすべてなんで、これからもいいモノ
を目指すためにはますます学び実践して、とにかくこれからも貪欲
でありたいですね。
今日はマネージャーの法子さんの誕生日。
人徳あるよね、プレゼントで仏間はいっぱいでした。
生かしていただいて ありがとうございます。
それにしても一つの番組の一つのコーナーを作るって、大変
なんですね。
何度も何度もメールで打ち合わせや言葉のすり合わせを繰り
返しながら、いやぁぁ・・・仕事とはいえ大変だなぁぁ。
うちの紹介は「ウォータクリーニング」ですから、当たり前ですが
スーツ、ファー付きダウン、レザーコート、バッグの水洗いの場面
がガンガン映し出されるんですが・・、10年前ならそうなんですが、
当時は「ウォーターウォッシュ」。
つまり、クラスタルウォーターとマイクロバブルを使ったウエットク
リーニングですね。それが社長が倒れて僕が入ってきて「ウォー
タークリーニング」になって随分洗いも仕上げも変わってきました。
やはり洗浄や染み抜きや色修正に関しては松井化学の松井さん
との出会いは大きかったし、アイロンプレスにしては今は亡きテー
ラーの久保田さん。この方は親身になってプレスを教えて下さった。
他にもたくさんの人とのご縁の中で育てられてきて、すべてにおい
て随分変化して自由度を増してきました。
一番最初は社長がドライオンリーで一店舗(本店)7年連続売上日
本一を達成し、その後次の理想を求めて「ウォーターウォッシュ」
水洗いバカ一代にこたわって社長が脳梗塞で倒れた後、僕が、
各分野の専門家から学んだことを実践して「ウォータークリーニン
グ」を創造してきように思います。
で、結局、いろんな専門書やクリーニング業界の進化状況を見れ
ば、やはり結局行きつくところ、目指す理想は一緒というか、洋服
のデザインやディテール、縫製や素材の短所を是正し、長所を生
かそうとすれば考えることは一緒だということが最近とくによくわか
ります。
つまり、今は水洗いの範囲に止まらず、洋服やレザーアイテム等
の最適な洗浄方法、ケア方法、プレス方法で復元していくトータル
ケアスタイル、結局、それが「ウォータークリーニング」という概念
に行く付いてくるわけです。
たから、そういう意味からいうと、今回のテレビでの紹介内容とい
うのは、どうしても社長が「ウォーターウォッシュ」でテレビで取り
上げられ当初のものに近いものになってしまう。これは当初、「水
でなんでジャブジャブ洗っちゃう!」という強烈なイメージの延長線
としては、しょうがないのかもしれない。
エルメスのバーキンを水で洗えば「おおっ~~」とびっくりするわけ
で、考えてみればマスコミ向きよねえ・・と、ある意味思いました。
ただ、実際のところ、バーキンが汚れていれば水洗いしたらいい
し、汚れやシミがなければムースやクリームによるケアだけで十
分。これは洋服でもそう。
スーツでも汚れてないブリオーニのジャケットをあえて水洗い(パ
ンツは直接肌に触れてるので洗った方がいい)する必要はないわ
けで、中性洗剤とシルクガンで襟・袖口・脇の汗抜きをしたら、人
体整形乾燥機の強烈な蒸気でさらに汗を飛ばし、全体的に消臭
抗菌剤をベトベトになるぐらい噴霧して汗等の水溶性の汚れを除
去して乾燥。
その後、シリコーンドライに入れて光沢感や潤いを出せば、とても
美しいシルエットがプレスできるわけです。
イタリアのサルトリア、コスタンチーノ・プンッオ自身が工房訪問
した時、この事実を目の当たりにして、「これなら私が作ったスー
ツをここに出したらいいと紹介できる」と安心してくれました。
彼らの概念の中には、手縫いのスーツを水に入れるなんて考えた
こともないわけで、実際に入れたらシームが縮んで子ども服みたい
になってしまうって、よくよく知っているのです。
つまり、水溶性の汚れを除去する水洗いは重要なファクターで
あるけども、今では、高級衣類のディテールやデザインを崩さず
に、水洗いの目的を完結させ、尚且つ最適な復元を目指すため
には、いろんな手法や技術を使うようになったわけで、ほんとうに
随分枠が広がっているってことなのです。
ただ、汚れてるものもや、洗わないといけないものはそうじゃああ
りません。きっちりしつけして、、しっかり水洗いしていきます。
ですからカシミア、アンゴラ、ビキューナーのコートなんかは逆に
絶対に水洗いしないと、本来の弾力のある質感は取り戻すことは
できないので、どんな状態でも絶対に水洗いします。
ただし、芯地を崩さず洗うっていのうが原則ですが。とにかく短時
間で動かさずさっとマイクロバブルで洗います。動かして洗うと接
着剤や糊剤が取れてパブリングして型崩れしたりしますからね。
そして洗ったら栄養分をしっかり補充し、マメに何度も何度も馬の
10万もする尾脇毛のブラシででブラッシングします。そうすると、
ドライで固くなってた毛並みが本当にツヤツヤふかふかに蘇りま
す。今日も5枚、カシミアのコートの水洗いしましたが、ほんとうに
毛並みがいい感じです。
洗うものは絶対に洗うし、洗わなくてもいいものは洗わない。
ただどんなモノも中性洗剤とシルクガンと蒸気と消臭抗菌剤のベト
ベト噴霧で汗等の水溶性の汚れの除去は絶対に行う。だからなん
でもかんでも水で洗ってしまわなくてはならない・・・ということは、今
はまずない。
だから・・・、本音を言えば今までのうちの水洗いのイメージが強す
ぎるので、正直「しょうがないかあ・・」という感じもしています。今は
もっと自由にいろんな洗浄、復元技術を使ってるんだけどなあって。
とにかく、僕らの仕事は結果がすべてなんで、これからもいいモノ
を目指すためにはますます学び実践して、とにかくこれからも貪欲
でありたいですね。
今日はマネージャーの法子さんの誕生日。
人徳あるよね、プレゼントで仏間はいっぱいでした。
生かしていただいて ありがとうございます。
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