「自分で洗おうダウン編」3/9(月)
うちのお店で推進しているのが、「自分で洗えるモノは自分
で洗おう。」「自分で洗えないモノ、プレスできないモノはクリ
ーニングに出そう」です。
そのために、素材別での家庭洗濯のやり方を本店では:結構
お客様にマメにお伝えしています。
今日は「ダウンを自分で洗ってみましょう。」というテーマて゛、
家庭でのダウンの洗い方をご紹介しましょう。
洗剤はダウンの油分や水分を洗いとってしまわない中性洗
剤やダウン専用洗剤が無難。つまりニクワックスなどのダウ
ン・シェラフ専用洗剤もありますから、羽毛のもつ油分や水
分はしっかり保護しながら汚れを落としたい人は、やはりこれ
をおススメします。今回は、一般的な中性洗剤でいきます。
次に、汚れの強い衿回りや袖口は、中性洗剤をブラシにつけ
てゴシゴシ汚れを落とし、もっと強い汚れの部分は小マメに手
で揉み洗いするのが効果的。
局分の汚れ落としが終わると、ダウンを手で押してブクブク洗
濯機の中に沈めます。ただ、膨らんだままのダウンは水に浮い
てなかなか沈まないので、まず、両手で挟んで中の空気を抜き
小さくしてから水に入れると、しっかり水をブクブクブク・・・と吸
い込みます。こうやってブクブクブクブク押し洗い30回。けっこう
いい筋トレになりますよ。
押し洗いを繰り返していくと、中の羽毛から汗などの汚れがジワ
~~ッとしみ出してだんだん洗濯水が汚れていくのがわかります。
ちなみに汗の成分は塩分・皮脂・アンモニア・タンパク質・ミネラ
ルとかぁ・・、飲んでる薬やサプリとかなどがモヤモヤモヤっっっ
っぶっははは・・としみ出てきます。
そして、押し洗いが終わったら脱水してからもう一度水を貯め、
洗う時と同じようにダウンを水の中に押し込んで濯ぎます。
この濯ぎの工程を2回繰り返し、ダウンの中から泡が出なくなっ
たら濯ぎは完了です。濯ぎが終わったら柔軟剤を薄く、薄く、薄く
入れて最終脱水します。柔軟剤ドバッはイメージ的にはフワフワ
になりそうですが、薄くないとダメ。なぜ薄くかっていうと、柔軟剤
をドバっと入れると柔軟剤が生地の表面をコーティングして、汗の
吸収や発散も妨げてしまうため。
後は乾燥ですが一番手軽なのは、ご近所のコインランドリーの
乾燥機で乾かす方法です。中温で20〜30分程度乾かすと、固
まっていたダウンもかなりほぐれてフワフワに膨らんできます。
このフワフワが実はキモ。ダウンの保温力は、中の羽毛が膨ら
んでナンボだからです。だから、しっかり押し洗いで羽毛の中に
溜まった汗などの水溶性の汚れを取っておかないと、次第にダ
ウンの性能が損なわれるだけでなく、雑菌の繁殖によって腐敗
する恐れもあり。
乾燥機の乾燥後フワフワ状態が気になる人は、幅の厚いハン
ガーに吊るして時々、ダウンを手でほぐしながら乾かし、次に、
平らな場所に平置きしも内部のダウンをやさしくほぐして整えな
がら乾かすという方法もあります。これはダウンを自然乾燥させ
るとき、水を吸って重くなった羽毛が下へ下へ落ちて固まってし
まうのをクリアさせる方法です。
補足その1。
ファスナートップやブランドのエンブレムなどが傷つくものや、生
地が薄く、糸引きになりやすいようなものは乾燥機には入れず、
ネットの上に平らに置いて形を整えてから乾燥しましょう。ダウン
の表面はデリケートですから、引っ掛けキズにはご用心です。
だから他の衣類と一緒に洗うのはもってのほか。
補足その2。
着用回数が少ない場合や、外側だけが少し汚れているような
場合は、お風呂場でダウンをハンガーに吊るした状態で、スポ
ンジに洗剤を付けて汚れたところをかるく擦りシャワーで流せ
ばオッケー。そして脱水しますが、この方法だと中のダウンは
完全には濡れない状態なので乾燥も早く、手軽な方法です。
ただし、中綿が汚れてないってことが前提。こうして家庭でのダ
ウン洗いにもチャレンジしてみらいたいのですが、ポリエステル
やナイロンなどのしっかりした素材のものに限った方が無難。
ファーやレザーなどの異素材の使われたものや、ヘルノなどの
とても傷つきやすいデリケートな素材を使ったもの、そしてウール
リッチのように素材を水が通り抜けにくくてなかなか乾かせないも
の、高級なモノは、やはり信頼できるダウンの分かったクリーニン
グ店に任せた方が絶対おススメです。
補足その3。
うっかり作った穴や裂け目。急いで塞がないと、羽毛が次々と飛
び出してしまうので、ダウンウエアのヤブレ補修は登山用品店で
補修パッチやテープを安価で売ってますので、ペタッと貼ってとり
あえず修理しておきましょう。しかし、これはあくまで応急処置なの
で、うちのお店のようにダウンのリフォームもできるお店で修理し
てもらうのがベストです。
ということで、「自分で洗おうダウン編」終了です。
生かしていただいて ありがとうございます。
で洗おう。」「自分で洗えないモノ、プレスできないモノはクリ
ーニングに出そう」です。
そのために、素材別での家庭洗濯のやり方を本店では:結構
お客様にマメにお伝えしています。
今日は「ダウンを自分で洗ってみましょう。」というテーマて゛、
家庭でのダウンの洗い方をご紹介しましょう。
洗剤はダウンの油分や水分を洗いとってしまわない中性洗
剤やダウン専用洗剤が無難。つまりニクワックスなどのダウ
ン・シェラフ専用洗剤もありますから、羽毛のもつ油分や水
分はしっかり保護しながら汚れを落としたい人は、やはりこれ
をおススメします。今回は、一般的な中性洗剤でいきます。
次に、汚れの強い衿回りや袖口は、中性洗剤をブラシにつけ
てゴシゴシ汚れを落とし、もっと強い汚れの部分は小マメに手
で揉み洗いするのが効果的。
局分の汚れ落としが終わると、ダウンを手で押してブクブク洗
濯機の中に沈めます。ただ、膨らんだままのダウンは水に浮い
てなかなか沈まないので、まず、両手で挟んで中の空気を抜き
小さくしてから水に入れると、しっかり水をブクブクブク・・・と吸
い込みます。こうやってブクブクブクブク押し洗い30回。けっこう
いい筋トレになりますよ。
押し洗いを繰り返していくと、中の羽毛から汗などの汚れがジワ
~~ッとしみ出してだんだん洗濯水が汚れていくのがわかります。
ちなみに汗の成分は塩分・皮脂・アンモニア・タンパク質・ミネラ
ルとかぁ・・、飲んでる薬やサプリとかなどがモヤモヤモヤっっっ
っぶっははは・・としみ出てきます。
そして、押し洗いが終わったら脱水してからもう一度水を貯め、
洗う時と同じようにダウンを水の中に押し込んで濯ぎます。
この濯ぎの工程を2回繰り返し、ダウンの中から泡が出なくなっ
たら濯ぎは完了です。濯ぎが終わったら柔軟剤を薄く、薄く、薄く
入れて最終脱水します。柔軟剤ドバッはイメージ的にはフワフワ
になりそうですが、薄くないとダメ。なぜ薄くかっていうと、柔軟剤
をドバっと入れると柔軟剤が生地の表面をコーティングして、汗の
吸収や発散も妨げてしまうため。
後は乾燥ですが一番手軽なのは、ご近所のコインランドリーの
乾燥機で乾かす方法です。中温で20〜30分程度乾かすと、固
まっていたダウンもかなりほぐれてフワフワに膨らんできます。
このフワフワが実はキモ。ダウンの保温力は、中の羽毛が膨ら
んでナンボだからです。だから、しっかり押し洗いで羽毛の中に
溜まった汗などの水溶性の汚れを取っておかないと、次第にダ
ウンの性能が損なわれるだけでなく、雑菌の繁殖によって腐敗
する恐れもあり。
乾燥機の乾燥後フワフワ状態が気になる人は、幅の厚いハン
ガーに吊るして時々、ダウンを手でほぐしながら乾かし、次に、
平らな場所に平置きしも内部のダウンをやさしくほぐして整えな
がら乾かすという方法もあります。これはダウンを自然乾燥させ
るとき、水を吸って重くなった羽毛が下へ下へ落ちて固まってし
まうのをクリアさせる方法です。
補足その1。
ファスナートップやブランドのエンブレムなどが傷つくものや、生
地が薄く、糸引きになりやすいようなものは乾燥機には入れず、
ネットの上に平らに置いて形を整えてから乾燥しましょう。ダウン
の表面はデリケートですから、引っ掛けキズにはご用心です。
だから他の衣類と一緒に洗うのはもってのほか。
補足その2。
着用回数が少ない場合や、外側だけが少し汚れているような
場合は、お風呂場でダウンをハンガーに吊るした状態で、スポ
ンジに洗剤を付けて汚れたところをかるく擦りシャワーで流せ
ばオッケー。そして脱水しますが、この方法だと中のダウンは
完全には濡れない状態なので乾燥も早く、手軽な方法です。
ただし、中綿が汚れてないってことが前提。こうして家庭でのダ
ウン洗いにもチャレンジしてみらいたいのですが、ポリエステル
やナイロンなどのしっかりした素材のものに限った方が無難。
ファーやレザーなどの異素材の使われたものや、ヘルノなどの
とても傷つきやすいデリケートな素材を使ったもの、そしてウール
リッチのように素材を水が通り抜けにくくてなかなか乾かせないも
の、高級なモノは、やはり信頼できるダウンの分かったクリーニン
グ店に任せた方が絶対おススメです。
補足その3。
うっかり作った穴や裂け目。急いで塞がないと、羽毛が次々と飛
び出してしまうので、ダウンウエアのヤブレ補修は登山用品店で
補修パッチやテープを安価で売ってますので、ペタッと貼ってとり
あえず修理しておきましょう。しかし、これはあくまで応急処置なの
で、うちのお店のようにダウンのリフォームもできるお店で修理し
てもらうのがベストです。
ということで、「自分で洗おうダウン編」終了です。
生かしていただいて ありがとうございます。
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