≪ 「選ばれる店・会社であるために ..  ¦ トップページ ¦ 「スーツのアイロンプレス研修  .. ≫


「スーツのアイロンプレス研修」2月6日(木)
昨日からの技術研修です。
アイロンプレスの技術指導は、イタリアでアントニオ・パ二コにつ
いて修業し、現在モデリストとして活躍し、銀座でアトリエを構え
ようとしている空井さん。
今日の最初は、、なかなか形の決まらない袖のプレスや
スーツのクセについて。

P1070225
以前のジャケットは、肩幅を広く採ってビルドアップし、ハ
ンガーに掛けた時に袖が斜め前にきれいなシルエットが
出る、ハンガー美人の物がほとんどでした。

P1070228
ところが、今では、肩幅を狭くし、袖の付き方も、シャツの
ように、横方向についたものが増えてきました。
最近トレンドのカッティングは、こういった作りなのですが、
この方が腕が動かしやすく、かっこよく見えます。

P1070232
ただ、ハンガーにかけた時には、袖が捻じれて見えるため、
仕上がりが悪く見えてしまいます。
ハンガーに掛けて傾けていくと袖の形がきれいに整うジャケ
ットは、このように袖の向きが横に向いているのです。


こういうジャケットは受付時の確認がとっても大切で、最初
からそういうものだとわかっていれば仕上げで迷うことはな
いのですが、それがわからないと、形が決まらなくて仕上げ
で四苦八苦することになってしまいます。

P1070239
また、前立てのエッジが波打つジャケットもありますが、こ
れも物差しをあてて地の目をまっすぐに整えてもエッジが
デコボコしているようなら、縫製が違っています。


ポケットの蓋や、裾のフロントカットが外向きにはねている
ものも縫製が良くない場合がほとんどです。
こうしてみると、洗う前の検品がとても大切になってきます。

P1070249
そして、立体的な人間の身体にピッタリなジャケトをハンガ
ーにかけると、きれいに収まらない部分がでてきます。
たとえば、人の背中は、肩甲骨の部分が膨らんで、真中は
平らになっているためハンガーにかけると膨らみがでてきま
す。こういうことも理解しながら、仕上げていくわけですね。

P1070250
アイロンプレス仕上げは日本で唯一アントニオ・パ二コの弟子
のモデルスト・サルトリアの空井さん。


最後は水洗い後にシリコーンに入れ、プレスが終わったジャ
ケットです。胸周りに丹念にハンドアイロンをかけ立体的に
仕上げます。


これは元のパターン、縫製を理解しより良く魅力が出るよう
にグラマラスにプレスしますが、あえて立体的に作ってない
ジャケットにはこういった立体的なプレスは行いません。


本日のテーマ、
もとの洋服がどういったモノかまず理解した上で適材適所
のプレス技術を選択し、より良く復元する事が必要だという
事。こういった内容を今日はしっかりみんなて゛勉強したわ
けです。


それにしても雪が降るのかな?
冷え込みます。


生かしていただいて ありがとうございます。

15:09, Thursday, Feb 05, 2015 ¦ 固定リンク ¦ コメント(1) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

■トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
/blog6/blog.cgi/20150205150929

■コメント

最後は水洗い後にシリコーンに入れ、プレスが終わったジャケットです。

名前: Replica Handbags UK ¦ 16:57, Tuesday, Feb 07, 2017 ×



■コメントを書く

名前:

メールアドレス(任意):
    

URL(任意):

この情報を登録する

内容:

パスワード(任意):

ヒューマンチェック(選択した計算結果を入力):