「虫食い」1月20日(火)
年始から始まった早朝勉強会も今回で5回目になりました。
今回はクリーニングトラブルの事例を見ながら原因や対策を考えていき
ます。
一つ目は、お客様からのメールによるお問い合わせで、グレゴリーのバッ
クパックに発生した臭いを取りたいというご要望です。
こういったお客様からのお問い合わせや質問は日々一件は必ず入ってき
ます。
さてと、グレゴリーはアメリカのメーカーで、登山用の機能的なバックパック
があります。
そのバッグに発生した臭いですが、何か汚れが付いて発生した臭いでなけ
れば、バッグ内側のコーティングや接着に使われている樹脂が劣化して分
解したために発生した臭いの可能性が高いです。
ハンドバッグなども同様に樹脂が劣化して臭いが発生することがありますが、
この樹脂の劣化が原因だと、樹脂を全部取ってしまうことはできないため、
臭いを取るのは難しいと思うので、「残念ですが・・」と、その内容を早々メー
ルでお送りしました。
そして今日の事例は、スーツの上着に発生した虫食いの穴についてです。
クリーニングに出した上着が返ってきたら穴が開いていて、クリーニング店
から虫食いだと言われたが納得できないというものです。
穴の部分を拡大した写真を見てみると、確かに虫食いの跡のように見えます。
穴の部分の繊維の一本一本を拡大するとさらによくわかります。
マイクロスコープで繊維の切れ端を見ることで、穴が開いた原因を探ること
が出来ます。虫に喰われた時の特徴は切れ端がギザギザになっています。
そして、薬品などによって溶けた穴は、切れ端が丸みを帯びています。
また、刃物で切れた場合は切れ端が直線です。
このように、虫食いの場合は穴の原因は特定できますが、いつ穴が開いた
かを特定することは難しく、預かり時に確認ができていないとトラブルになる
ことがあります。
ただし、クリーニング前には完全に糸が切れているわけではなく、生地の表
面だけを虫が喰っている状態で、洗うとそれが穴となって顕在化する場合が
多く、洗う前にすべて見つけることは難しいのです。
ですから、日頃からお客様にも虫食いについての情報をお知らせして理解し
ておいていただくことが大切ですし、穴が開いた場合は理解していただける
よう丁寧に説明することも必要です。
また、こういう虫食いや光による変色など保管中の被害が出ないように防虫
剤や遮光するなどの処置をとることも必要ですし、保管設備のないところで
長期に預かると、危険性は高まりますから、仕上がり後は早くお返しすること
も大切です。
クリーニング事故賠償基準の中でも、クリーニング店で洗濯物を預かってか
ら90日を過ぎても、お客様の都合で引き取りに来られない場合は、引き取り
の遅延によって虫食いや変色などの事故が発生してもクリーニング店は賠
償責任を負わないという規定があります。
また、賠償基準によると、クリーニング品は適正な状態でお預かりしなけれ
ばならない義務がありますので、仕上がり品のお預かりスペースが小さく、
適正な状態で長期にお預かりできない弊社の店舗では、まず、早期に引き
取っていただくことと、長期になる場合には保管条件の整った有料保管に移
行させて頂くことを店舗スタッフ全員が繰り返しお話して理解していただける
ようにしていくことを確認しました。いいかな?フロントの皆の衆。
ということで、早朝の勉強会は終了。
後は個々人が現場の実践で生かすということしかありません。
いいかな?皆の衆。
さて、午前中仕事が終わったら一人でヒマにしている社長のやまっちのところに
行ってみよう。なにかにつけて何度も行くので君津中央病院、第二のホームグ
ラウンドみたいな親しみを覚えるようになりました。不思議と。
生かしていただいて ありがとうございます。、
今回はクリーニングトラブルの事例を見ながら原因や対策を考えていき
ます。
一つ目は、お客様からのメールによるお問い合わせで、グレゴリーのバッ
クパックに発生した臭いを取りたいというご要望です。
こういったお客様からのお問い合わせや質問は日々一件は必ず入ってき
ます。
さてと、グレゴリーはアメリカのメーカーで、登山用の機能的なバックパック
があります。
そのバッグに発生した臭いですが、何か汚れが付いて発生した臭いでなけ
れば、バッグ内側のコーティングや接着に使われている樹脂が劣化して分
解したために発生した臭いの可能性が高いです。
ハンドバッグなども同様に樹脂が劣化して臭いが発生することがありますが、
この樹脂の劣化が原因だと、樹脂を全部取ってしまうことはできないため、
臭いを取るのは難しいと思うので、「残念ですが・・」と、その内容を早々メー
ルでお送りしました。
そして今日の事例は、スーツの上着に発生した虫食いの穴についてです。
クリーニングに出した上着が返ってきたら穴が開いていて、クリーニング店
から虫食いだと言われたが納得できないというものです。
穴の部分を拡大した写真を見てみると、確かに虫食いの跡のように見えます。
穴の部分の繊維の一本一本を拡大するとさらによくわかります。
マイクロスコープで繊維の切れ端を見ることで、穴が開いた原因を探ること
が出来ます。虫に喰われた時の特徴は切れ端がギザギザになっています。
そして、薬品などによって溶けた穴は、切れ端が丸みを帯びています。
また、刃物で切れた場合は切れ端が直線です。
このように、虫食いの場合は穴の原因は特定できますが、いつ穴が開いた
かを特定することは難しく、預かり時に確認ができていないとトラブルになる
ことがあります。
ただし、クリーニング前には完全に糸が切れているわけではなく、生地の表
面だけを虫が喰っている状態で、洗うとそれが穴となって顕在化する場合が
多く、洗う前にすべて見つけることは難しいのです。
ですから、日頃からお客様にも虫食いについての情報をお知らせして理解し
ておいていただくことが大切ですし、穴が開いた場合は理解していただける
よう丁寧に説明することも必要です。
また、こういう虫食いや光による変色など保管中の被害が出ないように防虫
剤や遮光するなどの処置をとることも必要ですし、保管設備のないところで
長期に預かると、危険性は高まりますから、仕上がり後は早くお返しすること
も大切です。
クリーニング事故賠償基準の中でも、クリーニング店で洗濯物を預かってか
ら90日を過ぎても、お客様の都合で引き取りに来られない場合は、引き取り
の遅延によって虫食いや変色などの事故が発生してもクリーニング店は賠
償責任を負わないという規定があります。
また、賠償基準によると、クリーニング品は適正な状態でお預かりしなけれ
ばならない義務がありますので、仕上がり品のお預かりスペースが小さく、
適正な状態で長期にお預かりできない弊社の店舗では、まず、早期に引き
取っていただくことと、長期になる場合には保管条件の整った有料保管に移
行させて頂くことを店舗スタッフ全員が繰り返しお話して理解していただける
ようにしていくことを確認しました。いいかな?フロントの皆の衆。
ということで、早朝の勉強会は終了。
後は個々人が現場の実践で生かすということしかありません。
いいかな?皆の衆。
さて、午前中仕事が終わったら一人でヒマにしている社長のやまっちのところに
行ってみよう。なにかにつけて何度も行くので君津中央病院、第二のホームグ
ラウンドみたいな親しみを覚えるようになりました。不思議と。
生かしていただいて ありがとうございます。、
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