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「さようなら」12/7(日)
日本語の「さようなら」という言葉は、もともと接続詞としての、
「さようならば」「そうであるならば」という語が、変化して生まれ
たものだといいます。


そしてその「さようならば」とは「しからば」「それならば」というこ
とを意味し、今までのことを総括して、これから新しいことをはじ
めるという、心の構えをあらわすのです。


だからこの「さようなら」という言葉には、いままでの過去を締め
くくるということと、これからの未来に向かって、新しい道を求め
て歩いていくという、両方の意味が込められているのです。


いまの私は、妻と死別して淋しい日々が続きますが、まさしくそ
ういう「さようなら」という言葉が意味するように、今日までの過
去の日々を懐かしく思いおこしながら、これから未来に向けて、
残る生命をせいいっぱい生きていきたいものと念じることです。


とはいえ、妻もひとりぼっちでは淋しいことでしょうから、適当の
ところで「さようなら」をして、早く彼女のところにいってやりたい
と思う昨今です。

≪2011年 安楽寺寺報 聞光 第51号 報恩講号より転載≫

楽峻麿氏(しがらき・たかまろ)先生=元龍谷大学長、真宗学)
今年の9月26日、慢性呼吸不全のため死去、88歳でした。お
通夜は9月28日午後6時、葬儀・告別式は9月29日午前11時、
広島県呉市の安楽寺で全国より多数の信楽門下生が参集し、
悲しみの中で粛々と行われました。


本来であれば、明日の報恩講は信楽先生が講師としてお説教
していたたく予定でしたが、まさに信楽先生と「さようなら」する
ことになりました。


ただ、奥様とのお別れの寂しさを綴られたこの寺報の内容を読
みならがら、まさに「親鸞聖人とその妻、恵信尼様」と同じように、
深い愛情や尊敬、いつまでも変わることのない信頼、お互いが
支え合っていた強い絆を感じて、グッとするものがあります。


明日は僕が住職を務める長松寺で「長松寺報恩講法要」が開催
されます。僕は朝一の飛行機でお寺に帰って住職として法要とし
て参加致しますが、僕の留守を守って坊守(妻)や副住職(甥)、
そして、総代さんや仏教婦人会の皆さんや世話人の皆さんがほ
んとうによく準備をしてくれています。


明日は門司より三光寺で法務員を勤めている長男の好法も
車で四時間をかけて長松寺報恩講に帰ってきます。
午前中は保育園の子ども報恩講。お昼からはお寺の報恩講法
要では導師を副住職が務め、御俗鈔を好法が勤めます。


講師は安楽寺住職、信楽先生の息子さんである信楽晃仁さんに
お願いしています。


僕は保育園の子どもたちに法話をしたり、昼からの報恩講法要
では全体の進行を見守り気づいた点はサポートに入ったり。
お寺もどんどん若返っていけばいいのです。来年は多分次男も
お手伝いに入ると思うので、また賑やかになっていくのでしょう。


仏教は自らの命の問題を解決するものです。つまり、「私は何の
ために生まれ、何のために死んでいくのか?」「人はなぜ出会い、
なぜ別れていかねばならないのか?」等など、人間としての根本
的な解決を与えようとするのが仏教の持っている本質です。


「私たちの日常生活は、毎日あくせくしながら、お浄土とはまった
く反対の方向を向いて、浅ましい煩悩のままに生きている。どれ
ほど仏さまが身近く来ていてくださっているといっても、その姿、
仏身を拝めるような心の眼はもっておりません。


そのような私のために、仏の方から、お前の心の親、永遠の親が
ここにいるぞ、お前が帰るべき生命の故里、たましいの故里はこ
こだよと、心の眼が閉じている私のために、口を開いて名のって
くださるのです。私たちには、仏さまの名号を、その仏の私に対す
る名のりを聞く以外に、仏さまと出会う道はありません。


浄土真宗の仏道は、親鸞聖人が「念仏成仏これ真宗」といわれる
ように、ひとえに念仏して成仏する道です。お念仏を申して仏に
育てられてゆく、このことに尽きるのです。お念仏を申すということ
は、私が仏へ向かうことであると同時に、そのまま仏が私を呼びた
もう呼び声だと、深くめざめ、気づかせていただくこと、それが信心
なのです。≪信楽先生のお説教より≫


明日は息子さんのお説教を聴聞させてもらいながら、信楽先生を
門信徒の皆さんと共に偲ばせていただければと思っています。


なんまんだぶつ

18:51, Sunday, Dec 07, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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