「コートの水洗いとブラシ」11/4(火)
Paul Stuartのアンゴラのコート。そしてSartorio
(キートン社)のチェッスタ―コート。今日の早朝5時、朝一
の洗いはこの二枚のコートの水洗いから入りました。
写真には撮りませんでしたが、洗った洗濯水は相変わら
ず、ドライの逆汚染の汚れも含まれての茶色と黒っぽい薄
汚れ色でした。ちなみにドライクリーニングばかりに出され
ていて、パサパサでツヤもなくなっているカシミアのコートも
多いです。実はブラシの石川さんの言われる通りなのです。
ということなので、しっかり水洗いして人体成型乾燥機に着
させたコートの裏側に細部にわたって消臭抗菌剤を噴霧し
ておきます。
表側にも消臭抗菌剤を噴霧した後、ツヤや潤いの出るスク
ワランの入った加工剤を全体に噴霧し油分や栄養分を補充
します。シャンプー後の髪にしっかりトリートメントするのと同
じですね。(ドライや水洗いやブラシの特性は昨日のブログを
ご覧ください。)
人体成型乾燥機でコートの形を整えて復元乾燥していきます。
いつも採寸しますが、まったく縮みなしでオッケーです。これは
研究開発した衣類の水洗いに最適なクラスタルウォーターのお
蔭です。普通の水道水ではこうはいきません。某テレビ局の取
材ではウールのジャケットで全体的に1,5センチ縮んでいました。
全体の毛並みをブラシ付きハンドフィッシャーで整えていきます。
蒸気アイロンにブラシがついてるって分かりますか?
次に登場するが昨日お話していた石川の超高価な馬の
尾脇毛(おわきげ)のブラシ。ビキューナーやカシミア等
は、このブラシでゴシゴシ力いっぱいブラッシングしてい
きます。
そうすると見る見る光沢感やツヤが出てきます。
トルソーに着させたSartorio(キートン社)の黒のチェス
タ―コート。
そしてPauI Stuartの黒のアンゴラのコート。
この後、総合受付のスタッフたちが「どれどれ?」とコート
を触りに来ましたが、PauI Stuartのアンゴラの
コートも、Sartorioの黒のチェッスタ―コートも、軽くてフカ
フカでとっても着心地が軽くなってると驚いてました。
彼女たちがチェック検品しているので入荷時との違いが明
確にわかるのです。当然、光沢感やツヤ感もバッチリだって。
この後は、コートを静止乾燥ボックスに入れてしっかり乾燥
させて、プレスグループが丁寧にハンドプレスでコートのディ
テールを復元していきます。熱を加えることによってさらに
カシミア本来の光沢感を放っていきます。
(あっ、という間に一日が終わります。夜の本店です。)
とにかくウールをはじめ獣毛系は是非水洗いを。
水洗いのその良さがとっても分かりやすいですから。
(夜の本店。ライトアップして自然なお庭がほんとうにキレイです。)
生かしていただいて ありがとうございます。
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ていて、パサパサでツヤもなくなっているカシミアのコートも
多いです。実はブラシの石川さんの言われる通りなのです。
多いです。実はブラシの石川さんの言われる通りなのです。
ていて、パサパサでツヤもなくなってい