「洗いの準備」10/20 (月)
ブランド衣類は早朝5時から午後12時までが洗いの時間です。
お昼からはリーガルの一般衣類の洗いが始ります。
これはブランド物のパンツ。前処理した後シリコーンドライに入
れて油汚れを洗浄しておきます。そして、そのパンツは色落ち
しないように裏返ししてネットで巻いて明日の水洗いの準備を
しておきます。この準備の段取りで明日の洗いの質の良し悪し
が決まってしまうので、結構手間と時間がかかります。
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実は、専修の土曜日に伊勢丹メンズ館ウォータークリーニング
に行ってきまして、その場にばかり居るのもなにななんで、地下
から8階までくまなくショップ巡りを行ってきました。
が、「これっていいよねえ」ってヒビッとくるような欲しいものがな
い。で、思いました。毎日、毎日、最先端の多量のブランド衣類
を見つけているからなんでしょう。本当にここにいると、逆に物欲
がなくなっていきます。だから最近はもっぱらデニムと黒の半袖
Tシャツばかり。外に出るときはブルゾンを。
仕付が終わって明日の洗を待つジャケットたち。中でもサルトリオや
エルコフォルミコラ、そしてブリオーニのジャケットの色彩が一際鮮やか
です。
それにしても、あっという間に一日が終わっていきます。
僕は浄土真宗のお寺の住職ですが、高校、大学と武道をやってきたこと
もありますが、禅のように作務をとても大切にします。
掃除、洗濯、整理整頓、料理、食材の確保・・このような作務の中で、感性
や創造性を育てていきます。
そういったことを繰り返していくと、自然と衣類がこちらの方へ語り掛けて
くれるように、汚れている部分や、気をつけなくてはいけないディテール
に目がいくようになります。というか、そこに目や意識が自然と引っ張られ
ていくような・・・・。
人の心も衣類も物も美しくありたいですからね。
生かしていただいて ありがとうございます。
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