「変色と脱色」11/5(火)
パンツ、Tシャツ、シルクのブラウス、帽子、ジャケット等々、ずらっと
並んだ衣類の数々。これは全部「黄ばみ変色」の衣類ばかりです。
今日の朝、この「黄ばみ変色衣類コーナー」を卒業していった衣
類等がパンツやジャケットなど10点余り。それらはもう一度洗いに
入れて、仕上げに回していきます。
「キレイになってよかったね・・」と衣類を送り出したと思いきや、入
荷されてきた新しい「黄ばみ変色」新入り衣類がこのコーナーにズ
ラッと並びます。

さてこの「黄ばみ変色」ですが、汗、皮脂汚れやシミが空気中の酸素
と化学反応して変化し黄色くなったものです。
この変色は時間の経過と共に強くなりますが、汚れやシミ自体の色が
変化したもので、生地の色が変わってなければ、シミや汚れなどや黄
ばみの色素を取り除けばもとに戻ります。

ワンピースの裏地の黄ばみ変色。

このコーナー全部黄ばみ変色の物ばかりです。黄ばみの色素を取り
除くためには、まず皮脂汚れを除去し、中性漂白剤に衣類を漬け込ん
た゛後、このコーナーでマメに過水を噴霧していきます。それもさらっと。
一時間に一度、黄ばみの部位に対して過水噴霧の繰り返しです。
数十回噴霧してやっと効果が出始めることも珍しくありませんから、黄
ばみとの根比べのようです。

パンツの黄ばみ変色・・。今回このブログに掲載している黄ばみ変色写真は、
随分キレイになったものばかりです。はじめは「これはっ・・・??」という状態です。
パンツの黄ばみ変色に関しては、中年男性の場合はもはや宿命かもしれま
せん。
パンツの表や裏ポケットや又のシック部分のアンモニアや汗による黄ばみが
実に多いです。
これもマメに過水を噴霧して時間をかけて黄ばみを除去していきます。

帽子の黄ばみ変色。

そして一番ポピュラーな女性ジャケット襟回りの黄ばみ変色。こういう場合セット
のように脇の下も黄ばみ変色しています。

さて、ブログをご覧になって送ってこられた全体脱色してしまったデュぺ
ディカのダウンジャンバーです。
ここでちょっとお勉強です。「黄ばみ変色」は黄ばみの色素を取り除けば
元に戻ると言いました。が、この「脱色」とは、衣類の染色(地色)が汗や
紫外線等の原因で染料が壊れてしまうことを「脱色」「色ハゲ」と呼んで
います。
つまり、染料(色)が抜けて無い状態です。この場合は染み抜きではどう
することもできませんので、色修正という特殊な技術が必要となります。

表。

裏。

と、まあ見事に脱色してしまっていてるデュぺディカダウン。多いですよ、
特にこの色目のデベデュカは。やはり脱色の原因は、汗や汚れやシミ
が時間経過で変色し、衣類の染色(地色)を壊してしまうことでこういった
脱色が起きてしまいます。
着用後にすぐに汗やシミや汚れを取り除いておけば、衣類が脱色する
ことは少ないです。とにかく海外の高級ブランドの衣類やダウンの場合、
染色が壊れやすい品物が多いので、早めに水洗いに出してもらいたい、
というのが本音です。
こういう「脱色」の場合エアースプレーで色を小まめに調整しながら裏
表全体を染めていきます。手前味噌になりますが、染めた品物を見て
どのお客様も感動していただいてます。
(脱色したデュペディカの全体色修正後)
現在、「ブログを見たのですが・・・」ということで、モンクレールやデュ
ぺディカのダウンやマッキントッシュの全体色修正の品物が結構入っ
てきています。また襟回りや脇の下の黄ばみ変色除去の衣類も多い
です。
(このダウンも今回のデュペディカぐらいの強力脱色でした)
ということで、とにかく一日時間が足りない!さてさて、お仕事、お仕事。
生かしていただいて ありがとうございます。
並んだ衣類の数々。これは全部「黄ばみ変色」の衣類ばかりです。
今日の朝、この「黄ばみ変色衣類コーナー」を卒業していった衣
類等がパンツやジャケットなど10点余り。それらはもう一度洗いに
入れて、仕上げに回していきます。
「キレイになってよかったね・・」と衣類を送り出したと思いきや、入
荷されてきた新しい「黄ばみ変色」新入り衣類がこのコーナーにズ
ラッと並びます。

さてこの「黄ばみ変色」ですが、汗、皮脂汚れやシミが空気中の酸素
と化学反応して変化し黄色くなったものです。
この変色は時間の経過と共に強くなりますが、汚れやシミ自体の色が
変化したもので、生地の色が変わってなければ、シミや汚れなどや黄
ばみの色素を取り除けばもとに戻ります。

ワンピースの裏地の黄ばみ変色。

このコーナー全部黄ばみ変色の物ばかりです。黄ばみの色素を取り
除くためには、まず皮脂汚れを除去し、中性漂白剤に衣類を漬け込ん
た゛後、このコーナーでマメに過水を噴霧していきます。それもさらっと。
一時間に一度、黄ばみの部位に対して過水噴霧の繰り返しです。
数十回噴霧してやっと効果が出始めることも珍しくありませんから、黄
ばみとの根比べのようです。

パンツの黄ばみ変色・・。今回このブログに掲載している黄ばみ変色写真は、
随分キレイになったものばかりです。はじめは「これはっ・・・??」という状態です。
パンツの黄ばみ変色に関しては、中年男性の場合はもはや宿命かもしれま
せん。
パンツの表や裏ポケットや又のシック部分のアンモニアや汗による黄ばみが
実に多いです。
これもマメに過水を噴霧して時間をかけて黄ばみを除去していきます。

帽子の黄ばみ変色。

そして一番ポピュラーな女性ジャケット襟回りの黄ばみ変色。こういう場合セット
のように脇の下も黄ばみ変色しています。

さて、ブログをご覧になって送ってこられた全体脱色してしまったデュぺ
ディカのダウンジャンバーです。
ここでちょっとお勉強です。「黄ばみ変色」は黄ばみの色素を取り除けば
元に戻ると言いました。が、この「脱色」とは、衣類の染色(地色)が汗や
紫外線等の原因で染料が壊れてしまうことを「脱色」「色ハゲ」と呼んで
います。
つまり、染料(色)が抜けて無い状態です。この場合は染み抜きではどう
することもできませんので、色修正という特殊な技術が必要となります。

表。

裏。

と、まあ見事に脱色してしまっていてるデュぺディカダウン。多いですよ、
特にこの色目のデベデュカは。やはり脱色の原因は、汗や汚れやシミ
が時間経過で変色し、衣類の染色(地色)を壊してしまうことでこういった
脱色が起きてしまいます。
着用後にすぐに汗やシミや汚れを取り除いておけば、衣類が脱色する
ことは少ないです。とにかく海外の高級ブランドの衣類やダウンの場合、
染色が壊れやすい品物が多いので、早めに水洗いに出してもらいたい、
というのが本音です。
こういう「脱色」の場合エアースプレーで色を小まめに調整しながら裏
表全体を染めていきます。手前味噌になりますが、染めた品物を見て
どのお客様も感動していただいてます。

現在、「ブログを見たのですが・・・」ということで、モンクレールやデュ
ぺディカのダウンやマッキントッシュの全体色修正の品物が結構入っ
てきています。また襟回りや脇の下の黄ばみ変色除去の衣類も多い
です。

ということで、とにかく一日時間が足りない!さてさて、お仕事、お仕事。
生かしていただいて ありがとうございます。
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