「赤く染まったパンツの移染除去」9/21(土)
今日も早朝から洗いに入り、「うん・・・?・・?」衣類の
残ったシミを見つけたら、即「しみ抜き台」の前に立
って、集中してシミ抜きをしていると・・・、
「代表、モンクレールの袖のこのちょこっと残ったシミ
取って下さい」
「インコテックのパンツの裾回りのこの靴墨残りを取っ
てほしいんですが」
「ゼニアのジャケットの袖口の裏のこの黄変を取って
下さい」
「ドレスシャツの首周りのここの黄変と皮脂汚れが若
干残ってるんですがぁぁ・・」。
「きりがないじゃんかぁぁ・・・」
一気に仕上がり品のシミ・汚れのチェック検品している
女性群の行列が出来てしまいます。
並んで持ってきた衣類のシミや黄変を手際よく次から
次へと抜いていくわけですが、どう見ても個の姿は住
職でも、保育園の理事長ではない。まったく職人です。
ただ、こういった技術の仕事って理屈抜きにやってて
楽しいです。とにかく何でもかんでも綺麗になっていく
姿を見ることはとても気もいいです。洗心工房というか、
とにかく汚れを落としたり、シミを抜いたりしていると一
日があっという間、それもワクワクなのです。
正直言って僕の性格上、人むと会うサービス精神が
旺盛なのか、どうしても気を使ってしまう。結果的に
疲れてしまいます。そうじゃなくて人と関わることなく、
集中して自己責任で目の前のしみ抜きにチャレンジ
できるのがストレスもなく、とても楽しいのだと思いま
す。
それと、小中高と英語や数学はからっきし嫌いで成
績も悪かったのですが、なんと美術は5か~10で、本
当は仏教系よりも、美大に行きたかったぐらいですか
ら、こういった一人でできる職人的な感性と技術が必
要な仕事って性に合ってるのだと思います。
うちのプレスの敏くんなんかも元三菱のカーオブザイヤ
ーを受賞しているカーデザイナーなんで、まったくこうい
った感覚は一緒なのだと思います。
ただ、一般的なクリーニング屋さんが扱っている品物と
比べて、衣類の染色堅牢度もメチャクチャ弱いし、生地
や素材がとてもデリケートで痛みやすいので、各処理が
とても難しいものばかりですから、慎重さと技術力がとて
も必要になります。
ということで、今日ご紹介するケースは、ショップのスタ
ッフから依頼された「赤く染まったパンツの移染除去」
です。

「BスタッフのAさんは、大好きなインコテックの白の千鳥
格子のパンツにワインのシミがついたので、自宅で洗う
ことにしました。
その時、何を思ったのか、赤い綿パンか゛あったので、一
緒に食器用洗剤で洗ったら、白の千鳥格子のパンツが真
っ赤に染まってしまいました。
そこで、この白の千鳥格子のパンツを、なんとか元の状態
に復元して欲しい。ちなみに、もう一本の赤パンの汚れは
逆に広がっていました。これも元の状態にに復元してほし
い。」という内容でした。

カルテ作成が終わった事故品を目の前にして戦略を練ります。
まず行ったのが50度のお湯にピンキーを適量入れて手洗
い(アンモニアを20%加え)をしました。
色は染みだしてきましたが、やはり熱を加えないと全体除
去は無理かあ・・ということで、ピンキー原液を鍋に入れ温
度を60℃まで上げたヒーター方で、色ムラが起きないよう
に1本のパンツを10カ所に分けて漬け込み移染除去をしま
した。
漬け込み時間はトータルで4時間。ピンキーは原液を1リット
ル使いましたので、手間とコストがかかります、こういった移
染除去は。ただ見事に元の状態に復元できました。

ただBスタッフ同士では「これは絶対無理でしょ」と半ばあき
らめていたものだそうですから、元の白の千鳥格子に復元
したこのパンツを見たら、さぞかしびっくりするでしょうね。

ちなみに、マッキントッシュの入荷で、「スレ直し」や「色修正」
の希望が多く、全体的にスレによる白化が多く、一部分の色
修正よりも全体的な色修を行った方が当然とてもキレイに仕
上がるので、最近は、`よしっ!`と、一気にピースガンで全体の
色かけ作業を行っています。
出来栄えですが、当然ながら表も裏も色を合わせますので、
結構仕上がりがいい、キレイ!と好評です。また新メニューが
できるかも?


さてさて、今日もしみ抜きや黄変除去が山ほどあるので
した。今年は暑かったからあ・・、まだ暑いか。


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1344035003
生かして頂いて ありがとうございます。
残ったシミを見つけたら、即「しみ抜き台」の前に立
って、集中してシミ抜きをしていると・・・、
「代表、モンクレールの袖のこのちょこっと残ったシミ
取って下さい」
「インコテックのパンツの裾回りのこの靴墨残りを取っ
てほしいんですが」
「ゼニアのジャケットの袖口の裏のこの黄変を取って
下さい」
「ドレスシャツの首周りのここの黄変と皮脂汚れが若
干残ってるんですがぁぁ・・」。
「きりがないじゃんかぁぁ・・・」
一気に仕上がり品のシミ・汚れのチェック検品している
女性群の行列が出来てしまいます。
並んで持ってきた衣類のシミや黄変を手際よく次から
次へと抜いていくわけですが、どう見ても個の姿は住
職でも、保育園の理事長ではない。まったく職人です。
ただ、こういった技術の仕事って理屈抜きにやってて
楽しいです。とにかく何でもかんでも綺麗になっていく
姿を見ることはとても気もいいです。洗心工房というか、
とにかく汚れを落としたり、シミを抜いたりしていると一
日があっという間、それもワクワクなのです。
正直言って僕の性格上、人むと会うサービス精神が
旺盛なのか、どうしても気を使ってしまう。結果的に
疲れてしまいます。そうじゃなくて人と関わることなく、
集中して自己責任で目の前のしみ抜きにチャレンジ
できるのがストレスもなく、とても楽しいのだと思いま
す。
それと、小中高と英語や数学はからっきし嫌いで成
績も悪かったのですが、なんと美術は5か~10で、本
当は仏教系よりも、美大に行きたかったぐらいですか
ら、こういった一人でできる職人的な感性と技術が必
要な仕事って性に合ってるのだと思います。
うちのプレスの敏くんなんかも元三菱のカーオブザイヤ
ーを受賞しているカーデザイナーなんで、まったくこうい
った感覚は一緒なのだと思います。
ただ、一般的なクリーニング屋さんが扱っている品物と
比べて、衣類の染色堅牢度もメチャクチャ弱いし、生地
や素材がとてもデリケートで痛みやすいので、各処理が
とても難しいものばかりですから、慎重さと技術力がとて
も必要になります。
ということで、今日ご紹介するケースは、ショップのスタ
ッフから依頼された「赤く染まったパンツの移染除去」
です。

「BスタッフのAさんは、大好きなインコテックの白の千鳥
格子のパンツにワインのシミがついたので、自宅で洗う
ことにしました。
その時、何を思ったのか、赤い綿パンか゛あったので、一
緒に食器用洗剤で洗ったら、白の千鳥格子のパンツが真
っ赤に染まってしまいました。
そこで、この白の千鳥格子のパンツを、なんとか元の状態
に復元して欲しい。ちなみに、もう一本の赤パンの汚れは
逆に広がっていました。これも元の状態にに復元してほし
い。」という内容でした。

カルテ作成が終わった事故品を目の前にして戦略を練ります。
まず行ったのが50度のお湯にピンキーを適量入れて手洗
い(アンモニアを20%加え)をしました。
色は染みだしてきましたが、やはり熱を加えないと全体除
去は無理かあ・・ということで、ピンキー原液を鍋に入れ温
度を60℃まで上げたヒーター方で、色ムラが起きないよう
に1本のパンツを10カ所に分けて漬け込み移染除去をしま
した。
漬け込み時間はトータルで4時間。ピンキーは原液を1リット
ル使いましたので、手間とコストがかかります、こういった移
染除去は。ただ見事に元の状態に復元できました。

ただBスタッフ同士では「これは絶対無理でしょ」と半ばあき
らめていたものだそうですから、元の白の千鳥格子に復元
したこのパンツを見たら、さぞかしびっくりするでしょうね。

ちなみに、マッキントッシュの入荷で、「スレ直し」や「色修正」
の希望が多く、全体的にスレによる白化が多く、一部分の色
修正よりも全体的な色修を行った方が当然とてもキレイに仕
上がるので、最近は、`よしっ!`と、一気にピースガンで全体の
色かけ作業を行っています。
出来栄えですが、当然ながら表も裏も色を合わせますので、
結構仕上がりがいい、キレイ!と好評です。また新メニューが
できるかも?


さてさて、今日もしみ抜きや黄変除去が山ほどあるので
した。今年は暑かったからあ・・、まだ暑いか。


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1344035003
生かして頂いて ありがとうございます。
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