人が一番不安な状態になるのは、
自分がするべき行動・できる行動をせずに、
自我の思考に陥ってる時です。
何もせずに、どうしょうもないことを考えては、
ただ疲れてしまうものです。
こういう時は、
いくら寝ても、モヤモヤ感や疲れは取れません。
こういう時は、
- とにかく目の前のできることをする。
何もすることがなかったら、掃除が一番。
とにかく理屈抜きで動く。
動きながら生かされていることへ感謝する。
とにかく「生かしていただいて ありがとうございます」」と、
感謝が起ころうが起こるまいが感謝の言葉を何度も言い続ける。
そして自分の事ばっかりではなく、少しは周りの人の事を
考えてあげる。
今、生きてるだけで有難いことなのです。
死んだら悩むことすらできませんから。
すべては必ず変化していきますから、絶対に大丈夫です。
ほっとしたら、ゆっくりとお風呂に入ってリラックスしましょう。
そして感謝で、
「生かしていただいて ありがとうございます」です。
大丈夫に包まれていきます。
明日は明日、「なんとかなる」のです。
●NCでは全スタッフが毎日一日一つの「変化表」を提出します。
そして私の縁ある関係者も自己成長の為に全国から「変化表」を
送ってきてくれます。
今日こうやってうちのお寺の副住職の潤聖の「変化表」をブログに
掲載させてもらったのは、「美しい字を書くようになったなぁ」と
感動したからです。
まず法子さんが、「潤ちゃん、随分心が安定してきたねえ。字に
心が現れているねぇ」と私のところに「変化表」を持ってきてくれ、
谷口が「いや~~感動しました。美しいですもの」。伊田が「キレ
イですよねぇ、心が洗われますぅぅ。」とか、松山が「そうなんで
すよ。潤ちゃん、随分几帳面にキレイな女性的な字を書きようにな
りましたよね。びっくりしてます」とか、私も甥のことをここまで
褒められれば嬉しいし、私も本当にそう実感したので彼の変化表を
ブログにアップしました。
継続は力なり。「志」と意識した「継続」がその人の心を純化し、
変化させ、実践によってその人の「いのち」を育てていきます。
そういうことが顕著に分かる、彼の文字の美しさと几帳面さです。
よかった。
さて、
私はお寺の住職でもあるので以上のような心の世界のことの
お話しが多くなってしまうのですが、ナチュラルクリーンは
世間でも有名なウォータークリーニングと復元技術の会社
なので、ロングコートの洗いと染み抜きが仕上がってきました
のでクリーニングのお話を致します。
と、その前に、なぜ私が徹底して心、意識を大切にしていくか
というと、職業スキルの技術能力の一流の職人と普通の技術者
の差は10倍ぐらいです。
大きく違うのは、心、意識の差です。意識の差は100倍以上の
差があります。この意識の差がとんでもない復元能力を発揮させ
ていきます。
下記の南青山のバルカナイズロンドンからお預かりしたHARR
ISWHARFLONDONのロングゴートです。
ご要望は裾と袖口の汚れの除去と、左袖にコーヒーのシミ除去、
そして右袖口にホツレと口紅のシミ除去です。
ご要望はこれだけでしたが検品すると、脇の汗ジミの黄ばみや、
全体的に水溶性、タンパク系、色素などのシミが付着していま
した。
正直言って、お客様はご存知なくても、検品すると「これも、こ
れも」と各種のシミや汚れが全体的に見つかるものなのです。
従って、まず受付カウンターでのチェック検品がとても大切にな
ります。
ここで見過ごすと、「えっ?そんなのなかったはずよ。おたくが
付けたんじゃないの?」とクレームをいただくことになりかね
ません。
こうならないように、入荷時は細かくシミや汚れや破れ等をチェ
ック検品して写真撮りで記録を残します。
今回はとてもご理解あるお客様でしたので、私がチェック検品し
たありのままの状態をお知らせし、復元費のお見積りをお出しし
ました。
で、上記の写真が入荷時のロングコートです。
やはり全体的に薄汚れしていてくすんでいるのが分かります?
薄い色のコートの場合は全体的にくすんでいる場合が多いいですね。
ただ、このこともお客様は気になるシミや汚れ以外は、あまり認識
していらっしゃいません。
このコートはドライオッケーですが、水洗いは不可。
汚れは色んな汚れがありますから、ドライクリーニングだけでは20
%ぐらいの汚れしか取れませんから、水洗いや部分漂白や、繊細な
シミ抜きで、様々な種類の違ったシミや汚れを落としていかなければ
なりません。
この技術力には繊細なディテールを復元させようとする本物の職人は
極めて豊かな人間力を兼ね備えています。
それは、本物の職人とは、決して自己満足になることなく、
常にお客様やスタッフたちの感想や耳の痛い声を改善のヒントとして受け入れ、
精進努力する素直さ、謙虚さ、そして改善力があるということなのです。
そして何よりも、品物やお客様への「なんとかしてキレイにして喜んで
いただきたい」という愛情力がとても深くて強いのです。
往々にして自己満足的な職人や技術者はこの素直さと謙虚さと改善力、
そしてこの愛情力が薄いです。
この素直さ、謙虚さ、改善力、そして愛情力という人間力は、本物の職人に
限らず、うちの会社のすべての部門のスタッフたちに要求されています。
ですから本物の職人と一般的な職人や技術者との人間力の差は100倍仕上
の違いになって、結果的にはクオリティに雲泥の差が出てしまいます。
これは指定のシミや汚れ、その他全体的なシミや汚れをキレイに
落し、さらに染色補正してプレスして仕上げた状態です。
どうです?全然ビフォーの状態とアウターではオーラというか
ロングコートの表情や美しさが違うでしょ。
シミや汚れが全体的にキレイに落とされ、さらに染色補正も行って
全体的な色彩を復元し、まったく新しいいのちが吹き込まれたという
感じでとても美しいです。
以上は主なシミや汚れだけのビフォー&アフターですが、本当は全体的に
落した難しくて失敗したら大変なことになりそうなシミや汚れの写真だけで
20枚以上あります。
南青山のバルカナイズロンドンでは最初のお客様でしたので、破格の復元費
でお仕事をさせていただきました。
どうだい?担当の菅さん。見事でしょ。
このロングコートも修復費用関係なく納得いくまで手直しをし続けていました。
やはり本物の職人は素晴らしい人間力と半端ない熱を持っていて、その熱が
誰もが唸り感動する技術力、復元能力を開花させていくのです。