正しいことを喜ぶ人は、
心が清く透き通り、常に安心しています。
聖人が言う真理を、
「賢い人」は楽しむことが出来ます。
水路を造る人は水流をもたらし、
弓矢を作る人は弓矢を作り出し、大工さんは木材を生かし、
そして「賢い人」は自分自身を創っていくことが出来ます。
(原始仏典 ダンマパダ6章-79番・80番)
この章では、釈尊が人間として本当に「賢い人」とは
どんな人間なのかを説明されています。
・「賢い人とは、本当に正しいことを楽しむことが可能な人です」
・「普通の人は、自分以外の物事や仕事に熱中して人生を終えるのが
普通ですが、本当に賢い人は、“その仕事の中でも”自分自身も併せて
成長させることに熱中します」
と釈尊が指摘しています。
二千五百年前の釈尊が「自分自身を正しく創りなさい」「自分の事を見詰め
育てていきなさい」とすでに指摘されています。やはり人類にとりまして、
これが一番大切な真理だということです。
やはり人間は、自分で自分自身のことを「育てる意識」を持たなければダメ
なのです。そのためには生活習慣を整えます。
自分を定時に必ず寝かし、バランスの良い食事を与え、入浴して雑菌から守り、
そして良いモノを読み聞かせたり、良いモノを見せたり、聴かせたりと、
このような配慮を自分自身に対して持つべきなのです。
そうでないと、自分が大切な時に、大事なチャンスの時に、本当の自分が助けて
くれずに、なぜか病気に成ったり、事故に在ったり、難儀なクレームを受けたり、
チャンスを逃す選択を自分自身にさせるのです。
こんな事が続きますと、その人は自分以外に原因を探そうとしますが、
真実は自分自身の過去からの悪い癖(過去の自分)にコントロールされている人が
本当に多いのです。
その証拠に、成功する人間は本当に自己管理や自己節制が出来ており、自分の心身を
大切に守っています。
老子も「自分の心身も大切に管理できない人に、どうして国家(家族・組織の安全)が
管理できようか。小が出来ない人に、どうして大ほを成すことが出来ますか?自分の
家族も大切にしない人が、本当に国家(人々)を大切にできるのですか?」と断言してい
ます。
家族や縁ある人達を大切にして、自分自身を育てていきましょう。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より抜粋転載
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日本人の道徳心
「勤勉と健康」
多くの場合、仕事をしているほうが
精神が安らかに健康であるということは確かです。
私は少し休みすぎると頭が痛くなりますが、
仕事をしていて頭が痛くなったりすることはまずありません。
テレビなどでも、最近よく「この道六十年」などという職人などの
映像が映りますが、実にいい顔をしています。
あの人たちは、週休二日制ではなくて、
一か月一回ぐらいの休みで青年時代をやってきたはずです。
老人の顔が、彼が経てきた歳月の質を示すとすれば、
勤勉に仕事をする習慣、これがああいういい顔を生むと思います。
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今日の諺 「夢見心地」
【意味】
夢を見ているような、うっとりしたいい気持ち。
または、ぼんやりとした感じのこと。
「夢見心地(ゆめみごこち)」ともいう。
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