(独自の訳)
自分がした行動に対して、
あとから自分が後悔をして、
泣きたくなるような影響を受けるならば、
その行動は間違いだったと言えます。
自分がした行動に対して、
後になっても後悔をしないで、
それでよかったという気持ちを持てるならば、
その行動は正しかったと言えます。
【原始仏典「ダンマパダ」第五章-六十七・六十八番】
正直言って、この世の結果などは、数年を経ちますと
環境が変わり、前の結果などは「どうでもよい」のが現実です。
それよりも、自分の良心に反した上での成功は、死ぬまで気に
することになり、さらには死後には本当の報いを受けることに
なるのだと感じます。
この世で、すぐに過ぎ去る結果の為に、自分はなんとひどいこ
とをしたのかと、あの世でも後悔をすることほどの地獄はありま
せん。
むしろ、自分の良心に反した行動ならば、「この世で失敗している
ほうが」あとから後悔はしません。
それは当然の報いだと思い、自分の気持が逆に安まります。
そして、このように思える人は、情緒(人間としての良心の意識レベル
が高い)を持つ人でもあります。
これは日本人に多いタイプです。外国人には、無理詰めで真面目に
考えても理解が不能な内容かもしれません。言葉による説明の域を超え
ます。それほど、日本人に生まれることを許されることは、想像以上に
難易度の高いことだと感じます。
大きな意味で、自分の人生は失敗だらけだと思っている人かおられるかも
知れません。でも、良心に反しない失敗ならば、それは本質的には大き
な成功になります。むしろ、自分は失敗しながらも、その中で他人の
ための行動をしたならば、本質的にはこの世での本当の勝利者です。
この世の結果よりも、その過程が大切なのが真理です。すなわち、この
「人生こそは、過程と経験が最大事」なのです。
過ぎ去る結果よりも、その過程に一喜一憂をして体感したことをこの
「いのち」に刻み込んでいきましょう。
そして、期間限定の人生を後悔なく思いっきり生きましょう。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より抜粋転載
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日本人の道徳心
「アランの幸福論」
「幸福を得るためには、
さまざまな出来事を乗り越えていく必要がある。
たくんさんの敵にも遭遇する。
負け戦もあるだろう。
しかし、たとえ負けたとしても、
全力を尽くしたあとでなければ、
『負けた』といってはいけない。
これは幸福を得るための至上命令なのだ。
自分で幸福になろうと強く願わなければ、
絶対に幸福にはなれないのである」(アラン)
幸せになるためには、
幸せを求める強靭な意志が必要だといっているのである。
のほほんと待ち構えているだけでは、
幸せは決してやってこない。
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今日の諺 「再三再四(さいさんさいし)」
【意味】
何度も何度も。しばしば。
同じことをくり返すということ。
「再三」は、二度も三度もという意味で、
「再四」は「再三」を強調した言葉。
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