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3/13(木)「努力はするが、その結果に執着しない」

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「努力はするが、結果には執着しない」

 

聖なる真理を見た優れた人は、

城壁の門の柱は、地下深くまで打ち込まれており、

四方からの風圧にもびくともしません。

貴い四つの真理である四諦を理解し、自ら心掛ける人は、

城壁の門のようにびくともしないことを、私は断言します。

この優れた真理は、集団で学ぶ社会の中でこそ生きます。

この真理により、幸福でありましょう。

(原始仏典『スッタニパータ』第二章第一節ー二百二十九番)

 

仏教の根本理念である「四諦」とは、「四つの執着をあきらめる方法」です。

①人が生きるということは。「苦」(思う通りにならない)であるという真理

②その苦の原因は、人間の「執着」にあるという真理

③その苦を滅した境地が、「悟り」であるという真理

④その悟りに到達する方法が、「仏道」であるという真理

 

人の苦しみの原因のすべては「執着」から起こると釈尊は指摘します。

だから、「何事にも執着しなければ、苦しみは発生しない」と断言します。

 

でも、何でも諦めれば、本当に苦痛から解放されるのか?

ここで勘違いしたらいけないのは、「諦める=何もしない=努力しない」では

決してないということです。

 

●自分ができる最善の努力をしながら、その結果には執着しない。

●諦めた上で努力したほうが、脱力した本当の自分力が出て、創造的な力が働きます。

●すべてを諦め期待しない方が、冷静な視点で物事を見て、より良い直感と閃きが

 起こります。

 

釈尊は、「四諦」を通じて、何もしないという諦めではなくて、諦めた上で仏道に

専心することが、人を真に幸せにするとします。

それは、城壁の門の太い柱のように、揺るがない人間にすると断言されています。

 

ここで思い出す言葉は、宮本武蔵の言葉です。

「仏神は貴し 仏神は頼まず」(私は神仏を尊んで拝むが、神仏に頼ることはしない。

最晩年の書「独行道」より)

 

これを四諦で解釈すれば、

*努力はするが、その結果に執着はしない。

*すべてを諦めた上で、自分ができる最大の努力をして生きる。後は仏に任せ切る。

 

期待をせず諦めた上で最大の努力をすることは、自我(我良しの思い)から

の妨害を防御する意味でも、自分の自我のムダな漏電を軽減させる意味でも、

非常に有効です。

これは因果論からも最善の結果を呼びやすくなると言えます。

皆様の参考になれば幸いです。

 

今日も学ばせていただいて有難うございます。

 

(柔訳 釈尊の教え 第3巻 原始仏典『スッタニパータ』より抜粋転載)

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日本人の道徳心

「恐怖心の克服」

人間は誰でも、心の中に危険を恐れる感じがある。

だから、良いことと知っていても、

危ないことはしたくない。

避難されりょうなことには手を出したくない。

そういう感じで、たいていの人は、

危険を避けて安全な道を歩いて死んでいく。

誰にも偉人となる道はあるのだが、

その才能を発揮できるか否かは、

安全だけを求めないで、

危険に向かって勇往邁進できるかどうかで決まる。

昔の人は、これを勇気といった。

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今日の諺 「終始一貫(しゅうしいっかん)」

【意味】

態度や考え方などが、

最初から最後までずっと変わらないこと。

「終始」は始めから終わりまで続くこと。

「一貫」はつらぬき通すという意味。

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