「年齢と共に今を生きるいのちは若返る」
叡智あり、戒めの遵守を誓い、
そして心が静かな状態に在ることを、
最上の喜びとし、今の中に居続ける人。
落ち着き、執着なく、荒々しさなく、
どんな人からの干渉にも束縛されず自由であり、
煩悩の汚れのない人、
賢者はそういう人物を聖者であると知る。
(原始仏典『スッタニパータ』第一章第十二節ー二百十二番)
この項の問いかけは、
「あなたは、自分の目的を達成しても、なお引き続き努力を継続できる人
ですか?」です。
例えば、
1.受験が終われば、勉強をやめるのか?否か?
2.大病が治れば、時間が経てば以前の不摂生な生活に戻ってしまう人か?否か?
3.退職して仕事を辞めれば、年金だけでも生活して行くのか?否か?
以上の中から3の場合を取り上げてみます。
定年になれば退職して仕事を辞めます(今は第二の就職をする人が多い)。
その後、年金をもらいながら老後も働けば、それが心身の健康も維持させて、
少しでも貯金が増える可能性があります。
それも、退職前の義務的な仕事への感覚とは違って、楽しいかつまらないか、
気持ちがいいかそうでないかで、第二の職場を決めればいいのです。
こういった価値観で生きれば、損得勘定だけの窮屈なしがらみや人間関係から
解放され、心豊かな人生を送れます。
いくら雇われていても老後は、全員が「個人事業主→社長」の感覚を持って、
第二の人生を楽しんでいくと、決めるのです。
だから、死ぬまで楽しく働く覚悟を持てば生き甲斐が持てて、とてもハッピーです。
私の会社の職場は「素直さとやる気があれば生涯現役制」で、私を含めて60歳
以上の人が多く、まさに第二の人生を生きている人が多いいです。
ここにはよくある小さな派閥も、マウントを取り合う面倒な関係性もありません。
最高齢の88歳(もうすぐ89歳)のベテラン技術者のNさんは、今日の朝の仏参の
後、「ここに勤めさせていただいたお陰で、仕事以外に毎日仏法を学ばせてもら
って、お浄土への道を歩ませてもらって、ほんとに、恵まれて幸せもんです。」
と、心から喜んでおられました。😊
過去の栄光やしがらみを捨てて「楽しく働く人」「今を生きる人」は、精神的に若返
って、もっとも「心豊かな人生」を生きておられると、実感しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本人の道徳心
「切りすぎずに切る」
盆栽の名人からいい盆栽を育てるコツは、
「切り過ぎずに切る」ことだと
教えられたことがある。
植物を限られた状況に置くのが盆栽である。
だから、そのままにしてくと、
盆栽はすぐにだめになってしまう。
枝を切ることで適応能力が奮い起こされ、
いい盆栽になるのである。
人間もまた、同じである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の諺 「以心伝心(いしんでんしん)」
【意味】
言葉で伝えなくても、
お互いの気持ちが通じ合っていること。
【由来】
「心を以て心を伝える」という、
仏教の言葉。
仏の教えを、経典などの言葉を使わずに、
師の心から弟子の心に伝えるということから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・