「子どものころの素直さを取り戻す」
あらゆるものの事柄を正しく見抜き、
その本質を知る叡智を持つ人は、
いかなるものにも執着せず、
すべてを捨て、激しい愛着を滅し、
解き放たれた人、賢者はそういう人物を
聖者であると知る。
(原始仏典『スッタニパータ』第一章十二節ー二百十一番)
事柄を正しく見抜くこと。
例えば一つのニュースを見ても、
●その報道の通りに受け取り、そのままを鵜呑みにしていく人。
●その報道の隠れた側面を感じ取り、隠された本当の大問題や本質に気づける人。
同じ報道を見ても、その解釈や捉え方に個人差が出ます。
これは自分は専門的な内容を学んでいないからわからない、
という問題ではないのです。
物事の本質を正しく見抜くことは、なかなか難しいです。
しかし、幼い子どもは、真の悪人を見抜きます。
笑顔の着飾った悪人が近づいて来ましても、
「怖いよ~」「嫌だぁ~~」などと言って子どもは騒ぎます。
知識も先入観もなしに、キレイに着飾った大人の本質を見抜く。
それは子どもにはまったく思い込みがなく素直だから、
「ニュートラル・なんとなく」の鋭い直感が働くのです。
大人でもこういうものを持つ人は、何度生まれ変わっても、
どんな荒波の人生でも、何者にも害されることなく人生を乗り越えられる
と指摘されています。
では、このような能力を持つには?
●子どものような、先入観の無い素直な心や目を持つこと。
●何事にもとらわれない中道、中立(ニュートラル・なんとなく)の視点
から物事を客観的に見る習慣を持つこと。
●その本質を見たい、感じたいと、何事にも意識して真剣に向き合うこと。
相手の本質を分かってあげたい。
このような習慣が大切だと感じます。
人に思いやりを持ち、人の良さを生かし、人を受容するためには、
このような相手の本質を見抜ける視点が必要だと感じます。
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日本人の道徳心
「日本人の偉業②」
二十世紀の初めには
人種の不平等は当然であり、
むしろ正義であると思われていた。
しかし、二十一世紀の初めには
国といえないような小国でも
大国と平等に発言するようになっている。
この変化をもたらした原動力が
日露戦争の勝利と、
敗れはしたがそれに続く大東亜戦争です。
すなわち、日本人の血と涙と汗の結晶以外の
何ものでもない。
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今日の諺 「右往左往(うおうさおう)」
【意味】
あわてふためいて、あっちに行ったりこっちに来たりして、
混乱していること。
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