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「あなたは常に守られている」
釈尊が返答しました。
この世において、正しい本当の信仰を信じることこそが
最上の財産です。人間は善徳行に対して誠実に生きることが、
その人に最上の安心をもたらす。様々な幸福の中でも、最上の
美味しい甘味をもたらす。その中でも、目指めた智慧をもって
生きる人の人生こそは最上なのです。
(原始仏典「スッタニパータ」第一章第十節-百八十二番)
釈尊は、いきなり最初から痛烈なストレートを鬼神に対して打ち
放っています。
古代インドでは、釈尊が生まれる前からの最大の信仰は、バラモン
教(ヒンドゥー教)でした。多くの神々を、人間の外に設定して信仰
しています。でも釈尊は、古代からの外在信仰を否定して、
「自灯明 法灯明」(じとうみょう ほうとうみょう)
●自分の内在する仏性を明かりとして、自分自身を拠り所として生きていきなさい。
●真理の法だけを頼りなさい。
●他人や外在するモノを拠り所としてはいけない。
人間は、自分の中に神仏を求め、その真実に目覚めてこそ最高の幸福と
安心に至ると、釈尊は鬼神に対して説教しています。
そして、「人間は、善行に対して誠実に生きる事こそが、様々な幸福
の甘味の中でも、最上に美味しい甘味をもたらす。」
誠実に生きて、安心した生活をした上で、「真理の智慧を求める生活
を行うことが、常に守られ最上の人生となる」と釈尊が鬼神に答えて
います。
その上で、このような真理を日々味合うことこそが、最高の人生の贅沢
で有り、人間としての辿る人生の最終形だと釈尊は示唆しておられます。
いいですねえ・・・。とても味わい深いお言葉です。
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日本人の道徳心
「商業と道徳」
商業と道徳は相容れないものなのだと
考えてはいけない。
人として立派になるように
努力する姿勢が仕事上の成果を導く。
商業と道徳は深くつながっているものである。
これは洋の東西を問わず、
仕事で成功しようと考える人にとっての
真理であるといっていいようである。
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今日の諺 「黄金時代(おうごんじだい)」
【意味】
いちばんよかったとき
もっとも栄えた時代。全盛期のこと。
【由来】
ギリシャ神話で、大昔に
クロノスという神が支配していた、
人々がとても幸福に暮らしていたという時代を、
こうよんだことから。
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