「人はこの世に思うとおりにならないことを体験しにやって来る」
コノ世のモノの一切が幻想であることを深く自分で理解していること。
それでも、人生を捨てるように生き急がない人。
人生をムダに怠惰に過ごさない人。このような人は、コノ世とアノ世を
往復する輪廻(りんね:生まれ変わり)を終わらせます。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章1節-No.9)
どんな生活も、今生の自分の生活努力と因果の集積の上で起こってくる。
その生活を一生懸命にするが、自分の思うとおりにならないことには「まっ、いいか」と
執着はしない。この継続が迷いの輪廻を止め、永遠の心の平安の世界へと導きます。
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* 幻想だと分かっていても、一生懸命に、丁寧に、生きることが大切。
と釈尊は示されます。
* することは何だって良いのです。
ただ、それがダメだからと言って、ツマラナイものだからと言って、
手を抜いたり、簡単に捨てたり、諦めてしまうようではダメなのです。
* コノ世は幻想だから、頑張らなくても良い。何だって良い。
努力もせずに、「あるがままでよい」では生けないのです。
* 大切なことは、幻想にも何に対してでも真剣に、一生懸命にすることです。
* ただし、すべては幻想だから、最高の努力はするが、それには執着はしない。
という釈尊の示唆を感じます。
まず、人間はこの世が幻想だとなかなか信じられません。
昔「マトリックス」という映画がありました。
本当の自分は別の世界にいて、現実的な出来事を経験するために
幻想的な世界に肉体を借りて生まれて来る。
前の世の因果を通して様々な体験をして、人間とは何か、
生きるとはどういうことなのか、
家族とは、人生とは、善とは、悪とは、愛情とは、神仏とは、理想とは、成長とは、
いろんなことを経験しながら、今に生かされている現状への感謝と、
多くの先祖や神仏への感謝という二つの感謝の大切さに気付いて
いきます。
そうすると、人間はみな自分の中にある仏性に気づいて、
昔も今も神仏と共にあったということに気づき
先祖や神仏への報恩感謝の日々を生きるようになっていきます。
ここで大切なことは、
人間は生まれて来るし本能的に上を目指そうとして頑張ります。
ただ、人間はどうしても自分が頑張ったことに過剰な執着をする為に、
感謝や助け合いの大切さを忘れ我良しとなり、
輪廻(りんね:生まれ変わり。)の繰り返しが止まらないままなのです。
どんな生活も、
今生の自分の努力と因果の集積の上で起こってきていることなのです。
仕事にしても、その生活を一生懸命にするが、何事にも執着はしないことなのです。
コロナは多くの人間の人生を一瞬で変えて行きました。
順調満帆に経営していた企業が、会社が、商店が、沢山倒産して生きました。
そのことによって、人生のどん底を味合う人たちも数多く生まれました。
これは予想外の大きな天変地異に遇うことによってもそうでした。
人は思う通りにならない。しかし、その思う通りにならない人生を体験するからこそ、
人間は何が一番大切なのか、辛くて厳しい体験の中から
自己内観によって内なる仏性に気づかされていくのです。
しかし、大きな視点から言うと地球が絶滅したことは過去6回あるという
太古の真実の記録からは出てきます。
「私は明日地球が滅びようとも私はリンゴの種を植える」
イエスキリストの言葉です。
私たちは永遠のいのちを与えられた不死の生命なのです。
どんな状況に成ろうが、どんなに困難な人生が襲って来ようが、
私たちはいかに人間らしく足ることを知って感謝の人生を歩むことが
できるのか。
常に神仏は私と共に居て、
人間らしく仏の子として生きることを見守って下さっています。
弱音を吐かず強く明るくこの二度とない人生をジタバタせずに
安心と共に力強く生き抜いていくこと。
志半ばでこの世を去っても良いのです。
この生き方の継続が輪廻を止め、永遠の心の平安の浄土の世界へと導くということです。
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仕合せになるため業を変える
「心穏やかな日々の理由」
仏さまと共に生きるとは
仏さまの温かい慈悲心を感じ
ほかならぬ自分によって自分を励まし、
自分によって自分を諫めること。
そのように、自分によって自分を守り、
自分の内側を見つめていけば、
あなたはいつだって心穏やかな日々を送る
ことができるのです。
いつも決して一人ではなく、
慈愛に満ちた仏さまと共に生かされ生きて
いるからです。
この実感が自身に絶対安心を与えてくれます。
このことを忘れてしまうと、
人は孤独と我良しに成ります。
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日本人の道徳心
「感謝と成幸」
「ありがとうございます」
駆け引きの無い
感謝の気持ちを持つことによって自分自身が変わり、
自分自身が相手を思いやれる心に変わることによって
周囲の見方が変わり、
そこによい流れができて来ます。
その流れに素直な気持ちで乗っていけば、
それが成幸の道となっていくのです。
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今日の諺 「夏炉冬扇(かろとうせん)」
【意味】
季節外れで、役に立たないこと。
役に立たないだけでなく、
時期がずれているときに使う。
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