道徳(良心)に反することを好み、
道徳を守ろうとする人を小ばかにし、
自分がするべき目的(仕事)を捨てて、
自分に心地よいことだけを
優先する人がいます。
しかしあとになれば、
自分の道徳観に従って
生きる人間をうらやましいと
思うことに必ずなります。
[原始仏典『ダンマパダ』第十六章-二百九番]
今の自分がする努力や
我慢などはムダではないか?
アノ人たちのように、
自分の好きなように
遊んでいる人たちのほうが、
人生の勝ち組なのではないか?
真面目にやっている人間ほど
バカを見るのだろう⋯⋯
などと思う人がいます。
若い頃は、社会ルールに
従うことがカッコ悪いと
思うかも知れません。
常識のある大人になってからも、
人はルールからちょっと外れたこと、
だらしのないことを
したくなるものです。
今でも穴の開いた
中古のジーパンを数万円も出して、
お洒落だと言って
良い大人が買っています。
普段にキッチリとした
格好をしている紳士ほど、
家庭ではパジャマを好み、
ずっと着ているかも知れません。
このように人とは、
自分が普段はしていないこと、
自分にはないもの、
という真逆を好むサガ(性)があるのです。
人間が浮気をするのも、
従来の安定した慣れた相手よりも、
自分の知らないタイプの異性に
引かれてしまうサガが
人の根本にあります。
ただ、これもやはりあとで
後悔することになります。
最初に得た安定した相手とは、
人生で二度と得られない
超貴重なお宝であることが、
因果の法則からは言えるのです。
しかし人は失ってみて、
初めてこのことがわかる
サガを持ちます。
以上と同じようなことを、
二千五百年も前に
生きた老子が述べています。
試験のための勉強がなくなれば、
とても気楽だろうな。
「はい」と「うん」の返答の
言葉の違いを知っていることが、
それが本当に偉いことなのでしょうか?
人が言う「善」と「悪」とは、
本当に違うものなのでしょうか?
多くの人間が怖がることは、
私も同様にして怖いですが、
何でも怖がっていては
真理(道)から離れるばかりで
進歩がありません。
周りの人々は
みなさん嬉々としており、
まるで春の山で
宴席を楽しんでいるかのように
私には見えます。
しかし私だけは
試験勉強のために引きこもり、
そのような楽しむ機会は一切なく、
まるで笑うことを忘れた
動かない赤ん坊のような
生活をしております。
まさに疲れ果てた
世捨て人のような生活をしています。
世の人々はだんだんと
裕福になっていきますが、
私だけがいつまでも独りであり
貧乏になっていくようです。
私の心は混沌として、
まさに愚か者のようです。
世の人々はキラキラと
輝いて見えますが、
私独りだけは悶々と暗いのです。
世の人々はテキパキと
動いていますが、
私独りだけは
ノロノロとしています。
私は、あてどなく大海に漂い、
海の凪のように進歩がありません。
世の人々は全員が
役に立つ仕事を持っていますが、
私だけ独りで
牢屋にいる役立たずのようです。
しかし、私独りだけが他者とは異なり、
大いなる大自然の母性に
生かされていることを知っており、
これに感謝をしています。
(『柔訳 老子の言葉』第二十章より引用)
釈尊のこの項は、
老子でも真剣に述べるほどの
人間の根本的なサガ(性)に触れています。
この二人の聖人が
共通しておっしゃっていることは、
⑴我慢や節制することを
カッコ悪いなどと思うな!
真の美しさや女性美などは、
何かを我慢している、
節制していること、
それも明るくこなしている、
という状態にこそ表れてくるのです。
そこが光っているのです。
最高のエロティシズムは、
ふしだらな女性にはありません。
⑵人生を短い視点だけで
見てはいけないということ。
目的があれば、
どんな我慢や節制にも
ムダはないのです。
自分がしなければいけないことがある時に、
遊んでいる他人を見て
うらやましいと思うことは
大きな間違いなのです。
我慢するべき時は、
我慢に没入してみましょう。
楽しい時は、まだ来ない未来への
心配をせずに、
今を思いっ切り楽しみましょう。
⑶何があっても、
自分の良心(道徳観)に
従って生きることが最重要であること。
人生は何があっても、
自分の右胸に住まう
大いなる存在(良心)への感謝と、
先祖への感謝をしていれば
大丈夫であること。
このことをすべての根底に
置くことが大切なのです。
今の自分の人生を
つまらないと思わずに、
「その中で」自分の良心と
いろいろな節制を守ることに
挑戦してみましょう。
その継続が長くなるほど、
あとから自分が
光っていることがわかります。
「柔訳 釈尊の言葉」
著:谷川太一より抜粋転載
・・・・・・・・・・・・・
クリーニングのお勉強
●アクリルのジャケットですが、
初めてのクリーニングで縮み、
2回目以降は逆に伸びてしまいました。
どうすれば元通りになるのでしょうか?
アクリルは、化学繊維の中でも
ウールに似せた繊維ですが、
最初のドライクリーニングで収縮し、
また2回目以降にドライクリーニングすると
伸びる性質があります。
とくに熱に弱い性質があり、
高温では伸縮しがちですから、
乾燥温度やスチームアイロンの
温度を低めに設定して
行う必要があります。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋
※アクリルは合成繊維ですが、性質
や形状は進化していて、吸湿発熱機
能や、抗菌除菌、また、ウールと同
じようにクリンプした形状で、より
ウールの風合いに近づいた繊維など
、様々なアクリルがあります。ただ
、綿麻やウールに比べると高温に弱
いですから、熱には注意しましょう
・・・・・・・・・・・・・・
お客様の声
君津本店
●「柏にいる娘が、ここにクリーニ
ングに出してって、箱に詰めて送っ
てくるんです。」と、うれしそうに
おっしゃっていただきました。
木更津店
●急ぎができて、お客様喜んでいた
だきました。
伊勢丹新宿店メンズ館
●ダウンコートの仕上がりがフワフ
ワだと大変お喜びでした。(60代
女性)