悪いおこないをしながら、
心を乱しながら、
百年間も生きるよりも、
善行をしながら、
心を感謝で満たして
安心しているほうが、
たとえ短い生涯であっても
お得なのです。
「原始仏典『ダンマパダ』第八章―百十番]
普通に考えますと、
悪行をして
自分の好きなことをしながら
百年も長生きできるほうが
お得ではないのか?
と思う人もいるかも知れません。
ただ、これはコノ世だけで
人生がほんとうに終わる、
死後の世界はない、
という前提なのです。
社会の人の大半が、
この前提かも知れません。
つまり、死後の世界があるか否か、
これを信じるか否か、
たったこれだけで人の人生も
その生き方も大きく変わるのです。
死後の「継続」を信じない人には、
バレなければ問題はない、
ダマされるほうが悪い、
良い思いをしたほうが勝ち⋯⋯
という勝者の理論が
優先した生き方をする人がいます。
その一方で死後の継続を
直感で信じられる人は、
やはり他人を
トコトン悲しませることはやめよう、
悪いことはバレなくてもしないでおこう、
という生き方になるものです。
たまにはウソもつくし、
多少の悪いことを
してしまうこともあるでしょうが、
他人を殺してまで
ウンヌンの思考や行為は
絶対にできないものです。
つまり、死後の世界を
信じるか否かだけで、
その人の人生はほんとうに
大きく変わってしまうのです。
信仰や信心の本質とは、
死後の世界を信じるか
否かだけのことだと思います。
でも、「死後の世界が
あることを証明して欲しい」
という人が必ずいます。
この質問に対する私の返答は、
「では、なぜ人が生まれるのかを
考えて欲しい」です。
ほんとうに偶然だけで
人が生まれるのか?
なぜか自分が知らないことを
懐かしく感じる、
知らないはずのことを
すでに知っていることがある、
などなどの自分の不思議な感情を
考えたことがあるのか?
人の今生だけの経験で、
今の感情が成り立つと思うのか?
と私は言いたいと思います。
科学の世界でも
似た問いかけがあります。
ある有名な科学者に対して
一般人が「宇宙人は存在するのですか?」
と聞きますと、
科学者の返答は、
「あなたも、すでに宇宙人ですよ」
「あなたが宇宙ですでに
生まれているという事実は、
同じことが他の宇宙人にも
平等に起こり得ると考えるのが
冷静な判断なのです」
という内容でした。
死後の世界も、
これと本質はまったく同じなのです。
そして、この今の世界が
すでに存在しているという
事実があります。
エントロピー(全エネルギーは
常に一定であり絶対不変の法則)
から見ましても、
これと平等に死後の世界も存在する、
つまり、陽(コノ世)があれば
陰(アノ世)も存在するほうが
科学的な合理性があるのです。
陽(コノ世)だけが実在ならば、
バランスが崩れるのです。
全エネルギーが
絶対的に安定するには、
陽と同等な陰の実在が
必然なのです。
死後も心(魂)の人生が継続するならば、
やはりこの項で
釈尊が言われますように、
罪を犯しながら長生きするよりも、
短くてもよいから
善行をする人生のほうが、
死後の帳尻を考えれば
ほんとうにお得であり
幸福であるのが真実です。
今も私たちは生きています。
死ぬまで善行のチャンスが
存在しています。
これはほんとうにお得な機会なのです。
どんな人生にもムダがありません。
一切の帳尻が完全に合わされます。
だから逆に安心して、
自分の人生を良心(内在神)と共に
今日も生きましょう。
「柔訳 釈尊の言葉」
著:谷川 太一より抜粋転載
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クリーニングのお勉強
●ペッカリー(皮革)のジャケットなんですが、
縫い目の部分が変色してきました。
どうしてこんなことになったのでしょうか?
ペッカリーのなめしの染色堅牢度が劣化し、
紫外線によって変色したと考えられます。
縫い目の糸ではなく、
着用している間に、
またはハンガーに掛けているうちに、
縫い代の部分の色が変わってきたのでしょう。
紫外線は革も劣化させるのです。
ほかに酸化チッソガスによって劣化したとも考えられます。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋
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