街であれ、森林の中であれ、
土地の高い低いにかかわらず、
平野であっても、
心が聖なる人が住む場所こそが
最高に楽しい場所となるのです。
[原始仏典『ダンマパダ』第七章 ―九十八番]
私たちは、もしあんな場所に住めれば
幸福になれるのに、と思いがちです。
では高級な場所に住む人々の全員が、
嬉々として暮らしているのでしょうか?
その実態はまったく違うわけでして、
どんな人も性(生)・老・病・死
という四大苦の悩みから
離れることができていません。
むしろ、「維持したい」
といういろいろな自我の執着が増して、
四大苦がさらに大きくなっているかも
知れません。
つまり、
「人間の幸福とは
住む場所で決まるのではないのだよ」、
と釈尊がおっしゃっています。
そして、心が聖なる人、
心が清々しい人々が
多く集まる場所こそが、
最高に活気にあふれた
「楽しい」場所になると指摘しています。
良い街とは、
その場所が作るのではなくて、
住む人々で「決まる」ということです。
考えてみますと、
その国の美しさとは、
そこに住む国民の
心の美しさで決まると思います。
日本から道徳心が消えますと、
そのあとには資源も面積も
緑も少なくされた荒れた島が
残るだけかも知れません。
最近にドイツへの出張から
帰国した人の話を聞きますと、
地方の鉄道には切符売場があるだけであり、
改札口の出入りのチェックがなかったそうです。
車両内での検札もなしです。
つまり切符を買わなくても
乗ることは可能です。
ただ、見つかった場合の罰金が
掲示されていたそうです。
地域の住人を信用しているのです。
このような仕組みを見るだけでも、
その国民の精神性と道徳観がわかります。
まずは今の自分の心が、
親や家柄や周囲のせいで
決まると思い込むのはやめましょう。
この項で釈尊は、
心が聖なる人(聖人)が住む場所こそが、
楽しい良い場所になると
断言しています。
だから自分の心から、
少しでも清々しい気持ちを維持することで、
自分の周囲が変わっていく
可能性を知っておいてください。
たとえ周囲が変わらなくても、
自分の心が安静で安心していれば、
どんな場所でも影響を受けることがありません。
もし、自分の心がざわつくならば、
自分の心を静観して、
先祖と内在神(良心)に感謝を送ってみましょう。
自分の心が清まれば、
今のその場所が聖地となるのです。
「柔訳 釈尊の言葉」
著:谷川 太一より抜粋転載
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昨日は「GINZA」の取材でした。
テーマは「黒と白」
黒いものは色落ちさせず黒さを保ち、
白いものは黄ばみやくすみを避け、白さを
持続させる。
そのためのケア方法を、
黒いデニムと白いデニムや、
黒いレザーと白いレザーなど、同素材の黒と
白のアイテムのケア方法の違いや、色ヤケ
した時の染色補正や、黄ばんだときの漂白など、
様々なケースについて質問を受けて
答えていきました。
下記のURLで、9月号が見られます。
今回の取材は、9月12日からの10月号に掲載予定
ですので是非ご覧ください。
とってもケアの参考になると思いますよ。
若者向けのウエーブ雑誌「GIENZA」
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お客様の声
君津本店
★50代・男性
一点洗いのハイブランドコースで出されたバーバリー
のコートを取りに来られ「きれいになりました・・」
と、嬉しそうにお持ち帰りになられました。
伊勢丹新宿メンズ館店
●20代・男性
金具の付いたヴィトンのTシャツのシミがキレイに
取れていて、とてもお喜びでした。
さっそく着て帰られました。
阪急メンズ東京店
●本日H様(クチネリのTシャツを依頼している
お客様)がご来店H社さんの見解書に対する御社から
のご返事を説明、お渡ししたところ大変喜んでい
ただくと共に恐縮され御社への信頼を厚く寄せら
れたと思います。
大変な作業にも拘わらず無料で対応していただいた
配慮に感謝いたします。ありがとうございました。
引き続きどうざ宜しくお願い致します。
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クリーニングのお勉強
●モノトーンの柄の綿100%のスカートを
クリーニングに出しました。
すると部分的に黒い色が白場に染み出していました。
なぜこんなことになるのでしょうか?
原因としては未固着染料やソーピング不足以外に、
染料を定着させるためのフィックス剤を
使っていないことが考えられます。
とくに黒色の繊維の場合は、
フィックス剤による色止めが十分にできていない、
あるいは使っていないものもあります。
国産では比較的少ないのですが、
海外で生産されたプリントには
色止めをしていないものがよく見られます。
また高級ブランド品の場合でも
あえて使っていないこともあります。
フランスでは発がん性物質を含む
フィックス剤が禁止されているため、
色止めをしない場合があるのです。
そういった製品であるかどうかをよく見極め、
水を使うところでは着用しない、
雨の日は着ないなどを心がけましょう。
「Q&A クリーニングクレーム120」
著:澤 浩平 より抜粋
※黒と白を始め、
濃淡の色の組み合わせの商品は
洗うと色が染み出すことがよくあります。
それを防ぐために、
洗う前には濃色部分に薄めた
洗剤を含ませた布やティッシュを接触させて15分
程度置き、色が滲み出さないかをチェックします。
色が出るものは、染料と繊維の定着を強くしたり、
繊維をコーティングして色が出にくくしたりする
色止め剤を使用してから洗います。
また、短時間でさっと洗ってすぐに乾かせば色は
出ませんが、濡れた状態が長く続くと色が染み
出してくる場合も多いですから、色が出そうなも
のは、とにかく早く乾かすことが必要です。
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