先祖供養を個人で実践しますと、
その者の孝徳は現実のものとなります。
もし先祖供養を一家全員でおこないますと、
その孝徳はあふれるほどのものになります。
もし先祖供養を住む村の全体でおこないますと、
その恩恵は長く継続するものとなります。
もし先祖供養を国家でおこないますと、
その恩恵は豊かさをもたらします。
つまり先祖供養を天下社会の全体でおこなうことは、
その恩恵が社会の隅々まで行き渡ることになります。
だから、私は他人が先祖供養を実践しているか否かを見て、
その人間を判断します。
どうして私が天下社会のことに
精通することができるかの秘密は、
先祖を敬ら気持ちがあるか否かを見れば、
そのすべてのことの成り行きがわかってしまうのです。
驚くべきことに老子が、
「先祖供養」の重要性を徹底的に書き表しています。
しかも、先祖供養の効果・恩恵・作用の大きさを、
個人だけではなく国家を左右するほどの
巨大なものであると明記しています。
宇宙の森羅万象を知る老子が、
先祖供養を絶賛する意味は大きくて深いのです。
釈尊は先祖供養を、
その生きること自体が困難な
「時代性のために」言いませんでした。
しかし、日本の仏教ほど先祖供養が中心で、
先祖供養に一辺倒で熱心な仏教は世界にありません。
日本神道の祖霊信仰と仏教が融合して、
日本独自の先祖供養仏教が花開きました。
日本が、世界の経済大国になるほどの
富裕さが得られた陰には、
先祖供養の伝統がありました。
これは、老子が、「先祖供養を実践する国家は、富裕になる」
と言っていることを証明したと私は思います。
今日も淡々と、自分の手で「自分なりの方法で」
先祖に感謝する供養をしたいと思います。
先祖供養=遺伝子へのケアでもあります。
子孫繁栄、健康、色んな幸運に
ダイレクトに影響しているのは間違いないと
私も日々体験しています。
しかし、自分のためにではなくて、
「先祖のために」供養したいという気持ちが
一番に大切なのです。
「柔訳 老子の言葉 写真集」
著:谷川 太一より抜粋転載
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早朝大掃除の日
君津工房周辺の草取り、
そしてテントの掃除を早朝より
よろしくお願いします。
整理整頓・掃除
日々の生活償還を正すことは
遺伝子へのケアでもあります。