つま先で立つ者は長い時間は立てず、
大股で歩く者は遠くまでは歩けません。
自己弁護する者は他人から認めてはもらえませんし、
自画自賛する者は他人から評価されることがありません。
自慢する人間ほど本当は功績を持ってはおらず、
どこにいても長続きはしません。
これらの人間の不要な行為を真理(道)の視点から表現しますと、
「余計な食べ物」「行き過ぎた行為」だと言えます。
このような行為をどんな者でも嫌悪しますから、
良心(道)を持って生活する人間には、
そのような人は一人もいません。
要するに、「無理をしても長続きしない」
ということです。
長い視点では、
マイペースが一番に効率よく物事を達成することができます。
ただ、マイペースの注意点は、
自分にとって少しでも
嫌なこと・つらいことがありますと、
自分はマイペースで行くから
やめてしまうというのはダメなのです。
これでは自分が成長しませんし、
生活も良くなりません。
老子が、他人にアピールするような
「他人を意識した生活」をせずに、
自分を見つめて生きなさい
と言っているように響いてきます。
つま先で歩くのも、大股で歩くのも、
他人を意識しているからおこなう無理な姿勢です。
他人を意識していなければ、
人は自然な姿勢で歩くものなのです。
人間は、他人への挑戦ではなく、
自分へのチャレンジをしていくことが
短い人生において大切です。
そして、自分が歩いた跡が道となり、
その道が続く方向(流れ・未来)が
自分自身を最善の幸福へと導きます。
その道を歩き切れば、
自分にとっての王道となります。
「柔訳 老子の言葉 写真集」
著:谷川 太一より抜粋転載
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お客様の言葉
君津本店
★50代・女性
「シミ抜き有難うございました」とスーツに
ソースを付けてしまった奥様より、とても
喜んでお礼を言っていただきました。