自分自身のためにも、世間のためにも、
自分の子供に期待をしてはいけません。
自分の財産にも、国家にも、期待をしてはいけません。
したたかで自己中心の野望を持って、
自分だけの繁栄を思ってはいけません。
道徳にかなう自分の生活行為を持ち、正しい知恵を持ち、
そして真理に沿った生活を致しましょう。
(このような人こそが、人生の本当の勝利者なのです)
(原始仏典 ダンマパダ6章-84番)
とにかく言えますことは、子供を潰すのは「親の期待」だと
いうことです。
世間に迷惑を掛けるような子供にしないためにも、
子供に期待をせずに、「子供への愛情を持って」
自立させる教育をしていくのが大切だと言えそうです。
これは上司と部下も同じです。
今の日本人は、自分の金銭(財産)を頼り、
国家に期待しすぎているのかも知れません。
しかし、冷静な視線で見ましても、
日本の政治家が一千億円もの財産を得ることは有り得ません。
でも、近年の淘汰された海外の独裁者の財産を見ますと、
一千億円どころか、一兆円を超えているケースが多々あります。
平等をうたう国家ほど、その傾向があります。
老子いわく、政治家ではありませんが
「理想を言う者ほど、その者の本質は理想とかけ離れている」
という趣旨の発言が有りますが、
やはりさすがに真の聖人が言うことに間違いが無いようです。
つまり、最後まで絶対に自分のことを裏切らない思いとは、
やはり良心(仏性)に従った道徳観(自分の良心からの思い)に基づく
生活への行為と思いなのです。
我が子にも他人にも過度の期待をせずに、自分の良心(仏性)と先祖(継続する力)
を信じて、「ありがたいなぁ」と現状への感謝をして行くことが、
すべてを自分の中での最善へと「必ず」向かわせます。本当に有難い。
これを信じて、今日も仕事や生活を楽しく生きていきましょう。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より抜粋転載
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日本人の道徳心
「心学と日本人」
本来、日本人というのは江戸時代以来の心学の影響で、
自分を高めるということに熱心です。
心学というのは、神道であろうが儒教であろうが仏教であろうが、
いいところがあればそれを取り入れて自分を磨くために
役立てましょうという考え方です。
これは日本の思想の非常にユニークなところで、
心というものがあって、
その心とは玉みたいなものだと考えるのです。
そして、その玉を磨く「磨き砂」は、
儒教を使ってもいいし、神道を使ってもいいし、
仏教を使ってもいいじゃないか、と。
要するに、心を磨ければなんでもいいというわけです。
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今日の諺 「黄金週間」
【意味】
四月二十九日~五月五日とその前後の
連休が続く、ゴールデンウィークを
日本語にしたもの。
【由来】
一九五一年の四月末から五月初めの期間に
上映された映画が大ヒットしたので、
大勢の人に映画を見てもらうためにつくられた言葉。
ラジオで聞く人が多い時間帯を
「ゴールデンタイム」ということにならったもの。
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