「今の自分の心がけが常に明日を創りつつある」
(独自の訳)
家の屋根を雑に塞いである家には、雨が漏れ入ります。
自分の心を制御していない人には、欲情が心に侵入するようにです。
家の屋根を普段から上手く塞いである家には、雨が漏れ入ることが
ありません。
自分の心を上手に制御する人は、欲情に心が支配されることがあり
ません。(原始仏典 ダンマパダ第1章-13・14番)
同じ人間でありながらも、他者の言葉を真剣に聞くか否かだけで、
* 現実に起こる物事が違うこと。
* その人間の運命が変わること。
が発生します。
この2人の最初の本当の違いとは、「心がけ」だけだったのです。
人間は、普段からの「心がけ」=「制御する気持ち」だけで人生の
幸・不幸が簡単に変わって行きます。
既に決まった人生などは無くて、「今の自分の心がけ」が既に明日
を創りつつあるのが真実の真理なのです。
上記の釈尊の言葉は、先ず屋根を塞ぐ「努力」を自分がしているか
否かが問われています。
そして、人間の心も同様に、我慢し律すること、自分で自分を安心させ
ることで、その後の自分の行動や選択が違うことを示唆しています。
操縦するには、危険地帯の情報を事前に知ることと、色々な悪いパ
ターンの顛末(てんまつ:不倫した場合・盗んだ場合・他人を害し
た場合・病気になった場合・震災にあった場合ーー・・・・)を
自分が「事前に認識して置くこと」が大切です。
自分が事前に認識・意識して「石橋を叩く」心がけのある言動は禍や
危険な目を避けることが可能に成ります。
それを甘く舐めて脇の甘い心がけのない言動は、必ず禍や危険な目に
遭ったりします。
人にしても、組織にしても、方向性のしっかりした心がけの有無だ
けで、大きく運命が変わっていきます。
今日もより良く生きる智慧゛を学ばせていただいて有難うございます。
「柔訳 釈尊の言葉 第一巻」谷川 太一 より抜粋転載
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日本人の道徳心
「怠惰の克服②」
内なる怠惰の克服が時間を得る最大の方法なのです。
だから、あらかじめ考えをまとめる時間が欲しいとか、
仕事についてあれこれあまり考えるというのは、
多くの場合、仕事逃れの口実です。
ある程度は仕事を始めてから考えていいのです。
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今日の諺 「花吹雪(はなふぶき)」
【意味】
花びらが、雪の吹雪のように舞い散る様子。
とくに、満開の桜の花が散ることをいう。
「花」は桜の花をさす。
昔から、和歌や俳句では、
花といえば、桜の花のことをいう。
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